今年の受験生から教育カリキュラムが新課程となり一新されたようで、なんと情報Ⅰ(以下、単に「情報」)とかいう科目が追加されたようです。
情報化が進む現在、文系・理系を問わず大学入学以降も理数能力を伸ばすこととか、ITに関するリテラシーを高めるとか、そんなあたりが目的なんだとか。
私もマレーシアで謎生活を送っていますが、腐っても情報(Computer Science)学部の学生なので、ちょっと情報のテストがどんな感じなのかには興味がありました。というわけで、今回は共通テスト2025の情報を解いていこうと思います。
実際に解いてみた!
受験準備と前提条件
なんか情報が追加されたんだな~くらいは知っていましたが、それ以外の情報(どういう内容が出題されるのかとか)は一切知りません。
60分でのマークシート形式らしいということだけ調べたら分かったので、今回は素直に感想をレビューするためにそれ以外の情報は無しで初見で解いてみることにします。
といいつつ、大学で勉強していることだし、今はITパスポートと基本情報技術者試験の勉強もしているので自信はあります。結果やいかに…
もちろん家のリラックスした環境で解いているので、受験生のみなさんとはそもそも前提が違う(ていうか大学の専攻だし)ことだけご容赦ください。
受験については、実家の机でパソコンで問題のPDFを見ながら、テキトーなメモ用紙に回答しました。特に戦略などはなく、順番通りにゴリゴリ脳筋で解いていきました。
採点結果
採点結果はこちら。
問題番号 | 得点 | かかった時間 |
---|---|---|
問1 | 20/20 | 7分 |
問2 | 30/30 | 15分 |
問3 | 25/25 | 12分 |
問4 | 20/25 | 21分 |
合計 | 95/100 | 55分 |
全体で言うと95点。第4問で2つミスをしました。合計時間は55分で、当日もし受験生だったら現実的に見直しとかしてる時間なかっただろうなと思います。
間違えた問題は、以下の2つです。
- 問4のア
- ①北海道、②東北、などの地域区分がどういった尺度水準かというもの。
- 名義尺度だったのを順序尺度と間違えた。
- 問4のキ
- 写真のようなデータから読み取れることを書く問題
総評レビュー
難易度感
一応95点ということで、一応情報学部の学生という名誉は守られ(?)ました。
2つミスはしましたが、まあ問題構成とか知らない初見だしね(言い訳していいわけ?)。でもこちらのミスはケアレスミスとかじゃないので、これくらいの点数で妥当だと思います。
難易度感としては、主に思考力の面で言えばITパスポートよりは難しい試験だなと思いました。基本情報技術者試験の科目Bと同じくらいな印象です。文章量が多すぎて時間ないし、人によってはもっと難しいかも。
知識はそこまで要求されなかった(配点で見ると少ない)ですが、その分細かい所の理解をちゃんとしていないと点数は取れなさそうだと感じました。
とりあえず思っていたよりも大変な試験でしたし、これを解いた受験生のみなさんは誇っていいと思います。本当にすごい。
といいつつ、他のサンプル問題などを見たことがないので知りませんが、これくらい受験生からしたら普通だったりするの??
試験に対して思ったこと
まず受けた印象は、とにかく文章量が多すぎること。自分の頃の2年前の数学1A2Bとかでも多いなとは思っていましたが、それの非じゃないです。文章を素早く読むことができなければ、高得点は望めない試験だなと思いました。
というか、これプログラミングというよりは文章の読解力ゲーだなと思いました。これは情報という名前を被った国語の試験に違いない。なんかこれで情報リテラシー云々とかあんまり関係ない気がします。
そして、試験の目的がよく分からない。ここまでの疑似言語を理解させるんだったらもうPythonとか書いちゃった方がいっそ分かりやすいし、これを高校生のほぼ全員に追加でやらせるのってかなりの負担では?
暗記のほうが楽だとは言いませんが、リテラシー向上とかの目的も合わせて、もう少し知識ベースでいいんじゃないかと思いました。共通テスト2日目の最後の時間にありますし、こんな脳みそ稼働させられる人ってそんないないと思います。それか、もう少し他の科目数とか負担削るとかさ。
まあとりあえずこれで国民のITリテラシーが向上するかと言われると費用対効果が微妙なのでやらなくていいんじゃないかと思いました。だったらエンジニアをもっと社会的に優遇するとかしたほうが、長期的に見て自然と社会全体で情報に強くなると思います。
思考力を身に着けるという目的についても、これは別に数学とかでやればいい内容だし、私見が国語の読解ゲーになっていたのであまり達成できているとは言えないんじゃないかと思います。
まあでも国家試験のITパスポートとか基本情報技術者試験もこんな感じの側面があるので、そこを追従したんだとしたら仕方ないですね。そもそも国単位での教育の問題かもしれません。
あと、部員数とかをbuinsu、工芸品をkougeihinとかのバリバリ日本語ローマ字の変数名で設定してるのもITとしてどうなん?とは思いました。
終わりに
というわけで、レビューを終わります。解けたのは良かったですが、思ったよりも骨のある試験で大変でした。今回は初年度での取り組みでしたが、来年からどうなるんでしょうね??
とりあえずこれを解いた人たち、マジでお疲れ様です!二次試験とかある人は頑張ってください!