コンピューターサイエンス留学では英語が伸びにくい理由と、それでも留学する価値について

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海外留学と聞くと、多くの人が「行けば自然と英語が伸びる」とイメージすると思います。しかし実際には、どの専攻で留学するかによって英語力の伸び方は大きく変わる気がします。

特にコンピューターサイエンス(CS)は、英語力向上を目的にすると少しギャップが生まれるというか、あまり英語力は伸びない専攻だなと思いました・

ここでは、CS留学ではなぜ英語が伸びにくいのか、そしてその一方でどんな価値を得られるのかを、実体験も踏まえてお話ししたいと思います。

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目次

英語が伸びにくい理由①:授業の中心が“言語ではない”

まず最も大きい理由は、授業内容に英語を使う余地が少ないということです。

コンピューターサイエンスでは、授業で扱うのはほとんどが

  • 数式
  • コード
  • 図解
  • アルゴリズム

といった言語を必要としない情報です。非言語で思考していることの方が多いです。

そのため、文系のように大量の英文を読んだり、レポートを書いたりする機会が極端に少なく、自然とリーディング力や語彙力を鍛えられる場面があまりありません。

英語が伸びにくい理由②:授業内での会話がほとんど発生しない

次に、スピーキングの機会が圧倒的に少ないという点があります。

私が通っているモナッシュ大学では、文系学部はアクティブラーニングが中心で、毎回の授業でディスカッションやグループワークがあります。しかし、コンピューターサイエンスは真逆です。

  • 教授のレクチャーを聞く
  • パソコンで課題をカタカタこなす
  • 終わったらそのまま帰る

という流れが大半で、クラスメイトと話す隙間がほとんどありません。結果として、「英語を話す練習」自体が起こらないまま留学生活が進んでいきます。

努力すれば英語は伸びるけど…

もちろん、「単語を家で勉強すればいい」「ネイティブに自分から積極的に話しかければ英語は伸びるはず」などの反論もあると思います。

これは確かにその通りなんですが、

  • 自習で英単語を覚える
  • ネイティブに話しかける
  • 毎日英語の動画を見る
  • 会話の場を探して自分から飛び込む

とかの姿勢があるなら、日本にいても英語は伸びるはずです。そのレベルにいる人は(英語力向上だけを目的とするならば)留学に行く必要はありません。

だから私は、英語力を伸ばす目的でCSを選ぶのはおすすめしないという結論にたどり着きました。

それでもCS留学には価値がある:英語以外の“留学だからこそ得られるもの”

ここまで英語の話をしてきましたが、誤解してほしくないのは、英語が伸びにくい=留学が無価値ではないということです。

むしろ、CSは英語以外の面で“留学のうまみ”がとても大きい専攻です。

海外ならではの価値もたくさん得られます:

  • 海外のハッカソンに参加できる
  • グローバルなピッチコンテストで戦える
  • 世界中の学生とプロジェクトが組める
  • 自分の国では出会えなかった人とつながれる
  • 多様なバックグラウンドの人たちとリアルに協働できる

私は実際に、モナッシュでの生活を通じてハッカソンやデータソンに参加し、海外の学生と一緒にチームを組んで入賞する経験もありました。こうした経験は「日本にいたら確実にできなかったこと」だと思います。

だからこそ、今の私は英語力は伸びなくても、留学で得られる価値は圧倒的に大きいと考えています。¥

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まとめ:CS留学は英語目的ではなく、“経験目的”で行くべき

コンピューターサイエンス留学では、授業の性質上、英語力は伸びにくいです。
しかしその一方で、

  • 新しい挑戦
  • 国籍を超えた協働
  • ハッカソンやイベント参加
  • 新しい価値観との出会い

といった、留学先でしか得られない圧倒的な経験があります。

英語を伸ばしたい人にはCS留学は向かないかもしれませんが、成長の軸を“英語以外”に置ける人には、最高の留学体験になるというのが私の結論です。

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