メンター活動を通して、「対話の本質=明石家さんま」だと思った

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中高生の課外活動や進路のメンター、コンサルなどをさせていただく機会がそこそこ増えてきたんですが、毎回思うのは「メンターって難しい!」ということ。
こればかりは経験の世界だったりするし、頭でこうしようと思っていたといっても相手や場面によって対応を変えなくてはいけないので、明確な正解が存在しません。

ただ、ある程度「こういう風にしたら良いことが多い」「こういったファシリやメンターは好かれる」といったメソッドは存在すると思います。

そういう風に考えていた時、先日日本に帰っているときにテレビ番組を見ていて、「そういう対話の本質は明石家さんまさんから学ぶことができるかもしれない」と思ったので、今回はそれについて書こうと思います。主にメンターとしての対話について書きますが、恋愛や友達とのコミュニケーションでも使えることだと思います。

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目次

メンターとは何か、何が求められるのか

メンターの定義

ここでは、メンターというのは「自身の経験や知識を元にして、相手の悩みや課題を解決に導くためのヒントを提供する人」のことを指します。

52Hzとかで言ったら、よく「伴走」なんて言葉が使われますね。そういうメンターの在り方は本質としてどうなんだ的な考えもあってなるほどと思いましたが、今回はそれはそれとして。

メンターに求められる能力

ここで求められる能力は何なのかというと、第一に「相手の心の中で思っていることを引き出してあげる・情報を話してもらう」ということだと思います。他にも大切な能力はありますが、今回はこれについて書きます。

例えば、あなたが結婚相談所の社員(広義でのメンター)だとして、お見合い希望の人が入会してきたとしたら、まずは

  • どういう相手を希望するのか
  • 譲れない条件は何か
  • 自分のアピールポイントは何か

などを聞くと思います。これがなければアドバイスも何もしようがありません。

そして、ここから高次の段階に進むためには、「なぜこの人はそういう考えを持つようになったのか」の背景まで理解する必要があります。

また別の例でいえば、同じ「とにかくアメリカの海外大学に行きたい!」という子がいたとしても

  • 面白い人に出会いたいから
  • 異文化を体験したいから
  • 英語力を身に着けたいから
  • 親の元を離れたいから

などなど、十人十色の志望動機があると思います。

ここでは、なぜ海外大学に行きたいと思ったのか、その背景を知る必要があります。
そうすれば、「君は○○の国の大学に行くのが手段としていいと思っているようだけど、△△が目的なら、××の国のほうがいいんじゃない?」といった感じで、目の前の事実からのみでは導き出せない本質的な部分までアプローチしたヒントを提供することができるからです。

ただ、相手の本心を話してもらうことはとても難しいです。アイスブレイクなどをして仲良くなったとしても、自分の心の中を言語化すること自体に抵抗があったり、そもそもそれが能力的に難しい人もいます。

テレビでのMC明石家さんまの特徴

ここですごいなと思ったのが明石家さんまさんです。ご存じの人もいるかと思いますが、彼は色々なテレビ番組でMCを務め、多くの芸能人などを束ねながら面白おかしく場を回しています。

特徴としてはこんな感じ。

  • 「ほいで、ほいで?」などとの相づちをしっかり打つ
  • 相手の話を遮らない、相手を褒める
  • ツッコむところはしっかりツッコむ
  • よく笑ったり、感情をダイレクトに表現する
  • オチや区切りなどを与えて相手を立てる
  • 自虐ネタや謙虚な姿勢で場を和ませる

要するに、誰も嫌な気持ちにさせず、話をしている人を立ててあげながら、話を聞いている人も楽しくなるように場を回す、ということができているわけです。

これができると話をしている人も楽しくなって自然と自己開示をしてくれるフェーズに到達することが可能なので、メンターとしての最初の山場は乗り越えたといっても過言ではありません。

どちらかと言えばさんまさんはファシリテーターに近いような気もしますが、大勢の場でこのレベルの対話の回し方ができるのであれば、自然と1対1や少人数の対話になっても対応できると思います。

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メンターに明石家さんまを応用してみよう

とはいえ、人それぞれキャラというものがありますので、全員が全員そういう場の対話の仕方をできるわけではありません。必要に応じて、取り込めるだけを取り込んで自分流に落とし込むことが重要だと思います。

私の例で言えば、いきなりピンポイントすぎるアドバイスをしてしまったり、自分の話が長かったりしてしまう所が課題だと思いました。

まず、様々な相談をしてくる人にはこういったタイプがいます。

  1. 自分の中での答えは決まっているが、なんとなく人に相談したい
  2. 何も分からないので、悩みをとにかく人に投げたい、一緒に解決策を考えてほしい
  3. ピンポイントで解決したい課題があって、答えだけほしい

3のタイプであれば私のやり方で良いのですが、1, 2のタイプのほうが体感だと多いです。

そういう人については、経験則から言うとこちらから色々話をするよりは相手に話をさせておくほうが良いです。話しているうちに勝手に自分の中で解決することも少なくないですし、何よりまず情報を得なくてはなりません。

というわけで、私もさんまさんを見習って、基本的に相手に話をしてもらって要所だけ口を開く、というやり方をもう少し取り入れてみようと思います。

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