基本情報
氏名 | Ray |
性別 | 男 |
所属大学・コース | Monash University Malaysia, Bachelor of Computer Science in Data Science(モナッシュ大学マレーシア校 情報学部 コンピュータサイエンス&データサイエンス専攻) |
出身地 | 関東地方 |
公立 or 私立 | 公立 |
高校の最終成績(GPA) | 4.0 |
出願時のIELTSスコア | 6.0 |
高校時代はどんな学生だった?
ひたすら部活動と課外活動に奔走していた高校時代でした。部活動は将棋部、国際部(英語部)、生徒会を掛け持ちし、他にも自主的に研究科学コンテストやプログラミングなどの課外活動に取り組んでいました。
特に力を入れていたのは高校2年生から取り組み始めた研究科学コンテストです。「合成音声の品質を高めるためにはどうしたらよいか」というテーマで音響音声学の研究をしており、全国大会での最優秀賞受賞や国際大会への出場経験があります。
また、母校が国際バカロレア(IB)の認定校だったため、英語と数学に関してはIBの授業を履修していました。結局いろいろあってマレーシアの大学進学に際してIBの資格は使っていないのですが、普通の高校生よりは英語に触れたり話したりする機会が多かったのではないかと思います。
なぜマレーシアに?
高校入学時から「世界に飛び出してみたい」という気持ちが強く、留学をすれば日本では出会えないような刺激的な人たちと交流できるのではないかと考えていました。そのため、海外大学への進学自体は高校1年生の頃から興味がありました。
ただ、アメリカやイギリスなどの有名な留学先は費用面で厳しいと感じ、一度は海外進学を諦めかけました。
その時、偶然学校のチラシでマレーシア留学という選択肢を知り、日本の大学に進学するのと変わらない費用で留学できることや、英語で授業を受けられること、そして大学の世界ランキングも高いことに魅力を感じ、進学を決意しました。高校3年生の春には志望校のリサーチが終わり、モナッシュ大学をぼんやりと目指していました。
ただ、夏になると日本の大学で研究の続きがしたい気持ちも生まれてきてしまい、最後まで迷いましたが日本の大学の推薦入試を第一志望にしました。
推薦入試の結果は不合格だったため、高校3年生の2月ごろに第二志望であったモナッシュ大学に進学することが決まりました。
なぜその大学とコースを選んだのか
モナッシュ大学を選んだ理由は、マレーシアの大学の中でも世界ランキングや教育のレベルが高いとされており、費用対効果で考えた際に非常にコスパが良いなと感じたからです。
確かに年間の学費は150~200万円ほどと安くはありませんが、マレーシアは毎月5万円ちょっとで生活が可能です。総合して考えると、世界ランク30番台の名門大学をこれほどの費用で卒業できる環境はなかなかありません。
学部についてですが、高校時代の研究コンテストでプログラミングを扱っていた際にとても楽しかった経験があるので、もともと情報系に進みたいなと考えていました。また、AIの進歩に伴ってデータサイエンスも今後ますます重要になると考え、コンピュータサイエンスと組み合わせて学べるこのコースを選びました。
ただし、実際には授業についていけるかが不安だったため、念を入れてファウンデーションコースのMUFYに進学しました。
IELTSの勉強方法は?
推薦入試の合格発表の都合で、高校3年生の2月に急いでIELTSを受けることになりました。
お恥ずかしい話ですが、その頃は不合格通知を受けて精神状態が悪く、また時間もなかったため、勉強をほとんどせずにIELTSを受験することになってしまいました。
しかし、私が高校でやっていた国際バカロレアの英語とIELTSの試験形式が似ていたため、入学基準を上回るIELTS6.0を取得することができました。
そのためIELTSにおいてはあまり勉強をしていないのですが、余裕がある人は定番の参考書で勉強をしておくのが良いのではないかと思います。
入学前と入学後の印象のギャップはあったか?そのギャップはどういう点か?
マレーシア留学を開始するまでまともな海外経験がなかったため、渡航前には授業についていけるか、友達ができるか、などの不安が尽きませんでした。
しかし、実際には友達もたくさんできましたし、授業にも問題なくついていくことができました。また、マレーシア訛りの英語も私の場合はむしろアメリカ英語よりも聞き取りやすかったため、言語面でも苦労しませんでした。
そして、日本の理系科目の教育はかなり進んでいるため、マレーシアの数学や物理の授業に関しては楽だなと感じています。
また、私の大学には様々な地域からの留学生がいますが、差別などにはあったことはありません。みんな困った時は助けてくれますし、私も友達と楽しく生活できているので、その辺りもあまり心配はいらないと思います。
その一方、全体的な学習環境や学生のレベルについては思っていたよりも低いなというのが正直な感想です。ただ、面白い課外活動をしている友達やとても頭が良い友達も探せば見つかるので、比較的満足した留学生活を送っています。
マレーシアでの生活はどうだったか?
一言で言うと、最高です!暖かくて治安もバッチリですし、ご飯も安くて美味しい。確かに水回りの綺麗さなど、局所的に日本に劣る面はありますが、特にこれといって生活で不満を感じたことはありません。
初めての海外での生活ということで渡航前は心配なこともたくさんありましたが、日本人というだけでみんな好意的に接してくれますし、なんならユニクロやファミリーマートといった日本のお店もたくさんあるので、ホームシックになったことすらありません笑。
また、みんなのんびりとした南国気質の国民性なので、そういったチルい雰囲気も精神的に過ごしやすくて大好きな国です。
留学を通して成長した点
なんといっても、精神のタフさがとんでもなく成長したと思います。
先ほども書いたように、渡航前は(私自身が心配性というのもありますが)
- 授業についていけるか
- 友達ができるか、人種差別をされないか
- 海外で初めての一人暮らしができるか
- そもそも無事に入国できるか
などの不安だらけで泣きそうになっていました。
しかし、いざ実際に渡航してみると、全部の悩みが杞憂でした。
また、長期休みを利用して東南アジア諸国を旅行したりもするのですが、飛行機や電車を逃したり詐欺にあったりとトラブルだらけです笑。
そんな体験を通して「まあ何とかなるさ」の精神が身に付き(?)、今では多少のことでは全然動じなくなりました!
大学卒業後はどうしたい?
大学卒業後には、就職するか大学院に進学して学びを深めるかで迷っています。ただ、いずれにしても、データサイエンスやプログラミングのスキルをさらに磨き、卒業までに国際的に活躍できる実力をつけたいと考えています。
留学中に「海外旅行をしてみて世界中の国を周りながら生活してみたい!」という夢ができたので、特にデータサイエンスやソフトウェア開発の分野でリモートワークをしながら働きたいです。そのため、オンラインでの稼働でも雇ってもらえるくらいのスキルを身に着けたいです。
就職先については特定の国にこだわるつもりはなく、世界中どこでも働けるITエンジニアになりたいです。また、大学院も進学するとしたら、アメリカなどの奨学金をもらいながら学べる場所に行くことになると思います。
とはいえかなり迷っているため、進路は模索中です笑。
マレーシア大学留学はおすすめできるか?
ご飯もおいしくてみんな優しいし、安く英語で勉強できるし、超おすすめだよ!と言いたいところですが、正直人を選ぶと思います。
確かに魅力的な側面も多いですが、衛生面ではどうしても日本に劣りますし、現地の人も南国気質でのんびりゆったり生きている感じの国なので、神経質すぎたりする人にとってはストレスが多い環境だと思います。
また、先述のように学習環境や学生のレベル、また英語のレベルに関してもめちゃくちゃ高いのかと言われると疑問です。
そういった側面があり、良くも悪くも値段相応の留学先だな、というのが私の感想です。人とは違った刺激的な留学に興味がある人などには良いかと思いますが、万人に勧められる留学先ではない気がします。
これから留学する方へのアドバイス
マレーシア留学と聞くと、何それ、大丈夫なの?と誰しもが一度は感じると思います。
私も最初はそうでしたが、調べていくうちに、格安でクオリティの高い教育を英語で受けられるコスパがよい留学先だという確信に変わり、進学に踏み切りました。
海外大学と聞くとどうしても学費が高いイメージが付き物なので、費用がネックで進学を諦めようとしている人もいるかと思います。ですが、そんな時にはぜひマレーシアなどの別の地域にも目を向けてみてください!