道尾秀介著の「N」を読んだので、感想などを備忘録がてらレビューしていくことにしました。6つの短編から構成されており、どこから読んでも話が通る、つまり720通り(6! = 720)の楽しみ方があるとのことで話題になっている作品ですね。
リンク
目次
基本情報
- タイトル:N
- 著者:道尾秀介
- 出版社 : 集英社文庫
- 出版日:2024年6月20日
- 読んだ日:2025年1月2日
- 値段:990円
あらすじ
この小説は、6つの話から構成されている。
- 名のない毒液と花
- 落ちない魔球と鳥
- 笑わない少女の死
- 飛べない雄蜂の嘘
- 消えない硝子の星
- 眠らない刑事と犬
どれかの話の続きがどれかの話の導線になっている、という続きの形式ではなく、あくまでそれぞれの話は独立しています。
英語教師がダブリンに旅行した話もあったと思えば、その英語教師の過去についての描写もあったりする、といった具合で、登場人物がどの話でも立場を変えて出てくる形式になっています。とある人物が主人公になっていたり、わき役になっていたり。
いずれも「人の死」が関わっている話です。
感想とか
あらすじがいつもと違って全然詳細に書けませんでしたが、どの話も短編として読んでも面白いです。
ただ、他の話を読むと「ここの描写はこういう意味の伏線だったのか!」との気づきがありました。どの話から読むかで印象が変わるのは珍しい実験的な構成だなと思いました。
自分は3→1→2→6→5→4の順番で話を読みました。どの話を最後に読んでも、割かし違和感がないと思います。
この本に関しては形式上あまり考察ができない+あっさい感想しか書けませんでしたが、このあたりでレビューを終わろうと思います。レビューというよりはただの本紹介みたいになってしまって申し訳ないです🙇
リンク