海外大学への進学を考えているけど、なかなかその決断に踏み出しづらい…
そんな方も多いのではないでしょうか?
今回はマレーシアのサンウェイカレッジでMUFY(モナッシュ大学のファウンデーションコース)に在籍中のだいちさんに、海外大学を目指したきっかけやその過程での困難についてインタビューさせていただきました。
進路選択に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください!
インタビューに答えてくれた人
- 名前:だいち
- 所属大学・コース:Sunway College, MUFY
- 留学期間:2023年7月~
- 出身高校:日本の通信制高校
- 留学時の英語力:IELTS5.5
- 海外経験:小学5年~中学2年生の間、タイのバンコクに在住。1週間~1カ月ほどのアメリカ, ヨーロッパへの旅行経験あり。
- 課外活動等の実績:特になし(習い事で茶道)
- 合格校:Sunway College (MUFY)
- 不合格校:なし
バンコクに住んでいた期間のうち、半年はバンコク日本人学校、2年半年はインターナショナルスクールに通っていました。また、中学校のサマーキャンプや当時やっていたサッカーの外部プログラムでアメリカやアンドラというヨーロッパの国に旅行に行ったりもしました。
その後は中学3年生で日本に戻ってくるも、主に人間関係に悩み不登校になり、高校は通信制高校に在籍。2023年3月に高校を卒業し、2023年7月にMUFY(モナッシュ大学のファンデーションコース)に入学しました。
モナッシュ大学ではBachelor of Business and Commerce(ビジネス学部)に進学予定です。
モナッシュ大学ってどんな大学?
オーストラリア国内の大学で特に優れたトップ8校の総称として呼ばれているGroup of Eight の内の1校で、2024年度のQS世界大学ランキングでは42位に選ばれています。
メルボルンにメインキャンパスを持ち、その他オーストラリア国内に3つ、国外に5つのキャンパスがあります。
私が進学予定のマレーシアキャンパスでは、学費が本校の3分の1という低価格ながら全く同じカリキュラムを受けられ、全く同じ卒業証明書が貰えます。
また、私の在籍中のMonash University Foundation Year(MUFY)はYear 0と大学のホームぺージにも紹介されているように、大学入学のための基礎力を養育する期間となります。
English(英語)が必修で、計4科目もしくは5科目を履修します。1科目につき授業時間は週に75分×4日の5時間となります。私はEnglish(英語)、Math(数学)、Economics(経済)、Accounting(会計)の計4科目を履修しています。
私は過去に海外経験があったので、授業が始まってから英語での授業に苦戦することは特にありませんでした。
なぜ海外大学へ?
中学時代に通学していたインターナショナルスクールがとても楽しく、将来アメリカの大学に行きたいという夢を持っていました。
当時通学していたのがアメリカンインターナショナルスクールで、大半がアメリカ人やイギリス人の先生、6割以上が英語圏出身の生徒というのがとても魅力的な学校でした。 異なる国籍、人種、宗教の生徒、先生達との学校生活は初めての経験でした。
その学校がとても楽しかったことからか、とにかく海外大学に進学したい気持ちがとても強かったのを今でも覚えています。
モナッシュ大学を選んだ理由は?
先に述べたように中学生の時からアメリカの大学に進学したかったのですが、アメリカやイギリス大学進学の場合、学費の値段の高さから奨学金が必須でした。
奨学金をもらえる学力と準備がなかったことと英語力不足から、マレーシアの大学を学校の先生や友人のお母様から提案され、マレーシア内で教育の質が高くで国際的に名が知れているモナッシュ大学を選びました。
英語力、受験事情について
中学生の時にインターナショナルスクールに通っていたため、英語は平均的な日本人に比べるとできる方でした。
中学3年生の時に英検準1級合格、高校生の時に受けたTOEFLでは70点弱ぐらいだったと思います。
ただ、高校に入ってからはほとんど勉強してこなかったため、受験当時の英語力はおそらく英検準1級にギリギリ合格できるかどうかくらいのレベル感だったと思います。
IELTSはマレーシア大学進学を考えるまで受けたことがなかったので、高校3年次の9, 10月に受け、結果はOverall5.5でした。MUFYの入学基準はOverall5.5以上なので、本当に入学条件をギリギリ満たしたスコアを獲得しました。
私は幸い一回で合格出来ましたが、IELTSは何回でも受験できるので、そこは気持ち的にもかなり楽でした。
高校は通信制の学校に在籍していたため、学校に行くこともほとんどありませんでした。勉強はしてこなかったですが、学校の成績はかなり簡単にいい点数を取れたというのも大きかったです。
海外大学進学で困ったこと
先ほど書かせていただいた通り、私はマレーシアの大学受験で苦労はしていません。
ですが、それは学校でよい成績を取るのが簡単だったことと受験当時合格基準程度の英語力を既に有していたからというのが大きいと思います。
マレーシア大学受験は学校の成績と外部の英語試験のスコアで決まるため、学校での勉学を常にしっかりやりながら英語力を伸ばし、外部の英語試験の特徴や利点を抑えることができれば、合格できると思います。
他の国、特にアメリア、イギリス、カナダ、その他ヨーロッパになるともっと大変になってきます。
ですが多くの場合英語が障害となるので、よほどの有名大学を目指さない限りは英語の問題さえクリアしてしまえば大きな障壁はないとも言えると思います。
ただ、私が受験した当時の東京都内では毎週IELTSの会場が開いていましたが、先2, 3か月会場が開いてない状況にもなり得るとのことなので一度早めに英語の資格は受験してみるのがいいと思います。
今後の進路や目標
MUFY卒業後はモナッシュ大学のBachelor of Business and Commerce学部への進学を考えています。
修士課程にも興味はありますが、費用面も考慮して学部卒業後は海外の企業に就職したいと思っています。
今は将来の明確な目標はありませんが、漠然と世界的な日本の地位の再建への目に見える貢献をしたいと考えています。
日本には美しい文化があり、ご飯がおいしく、失業率の低さやホームレスの少なさなど、世界に誇れる点は数多く存在します。日本はとてもいい国で、実際に多くの国が日本のような国家を目指していると思います。
それでも、日本の持つポテンシャルを全て発揮できていないと思っているのも本心です。人と人が言いたいことを言い合えてよりよい状態を目指せる、そんな社会ではないと感じることが多いです。
だからこそ、日本から世界に誇れる企業を作ることと外貨を稼ぐ企業を作ることを達成することを軸に、私は日本社会に貢献したいです。
メッセージ
私は、心が健康的な状態であることが何よりも大事なことだと思っています。これを読んでくれた皆さん一人一人がワクワクしたり、幸福を感じられる道を歩んでいってほしいです。
進路選択については、自分自身にどの道に進みたいかをもう一度問いかけてみて、胸が高鳴る道に行くのがいいのではないでしょうか。もしその道が分からなくても、あなたの人生はあなたのものです。自身の気持ちを大切にしてほしいです。