「GitHub(ギットハブ)」というバージョン管理ができるサービスは聞いたことありますか?
多くの人は「プログラマーが使う専門的なやつでしょ」と思うんじゃないかと思います。
でも実はこれ、レポートとか論文を書く人にもかなり便利なツールなんです。
私は情報学部なんですが、大学のコーディング課題以外にもGitHubを使っていて、毎回「メッチャ便利やんこれ…」ってなってます。
いちいちファイル名を「レポート_修正版_最終版.docx」みたいに変えて保存したり、どれが最新かわからなくなったり、USBを忘れて焦ったり。そういう小さなストレス、GitHubを使うと全部無くなります。
しかも無料で、クリック操作だけで使える。プログラミングの知識がなくても全然大丈夫です。
この記事では、文系の人でも“今日から使える”GitHubの始め方を紹介します。
本来「Git(ギット)」がファイルの履歴を管理する仕組みで、「GitHub」はそれをオンラインで使いやすくするサービスです。
ただ、今回は初めて触れる方向けの記事なので、説明はまとめてGitHub=“便利な保存・共有ツール”として紹介しています。ご容赦ください🙇
GitHub=「めっちゃ賢い保存ボタン」だと思えばOK
フォルダの中に「レポート_最終版.docx」「レポート_修正版_最終版.docx」「レポート_本当の最終.docx」…
気づけばどれが最新かわからない、という経験ありませんか?
GitHubを使うと、そういう名前をつけて保存地獄から抜け出せます。
GitHubは「いつでも過去に戻れる保存ボタン」みたいなもの。どんな変更をしたのか自動で記録してくれて、「昨日の状態に戻したい」と思ったらワンクリックで戻れます。
しかもクラウド上にバックアップされているので、PCが壊れても大丈夫。どこからでも最新データを開けます。

文系学生・社会人がGitHubを使うべき3つの理由
1. バージョン管理のストレスがゼロになる
名前を変えて何度も保存する必要がなくなります。
GitHubが自動で変更履歴を残してくれるので、「やっぱり前の文章の方がよかったな」と思ってもすぐ戻せます。
「それ、Googleドキュメントでも履歴見ればよくない?」と思うかもしれません。もちろんGoogleドキュメントも便利なのですが、
- WordやPowerPointなど、ローカルで作るファイルもまとめて管理できる
- コードやテキストファイル、PDFも同じ場所で一元管理できる
- 研究ノート・スクリプト・図表など、色んな形式をプロジェクト単位で束ねられる
という点で、GitHubの方が「プロジェクト全体のタイムラインを残す」のに向いています。
2. 自動バックアップで“データ消失”の不安がなくなる
PCが壊れたり、USBをなくしたりしても安心です。
GitHubはクラウドに自動でアップロードされるので、大学でも家でもカフェでも、どこからでも作業できます。
Googleドライブもクラウド保存はできますが、GitHubは「変更のセットごとにスナップショットを残す」イメージなので、
- 「このタイミングでの状態を保存しておきたい」という区切りが付けやすい
- どの時点でどんな変更をしたかが、履歴としてずっと残る
という意味で、ただのバックアップというより、作業ログ付きのバックアップになります。
3. 共同作業が圧倒的にラクになる
グループ課題で「最新版どれ?」「誰が直したの?」となること、よくありますよね。
GitHubなら、誰がどこを編集したかが全部記録されます。同時に作業しても衝突しないので、もうファイルがぐちゃぐちゃになることもありません。
共同編集だけでいうと、Googleドキュメントもかなり強いです。ただ、
- WordやPDF、画像、スライドなど複数形式のファイルをまたいだ履歴管理
- 「この人のこの変更だけ取り込む/取り消す」といった細かいコントロール
- 将来的にコードやスクリプトも書き始めたときに、そのまま同じワークフローで扱える
といった点で、GitHubは「長期的なプロジェクト」や「後で見返す価値のある作業」との相性がいいです。
実際どう使うの?文系向けGitHub活用アイデア
GitHubはプログラムのコードだけじゃなく、普通のファイルも管理できます。
文系の人でもこんな使い方ができます。
- 卒論やレポートのバージョン管理に
→章ごとの修正履歴を自動で残せる - ゼミ・グループ課題の共同編集に
→誰がどこを直したかがわかる - 研究ノートや資料の整理に
→テキストやPDFを時系列で保存できる - 就活のESやポートフォリオの履歴管理に
→過去の内容を見返しながらブラッシュアップできる
いわばGitHubは、“自分の知的作業のタイムカプセル”みたいなものです。
今日から始められる!GitHub超入門ステップ【たった5手順】
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ簡単です。
無料で使えるし、コマンド操作も不要。
ここでは、クリックだけで始められる手順を紹介します。
無料のデスクトップアプリをダウンロード。これがあれば、難しそうなコマンドを打たなくてもマウス操作だけで使えます。
GitHub Desktopを開き、「File」→「New Repository」でレポート用フォルダを指定。
これでそのフォルダの中身が“追跡対象”になります。
レポートを編集したら「コミット」で変更を確定し、「プッシュ」でクラウドにアップロード。
これで自動バックアップ完了です。
大学でも自宅でも、同じデータにアクセスできます。
「History」タブを開けば過去の状態も一瞬で確認できます。

WordやPDFファイルもドラッグ&ドロップでOK。一度慣れたら、もうUSBメモリや普通のクラウドには戻れません。
まとめ:GitHubは「書く人」の最強の味方
GitHubは、プログラマーのためだけのものではありません。レポートを書く人・資料を作る人・研究する人にとっても役立ちます。
- プログラミング知識はいらない
- ファイルの変更履歴やバックアップを自動で管理できる
- チームでも個人でも、作業の「見える化」ができる
最初の一歩は小さなレポートからで大丈夫です。GitHubに慣れてくると、自分の思考や成果を“時間軸で残す”ことが当たり前になります。
ちなみに、慣れてきたらコマンド操作やMarkdownファイルでの管理にも挑戦してみると楽しいです。
GitHubの公式チュートリアル「GitHub Skills」もわかりやすいので、気になったらぜひ見てみてください。

