今回は私がマレーシアを留学・進学先に選んだ経緯について、高校生の時の考えをもとにみなさんにシェアできればなと思います!主に進路選択で迷っている最中の中高生、ギャップイヤー生の参考にしてもらえると幸いです!
プロフィール紹介
2023年3月に高校を卒業し、同年7月からマレーシアのモナッシュ大学マレーシア校のファウンデーションコース「MUFY(Monash University Foundation Year)」に1年間通い、現在はコンピュータサイエンス学部に在籍しています。
高校は田舎にあるIB(国際バカロレア)が履修できる学校に通っていましたが、私の代で進学先を海外にした人はほぼいませんでした。海外経験はなく、高校卒業時の英語力的には英検準1級~1級くらいでした。
結局、なぜマレーシアに進学したのか
結論から言うと、以下の点を総じて考えた結果今の進路選択になりました。
- コンピュータサイエンスに興味があり、かつ、なるべくレベルの高い大学に行きたかった
- もともと人と違うことをしてみたいと考える性格だった
- せっかくなら英語で勉強できる環境に行きたかった
- 家からはアメリカの大学の学費なような高額な費用は出せなかった
最終的に高3の時点では日本の大学と海外の大学に進学したい気持ちは半々くらいでした。そのため、最初は興味のある研究室があった日本の大学を推薦入試で受験してみましたが、不合格だったため今の進路になりました。
生い立ちと海外大学を目指した背景
~中学生時代
生まれも育ちも日本です。小学校高学年の頃にド田舎に引っ越しました。
中3で高校受験の志望校を決める際、母が見つけた国際バカロレアというカリキュラムに興味を持ち、世界的な大学入学資格が手に入るのなら面白そうとのことで近所のIB校に入学しました。
この頃は本気で海外大学進学は考えてはおらず、まだ興味本位という感じです。
高校時代
高校1年生
部活は英語部と将棋部に入りました。
この頃から海外大学への進学を少し意識し始めます。きっかけは松本杏奈さんのインタビュー記事を読んだことです。松本杏奈さんは徳島県の高校からスタンフォード大学に合格しており、個性を持った生徒がたくさんいそうな海外大学も面白そうだな、と考えるようになりました。
また、海外大学に行くには高校の成績が大事だということを知ったので、後で取り返しのつかない定期テストだけはしっかり取り組んでおこうと思い、成績オール5を保つように心がけました。
高校2年生
高校2年生になると本格的に課外活動に取り組み始めます。他の活動もありますが、主なものだけ出しておきます。
- グローバルサイエンスキャンパス(GSC)に参加
- 将棋部の部長:県2位、3位など
- 英語ディベート:県入賞&ベストディベーター賞
- 大学主催の英語スピーチ大会:入賞
- 研究コンペ(科学コンテスト):全国優勝
- PC関係の大会:全国5位
- 科学の甲子園(予選落ち)
- 生徒会活動
また、留学エージェントが主催している海外大学の説明会にも積極的に参加しました。この時、たまたまマレーシアの留学説明会に参加して、非常に安い価格で留学ができるということを知りました。
マレーシアには海外大学の分校があってオーストラリアやイギリスのレベルの高い大学の学位が取得できることも知り、興味が湧いてきました。
高校3年生
課外活動は以下のことをやりました。マレーシアの大学受験では課外活動は必要ありませんが、ギリギリまで進路の幅を狭めたくなかったので課外活動を頑張っていました。
- 研究コンペ:世界大会出場
- 別の研究コンペ:全国大会の努力賞とか予選落ちとか
- 研究の校内発表会:最優秀賞
- 論文の執筆×2本
- 将棋の大会:県3位
- PC関係の大会:高校生部門全国3位
- 文化祭の実行委員会
- プログラミングの成果物
- メディア出演いろいろ
- 漢検2級
学園祭の実行委員会がちょうど研究コンペの準備と重なり、秋まで勉強時間が全く取れませんでした。IBの試験が11月にあったためそちらにも手を焼きました。
研究コンペでは世界大会にも出場しました。こちらでは入賞はありませんでしたが、他の国の生徒の研究レベルが高すぎて驚いたり、英語でディスカッションをしたりと良い経験ができました。
これにより、大学で高校時代の研究の続きをしたい!という気持ちと、英語でコミュニケーションを取れる人間になりたい!という2つの気持ちが生まれるようになりました。
実際に受験した大学や、スケジュール感
大学選び
大学については、前提としてなるべく世界ランキングの高い大学を目指そうと思いました。
アメリカの奨学金情報などはリサーチが足りず、勝手に資金不足で行けないものだと思い込んでいたため選択肢にすらありませんでした。
カナダはコミカレ→名門大学の3年次に編入、というルートを考えていましたが、資金的に少し危なそう問題、コミカレをいい成績で卒業できるか問題などがあり、怖かったのでやめました。
そのため、第一志望としてマレーシアの豪モナッシュ大学への進学を考えました。資金的にも問題なさそうで、世界ランキング100位以内に入る名門だったからです。
ですが、ここで研究コンペの経験を思い出し、高校時代の研究の続きをしてみたいという気持ちが強くなりました。ちょうど面白そうな研究室が東京大学にあることが分かり、こちらを推薦入試で受験してみることにしました。
結果としてこちらは不合格だったため、モナッシュ大学に進学することにしました。海外大学の授業に付いていけるかが不安だったため、ファウンデーションコース(MUFY)から入ることにしました。
マレーシアの大学(モナッシュ大学)では、ペーパーの入学試験はなく高校の成績証明書と英語の能力証明資格で合否が決まります。
成績は高校3年間オール5だったため大丈夫でしたが、語学力要件についてはIELTSを推薦入試後に急いで受けました。結果、初受験で6.0(要件は5.5以上)を取れたのでそのまま3月ごろに出願し合格しました。
周囲の反応
周囲の反応としては、意外なことに先生も両親も友達も、東大推薦に関しても海外大学進学に関しても肯定的な意見の人しかいませんでした。
一応日本の国公立大学への進学がメインとして考えられている高校でもあったので、最初は先生も止めてきたり、友達もお前には無理だ!などと言ってくるかと思っていました。が、全然そんなことはなく、むしろお前なら行ける!と応援してくれる人ばかりで感動しました。そういった意味での人間関係には非常に恵まれていたと思います。
受験スケジュール
- ~高3の9月:課外活動に熱中しすぎて他のことに手が付けられていない状態
- 9月:第一志望を東京大学、第二志望をモナッシュ大学に決め、共通テストの勉強をスタート
- 10月:東京大学の推薦入試の出願
- 12月:書類審査を通過したため推薦入試の面接を受ける
- 1月:共通テスト受験(一応基準の成績は取れた)
- 2月:推薦入試の結果発表(不合格)、IELTSを急いで受ける
- 3月:IELTSの結果が返ってくる。モナッシュ大学に出願する
- 4月:モナッシュ大学の合格通知をもらう
- 5, 6月:バイトや日本の観光をしてギャップタームを過ごす
- 7月:マレーシアに渡航、入学
今後のビジョンとメッセージ
今後のビジョンについては正直未定です。学部卒業後はできれば大学院の修士課程には行きたいと考えています。その後、将来的にはITエンジニアとして海外で働いてみたいです。
これから大学に進学する人、特に高校生は自分のやりたいことを思いっきりやる!ということを大事にしてみてください!私自身も高校一年生までは進路がぼんやりしていましたが、自分のやりたい活動を好きなだけやった結果、研究コンペなどでたくさん賞をいただくことができましたし、夢が明確になって一人でも芯をもって受験を続けることができました。
ぜひ一度しかない人生、あの時あれをしておけばよかった…などの後悔が無いようにしてください!そうすればきっと納得のいく進路選択ができるはずです。
おそらく珍しいケースの海外大進学だと思いますが、こんな人生もあるんだよと参考にしていただければ幸いです。