日本の大学生の連絡と言えば、基本的には個人でもグループでもLINEを使うことが多いと思います。
ただ、海外の大学生はどんなアプリを使って連絡を取っているのか気になる人もいると思いますので、今回は私の実体験をもとにマレーシアのSNS事情をご紹介しようと思います。
よく使うアプリ
まず前提として本記事の内容はマレーシアの大学での話だということを念頭においてください。友達に聞いたところ、アメリカやヨーロッパ、中国など、場所が変われば使用するアプリもかなり違ってくるようです。
結論からいうと、マレーシアで連絡に使うアプリはInstagramとWhatsApp(海外版のLINE)の2種類になります。
軽い友達同士はインスタのDM、少しフォーマルな連絡や頻繁に連絡する友達とはWhatsAppを使う、というのが基本になります。
以下、それぞれのアプリの使い道について詳しく解説します。
基本的な使い方
日本の大学生だとインスタをやっていない人も多少はいるかと思いますが、海外だとインスタをやっていないと友達とのコミュニケーションにかなり支障が出るのでやっておいたほうがいいです。
なぜかというと、学校からの公式イベントのお知らせなどの情報が平気でインスタから飛んでくる上、友達との連絡も基本はインスタのDM上で行うからです。
日本の大学でも「先輩から過去問を貰え!」などと言われていますが、海外の大学でも課題の情報や授業を休んでしまったときのキャッチアップの連絡をするためにインスタを使います。
大学のイベントも(メールでも来ますが)インスタ限定で配信されていることがあります。
また、日本と違って面白いのが、普通に学校の公式アカウントのストーリーに自分の投稿が引用されて載ることもある点です。日本よりもカジュアルな感じでみんなが使っています。
インスタの良い所
インスタの良い所は、すぐに大人数と仲良くなれるつながりやすさだと思います。
まずインスタを交換する際のノリが日本と違って、初対面で挨拶と世間話をしただけの人から30秒後には「インスタ持ってる?」が飛んできます。出身どこ?と聞くくらい軽い感じです。
そのため、インスタのアカウントを持っている前提で大学生活がスタートします。友達との交流を楽しみたいという人はインスタの利用は必須だと言ってもいいと思います。
インスタをやっていない人もいるにはいますが、本当にまれです(アカウント自体はあるけどほぼ使用していないという人も小数います)。
ただ、こういう人は信頼できる友達数人とWhatsAppでやりとりをしていたりするので、どちらにせよ情報網を自分で整備する必要があります。
インスタの悪い所
インスタの欠点はDMの使いづらさです。
もともとメッセージアプリではないので仕方がない面もありますが、ファイルの送信も写真形式しかできず、PDFやワードファイルの共有に困ります。また、スマホ版から送信した写真はブラウザ版(PC)からは見れません。
また、チャットの検索機能もWhatsApp(LINE)とかに劣ります。先述のように初対面の人ともジャンジャン連絡先を交換するため、外国人の名前というのも相まって誰が誰だかよく分からなくなります。
気楽にコミュニケーションは取れるんですが、緊急で聞きたいことがある時に誰に連絡すればいいのか分からなくなって焦った経験があります💦
基本的な使い方
インスタと違って絶対に入れておかなければならないのがこのアプリです。WhatsAppというのは海外版のLINEのようなものです。
LINEとは言っても、友達とのやりとりだけでなくメールのようにフォーマルな場面でも使います。
例えば空港と大学間の送迎ドライバーとの連絡、美容院の予約、配達の荷物の受け取り(業者)との連絡、大学の関係者との連絡など、幅広い場面で使用します。
授業で先生とのグループチャットを作ることもありますし、マレーシアでは誰でも100%必要になります。インスタは多少いましたが、WhatsAppをやっていないという人は見たことがありません。
授業の課題のグループが一緒になったメンバーで使ったり、特に仲のいい友達とはインスタではなくこちらで連絡を取ります。留学生活で必須にはなりますが友達との使用頻度はインスタよりも下がるのがWhatsAppという感じです。
こちらも日本よりも気楽に初対面での人と交換できます(若干インスタよりも言い出すハードルが高いですが)。
マレーシアはコンビニなどの町中の至る所で300円程度でサクッと電話番号の契約ができるので、日本よりも個人情報としての電話番号流出を恐れていないのだと思います。
WhatsAppの良い所
メッセージアプリなのでインスタのDMよりも使い勝手が良いです。グループチャットでの連絡がしやすいですし、テキストやファイルのやり取りにも便利です。
また、パソコン版のアプリも動作が軽いので、スムーズに使うことができます。
WhatsAppの悪い所
まずiPad版のアプリがない点が挙げられます。iPadで作業をすることもあるので少し不満。
また、LINEとは違ってWhatsAppで友達登録をするとスマホの連絡先アプリに連絡先が登録されてしまう点も使いづらいです。
相手に自分の電話番号が知られてしまうというのにも少し抵抗がありますし、普通の電話をしたいときにも連絡先アプリに知り合いがいっぱいだと少々検索しづらくて不便です。
日本だと親戚くらいしか連絡先に登録するということがないので特にそう感じるのかもしれません。
その他のアプリ事情
他には学内だとMicrosoft Teamsを使用しています。教師との連絡はTeamsもしくはメールということが多いです。
他のSNSアプリはこんな感じの利用状況です。
- Twitter:日本人よりも利用している人は少なく、ほぼ見かけない。
- Facebook:まあまあ大学の友達でやっている人を見かける。
- TikTok:撮ってる人はあまりいないが、他の人の動画自体を楽しんでいるのはよく見かける。
- WeChat:中国のチャットアプリ。中華系マレーシア人だと使っている人がそこそこ。
- LINE:留学先で出会った日本人同士ではLINEでやり取りしている人もいます。中国の留学生とかだとたま~に使っていたりもします。
アメリカの大学の友達はSnapchatというアプリを使っていると言っていたよ!
今回は海外大生のSNS事情を解説してみました。
他の国だとどのような状況になっているのかについても気になるので調査してみたいです。