留学に限らず海外に長期で渡航する場合、日本の電話番号はそのまま保持しておくべきか、はたまた一旦解約するべきか、迷いどころですよね。
私自身は楽天モバイルを利用して日本の電話番号を保持していますが、周りでSIMを解約して留学していて困ってしまった友人を見たこともあります。
そのため、今回は留学や駐在で海外に長期間渡航する場合の日本の電話番号のおすすめの管理方法についてご紹介しようと思います。
本記事の結論
結論から言うと、日本の電話番号は保持しておくのがおすすめです。
理由は、日本の電話番号を持っていないとワンタイムパスワードの認証や日本のサービスの登録・ログイン時にトラブルになるケースがあるからです。
逆に電話番号を保持することによる主なデメリットは費用面ですが、実は思っているほど日本の電話番号の保持にはコストがかかりません。
詳細は本文で紹介させていただきますが、povo2.0というサービスを使うことにより年間1000円以下、楽天モバイルの場合でも一か月に1000円程度で電話番号の保持が可能です。
また、おすすめの格安キャリアの料金やメリットデメリットについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください!
海外でどうやってネットを使うの?
渡航先でスマホ(インターネット)を使うとすると、以下のどちらかの方法を選ぶことになります。
- 日本のスマホを現在の契約のまま(国際ローミングして)使う
- 現地で通信プランを契約して使う
前者は基本料金が高くなる傾向にありますが、SIMを契約する手間などが省けるため、数日~数週間の短期間の渡航なら選択するのもアリだと思います。
ただ、数か月単位の留学や駐在となると費用を節約するため後者を選ぶ人が多いと思います。
ポケットWi-FIという手段もあるのかもしれませんが、機材トラブルのリスクがあったり、費用面でのコスパがSIMに劣るためか利用している人はほとんど見かけません。
ここで後者を選択した場合は番号を保持か解約かを選ぶことになります。まずは電話番号保持することによるメリットデメリットについて見ていきましょう。
現在の世の中に出回っているスマホは大体SIMフリーなので、特別な用意や機種変更をしなくても留学先でSIMカードさえ用意すれば、今まで通りインターネット通信を利用できることがほとんどです。
日本の電話番号を保持するメリット
- 電話番号を変える必要がない
- 各種サービスの手続きやログインがスムーズ
- 家族や友人と連絡が取りやすい
- 帰国時にそのままスマホを使える
電話番号を変える必要がない
今まで連絡を取り合っていた人に電話番号の変更を通知せずに済みます。
また、今までに登録したSNSアカウントやクレジットカードの登録情報などの情報を変更する必要もなく、今まで通り各種サービスの利用を継続することができます。
実はここがかなりの問題点です。
今まで登録したすべてのサービスを完璧に覚えている人はどれくらいいるでしょうか?
もちろん多くのサービスは設定からアカウントの電話番号情報を変更できると思いますが、もしそのサービスに登録していることを忘れたまま電話番号を解約してしまったら…?
サービスがログアウト状態になり、再度ログインするためには電話番号認証が必要で、でも今はその電話番号がない…となった場合、かなり面倒なことになる可能性があります。
実際に私もLINEが自動ログアウトされてログインできなくなって履歴はおろかアカウントを作り直さなくてはいけなくなってしまった友人を何人か見てきました
LINEの問題の場合はGoogle認証などをしていれば回避できるようですが、そうでなくても膨大なサービスの情報をいちいち確認&変更するのは大変です。
各種サービスの手続きやログインがスムーズ
各種サービスのログイン時にSMSでワンタイムパスワードを受信して本人確認を行うものが増えてきています。日本の電話番号を認証情報として登録している場合でも今まで通りスムーズに認証が行えます。
また、公的機関やその他サービスの新規登録や連絡先として電話番号が必要になることもありますが、世の中には思っているよりも海外の電話番号に対応していないサービスも多いです。
そのため、日本の電話番号を持っていたほうが手続きが滞りなく行えます。
家族や友人と連絡が取りやすい
LINEなどでも電話ができるため電話回線を使用した通話そのものを使う機会はあまりないかもしれませんが、今まで通りの電話番号を使えば家族や友人との連絡がスムーズになります。
海外の電話番号と国際通話をする場合はやり方が複雑になるため、特にあまりスマホに馴染みがない高齢の親族の方なんかと連絡を取る場合だと、いざという時に連絡の取り方が分からない!なんてことになるかもしれません。
日本の電話番号を保持していればそういったリスクを軽減できます。
帰国時にそのままスマホを使える
留学から一時帰国してきた場合でも留学前と同じようにスマートフォンを使用することができます。
逆に、解約してしまった場合はWi-Fiをレンタルしたり数日用のプリペイドSIMを買ったりすることになり、手間が増えてしまいます。
日本の電話番号も保持する場合SIMカードの管理がめんどくさい!と思われる方もいるかもしれません。
ですが、最近のスマホはeSIMと呼ばれる組み込み型のスマホに内蔵されたSIMの利用に対応しているものも多いです。こちらのeSIMを使って契約すれば小さな物理的なSIMカードなしでもインターネット通信が利用できて便利です。
また、デュアルSIMと呼ばれる、2つのSIMを同時に内蔵し切り替えて使用することのできる機能に対応している機種も増えてきているため、いちいちSIMカードを差し替えなくても電話認証などがスムーズに行えます。
日本の電話番号を保持するデメリット
- コストがかかる
- 現地の生活に慣れるまで不便、渡航が失敗するリスクがある
コストがかかる
一般的に、電話番号の保持にはたとえ番号を使用していなかったとしても月額料金などが発生します。こちらが主なデメリットになります。
ただ、後述しますが格安SIMに乗り換えたりすることによって年間1000円以下で電話番号を管理することが可能になるため、実は大したデメリットにはなりません。
現地の生活に慣れるまで不便、渡航が失敗するリスクがある
渡航前に電話番号を解約したはいいものの、飛行機を逃してしまったり現地の空港で迷子になったりした場合、電話番号なしの状態だと誰とも連絡が取れなくなる可能性があります。
Wi-Fiを使ってテキストチャットはできるかもしれませんが、現地のエージェントなどと電話番号以外の連絡手段を持たない場合だと最悪現地で立ち往生してしまうリスクも考えられます。
また、渡航先の土地勘のない場所で、しかも外国語で携帯電話の契約をするのも一苦労です。有名どころを選べばあまりないかとは思いますが、ただでさえ余裕がない時にぼったくりなどに引っかかってしまうと大変です。
ただこちらのデメリットに関しては、渡航してひと段落するまでは日本の電話番号を保持して現地でSIMを契約しなおす、という手段で回避することができます。
これらのメリットデメリットをまとめると、費用面に問題がなければ、電話番号の保持に大きなデメリットはなさそうだと言えるでしょう。
格安で電話番号を保持する方法
留学中も電話番号を保持しておきたい場合、以下の方法が費用を抑えられておすすめです。
- キャリアの電話番号預かりサービスを利用する
- 格安キャリアに乗り換える
1. キャリアの電話番号預かりサービスを利用する
ドコモなどの大手キャリアでは、留学などで一時的に電話番号を使用しない場合、低価格で番号の保管ができる預かりサービスというものがあります。
こちらは名前の通り、電話番号やキャリアのメールアドレスを保管しておいてもらって、帰国後にはまた利用できるようなる、というサービスです。
番号預かりサービスはどこも概ね月額500円以下で利用できますが、格安キャリアではこういったサービスが用意されていないことがほとんどです。
また、緊急時の電話などはできなくなるため、先述の本人確認問題などは解決しません。
電話番号を変更したくないから最低限の保持だけできればいい!という方にはおすすめですが、それ以外の人には、次の格安キャリアへの乗り換えをおすすめします。
参考までに、以下に主要キャリアの電話番号預かりサービスのリンクも貼っておきます。
2. 格安キャリアに乗り換える
日本の大手通信キャリアだと、使い方によっては月に数千円の通品費がかかることもあるかと思いますが、以下のおすすめ格安キャリアを利用すれば維持費を極限まで節約することが可能です。
- povo2.0
- 楽天モバイル
povo2.0を使えば諸条件こそあるものの年間500円程度で、楽天モバイルでも毎月1078円(年間13000円程度)で電話番号を保持できます。
ちなみに、楽天モバイルでは新規申し込みで最大13000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施中ですので、興味のある方はぜひこの機会に以下のリンクから楽天最強プランをお申し込みください!
それぞれの格安キャリアの料金やメリットデメリットについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください!
まとめ
日本の電話番号はワンタイムパスワードの認証や日本のサービスの登録・ログイン時のトラブルを防止するという意味で留学中も解約せずに保持しておくことが得策です。
その管理費を節約するためには、povo2.0か楽天モバイルの利用がおすすめです。本人確認などは何とかするから最低限の番号の保持だけできればいい!という方にはキャリアの電話番号預かりサービスもおすすめです。