マレーシア留学に限らず、海外大学に進学する上で不安なことといえば、現地で友達を作ってうまくやっていけるかどうか、ということではないでしょうか?私もその一人で、飛行機に乗る前は友達なんて誰一人としてできないんじゃないか、という不安に駆られていました。
ただ、こちら↓の記事でも書いたように、結論から言うとみんなフレンドリーだし日本人というだけでみんな興味をもってくれるので、友達は絶対できます!
ただ、フレンドリーな分だけ友達は作りやすいのですが、親友というか深い友達を作るのは難しいと思います。私も現在進行系でその悩みがあるので、今回ははそのことについて書こうと思います。
外国人とは友達感覚が違う?
友達になるハードルが低い
まず、前提として日本人と外国人(マレーシア人・留学生)は友達に関する感覚が全く別だということをお伝えしておきます。外国人の人は、本当に仲の良い友達になる、ということのハードルが低いのです。
日本人なら、大学で出会った人とは最初は挨拶や自己紹介から始まり、ある程度顔を見知ってから仲のいい友達としてやっていく事が多いと思います。もちろん個人差はあるので、初対面の人とでもものすごく打ち解けられる人もいるでしょう。
ただ、海外の人は初対面の人であっても、数年来の友達かのような別け隔てない接し方をしてきます(もちろんそうでない人もいます)。しかし、かといって海外の人=めちゃくちゃ陽気な日本人がたくさんいるバージョン、というわけでもないのです。
うまく言語化できないのですが、距離感の取り方というか接し方が日本人のそれとは別物なのです。
簡単に言うと「さっき知り合ったばかりだけど、こいつと俺はブラザーだぜ、yeah~」みたいな感じということです。言葉でそんなことを言う人はいませんが、そういうノリの人が多いのだということは、現地に来ると分かります。
どれくらいすぐ仲良くなれるの?
具体的にどんな感じで仲良くなれるレベルなのかというと、こんな感じです。実際に私やその周りで見た事例です。
- 出会って30秒でインスタを交換
- 電話番号を初対面で聞かれて断る人がいない
- 初対面なのに、その人の友だちの仲間に入れてもらって一日出かける
- 学校のイベントで会った数人で意気投合してグルチャをつくり、ご飯に行く
- 健康診断で出会った人たちだけで電車で遠出してボーリングとかをする
- 肩とかを組んでて二人は親友なのかなと思ったら、出会って2日目だった
先ほども言ったように、もちろん日本人の間でも最初の大学の授業で出会った人とご飯に行くことなどはあるでしょう。ただ、なんか距離の詰め方が違うんです(伝われ)。
マレーシアの人もそういう人が多いですし、マレーシアに来る留学生(インドネシアやミャンマー、エジプトなど)にもそういう人が多いです。私はあんまり気を使わずに仲良くなれるので良いなと思っていますが、もしかしたら馴れ馴れしくて苦手だという人もいるかもしれません。
深い友達はつくれないかも
浅く広い人間関係
というわけで、友達を作ることに関しては特に問題がなさそうだということが分かると思います。
じゃあ何が問題で困っているのかというと、彼らの人間関係は浅く広いので深い友達や親友を作るのが難しいという点です。
まず、日本人は友達を作るハードルが高い分、マレーシアの人間関係よりも親密度やつながりは強いと思います。ある程度話をして、意気投合してから仲良くなっている分、当然ですね。
それに対し、先程の例を見てもらえると分かるように、マレーシアの人間関係はその場のノリで形成されます。
別に同じ趣味があるからとか、どうしても仲良くなりたい理由があるから友達になるんじゃありません。ただそこに人がいるから友だちになるのです。ノリでできるので関係性も浅く広く、そしてすぐに無くなります。
そのため、特に「よう!ご飯行こうぜ!」以上の親密度の発展も基本的には発生しませんし、その場のノリで作ったグルチャに関してはすぐに稼働しなくなります。
特にグループだと顕著で、最初の一週間くらいは家族かよ!ってくらい遊びに出かけたりご飯に行ったりしますが、その後は基本的にみんなで関わることもなくなります。
そういう感じで、友達になるハードルの低さと親密度の発展具合はトレードオフの関係にあるのです。
もちろん私にもマレーシアの人でもとても仲良くて日常的に会話をしたり、ちゃんと本格的に仲が良い友だちもいます。ただ、その状態になるのは日本以上に難しいと思います。
言語の問題?
また、強いて言えば、留学生同士は仲良くなりやすく、その次に中華系マレーシア人、その次にマレー系・インド系マレーシア人の順番に友達になりやすいと思います。
まず留学生同士だと英語を話さざるを得ませんし、中華系の人は中国語も喋りますが文化や価値観が似ている人が多いので仲良くなりやすいです。あとは私の学校にはマレー系とインド系の人が少ないから、というのもあるかもしれません。
ただ中華系マレーシア人に関しても、結局一番使いやすい言語は中国語だという人が多く、大体現地人のグループが形成されているときは会話が中国語で進行していきます。
もちろん私が入ればみんな英語に切り替えてくれたりしますが、気を使わせている事実はあるので少し気まずいです。
あとは私(を含む日本人)の英語力やらメンタル的な問題で、日本語以外ですごくシビアな相談をすることに抵抗があるのかもしれません。そういう深い話ができるようになれば親密度も高まると思うのですが…
そんな感じで、日本人にしろマレーシア人にしろ、根本的に考え方や言語が違うために深い友達は作りづらいのではないかな、というのが私の見解です。
もちろんだからといって相当仲が良い友達は作れないのかと言うとそんなことはなく、人によると思います。ただ、同じ状況であっても日本で親友を作るよりは絶対に大変だということだけは一意見としてお伝えします。