海外大学への進学を考えているけど、なかなかその決断に踏み出しづらい…
そんな方も多いのではないでしょうか?
今回はマレーシアのサンウェイカレッジでMUFY(モナッシュ大学のファウンデーションコース)に在籍中のみやこさんに、海外大学を目指したきっかけやその過程での困難についてインタビューさせていただきました。
進路選択に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください!
インタビューに答えてくれた人
- 名前:みやこ
- 所属大学・コース:Sunway College, MUFY
- 留学期間:2023年8月~
- 出身高校:日本の公立高校
- 留学時の英語力:IELTS5.5
- 海外経験:なし
- 課外活動等の実績:習い事の演劇団体の全国大会で個人優勝、英語のスピーチコンテスト市内大会出場
- 合格校:Sunway College (MUFY), 長崎大学多文化社会学部(一般受験, IELTS利用)
- 不合格校:なし
主要5科目の中でも英語が最も苦手でした。中学3年の頃に思い付きで海外を視野に入れ、高校では希望者向けに短期留学の実施されている学校に入学したもののコロナの影響で中止。
その後旅行や学校見学含め海外経験を一切持たないまま2023年3月に高校を卒業し、2023年8月にMUFY(モナッシュ大学のファンデーションコース)に入学しました。
モナッシュ大学ではBachelor of Arts and Social Science(社会学部)に進学予定です。
モナッシュ大学ってどんな大学?
モナッシュ大学はオーストラリアのGroup of 8と呼ばれる大学群の一つで、2024年度のQS世界ランキングで世界42位にランクインしています。特に薬学部は学部別ランキングで世界1位に輝いたりもしています。
私の在籍しているのはモナッシュ大学のマレーシア分校で、こちらはオーストラリア本校の別キャンパスのような位置づけです。
学費が本校の3分の1という低価格でありながら、貰える卒業証明書や教育カリキュラムはオーストラリア本校と全く同じです。
私の在籍しているファウンデーションコース(MUFY)は、大学入学のための基礎力を幅広く養成するコースとなっています。
科目は英語が必修でそれ以外は数学や物理から経済やアカウンティングまで幅広く開講されており、私は英語, ICT, Global Studies, Contemporary Issuesの4科目を履修しています。
なぜ海外大学へ?
正直なことを言うと、私は他の人ほど学問への熱意はないのだろうと自分に対して思っています。
ではそんな私の海外大学生活のモチベーションは何なのかというと、将来話すエピソードトークのネタ集めです。
中学、高校時代の私は自分には他の人より秀でた個性や能力がないと思っていました。
そんな私でも人から認められ必要とされるためには人と違う経験で魅力的な要素を身に着け、その自分をみてもらうためのきっかけとして面白いことができるようになることを目指すようになりました。
劣等感への執念を原動力になりふり構わず海外大学を目指し続けました。
モナッシュ大学を選んだ理由は?
まずはとにかく海外に行きたいとはいえ、さすがに好きなことを勉強できないのは嫌なので興味のあるSocial Science(社会学)の学部があるという点を軸に考えました。
社会学の学べる学校の中でもモナッシュ大学にした決め手は世界ランクの高さです。
高学歴が良いとは限りませんが、自分は個性や能力がない分まず学歴で少しでもわかりやすい価値を作りたいと考え世界ランクを重視しました。
また、マレーシアで学校に通ってみてからも、ファウンデーションコースを卒業すれば他の大学も選ぶことはできるので実はその選択を考えることもありました。
現在私の通うコースはサンウェイ大学のキャンパスで授業を受けるのでキャンパスの雰囲気をいいなと感じサンウェイ大学への進学を少し迷っていました。
ですがファウンデーションコース生向けのモナッシュ大学の学部説明を受けて聞いた学部で受講できる授業、特にReligious Studies(宗教学)の授業を絶対に受けたいと思ったのでやはりモナッシュ大学に進学先を決めました。
英語力、受験事情について
受験の際に出願したスコアはIELTS 5.5でした。
合格の条件ぎりぎりのスコアだったのですが高校の成績も合わせて出願し合格、さらには大学からのInternational Student (留学生)向けの5,000リンギットの奨学金を貰うこともできました。
が、自分の知る限りでは高校時代の成績は学校内で中くらい程度とさほど良くなかったので、なぜ奨学金が貰えたのか実は自分ではよくわかっていません…
モナッシュ大学はIELTSのスコアと高校の成績を提出するだけとシンプルな受験スタイルで、スコアメイクさえ終われば他の国の大学のようにエッセイを提出する必要はありませんでした。
その楽さもマレーシア受験の魅力かもしれませんが、個人的にはエッセイを書くことやそれを通して自分の進学への意識を見つめる経験ができなかったので受験用のエッセイ執筆を経験してみたかったなと思ったりもします。
成績の提出は日本の学校と全く違うので周りの友達の情報が参考にできず不安でいっぱいでしたが、留学エージェントを利用して出願を終えることができました。
エージェントのサポートに加え、前例のない英語の書類作成をやってくださった高校の先生の協力にも感謝です。
他の海外大学は受験していません。日本の大学は高校の先生から受験を勧められ、IELTSが利用できる長崎大学多文化社会学部に一般受験で合格しましたが、やはり海外進学を希望していたので入学しませんでした。
海外大学進学で困ったこと
自分の通っていた高校に前例がなく、進学に関する知識を集めることが難しかったことです。
困りもしましたが、前例がないということに関しては誰もしたことがないことをするのはかっこよさそうで楽しかったです。知識がないながらもやりたいと言い続けることで親や先生など周りの人から助けてもらえたので、それらの困難は乗り越えられました。
助けてもらった具体的な経験として、私が海外に進学したいと言っていることから母が海外大学の情報を気にかけてくれ、ネットで見かけたマレーシアの大学のオンラインのオープンキャンパスを教えてくれたことから進学を目指すようになったということがありました。
もしも私が自分のやりたいことを言わずに周りの人に何がやりたいか知られていなければ、今頃私はマレーシアに来ていなかったということですから、難しい目標も口に出してみて良かったなと思います。
多くの人が海外進学で困ると言われている反対意見への説得については、親からの反対は全くなく同様に学校からの反対もなかったと思っていましたが、留学実現後に先生と話した際に当時反対されていたものの私が反対の意見を全く気にしていなかっただけだったということが判明しました。
今後の進路や目標
近い目標としては現在通うファウンデーションコースの卒業とモナッシュ大学の学部への入学です。
学部での現在の授業以上の専門的な授業はとても楽しみで、学部入学は現在の大きなモチベーションです。
将来の進路は特に具体的な目標はありませんが、ぼんやりと日本での就職を希望しています。
英語を全く使わず英語力が低下して現在のマレーシアでの友人と関わることができなくなるのは嫌なので、日本での仕事の中でも英語を使って働ける仕事に就けたらいいなと考えています。
英語を使う仕事という観点でなら日本でない方が良いのですが、住む環境としてはやはり日本が良いと感じました。
ですがせっかく海外大学に進学したのにもったいないと後ろ指をさされるような気持ちもあり、自分の希望する進路にあまり前向きではないので、まずは前向きに目指せて誇りを持てる将来を考えることから始めたいです。
メッセージ
自分を信じて、というのも大切かもしれませんが、私は海外進学に自信はありませんでした。
けれどもそんな私が進学を実現できたことから言えることは、少しでも興味があればやりたいとはっきり言ってみること、気になることは気にすることが大切だということです。
私のように自信があってキラキラしているわけでも才能があるわけでもなくても執念で留学は実現できます。
私は依然として自分がキラキラしている自信はなくむしろ情けないとさえ思っていますが、なんとか頑張っていますし毎日がとても楽しいです。
自分に自信がない、そんな人もその自信のなさを燃料にかっこわるくとも一生懸命頑張れば、いつかどこか素敵な場所に行き着くことができると私は信じています。
私もまだまだより良い素敵な将来を目指してマレーシア生活頑張るので、一緒に頑張りましょう!