海外大学への進学を考えているけど、なかなかその決断に踏み出しづらい…
そんな方も多いのではないでしょうか?
今回はオーストラリアのシドニー大学, Bachelor of Medical ScienceでImmunologyを専攻予定のLeeさんに、海外大学を目指したきっかけやその過程での困難についてインタビューさせていただきました。
進路選択に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください!
インタビューに答えてくれた人
- 名前:Lee
- 所属大学・コース:The University of Sydney/Medical Science
- 留学期間:2024年7月~
- 留学時の英語力:IELTS6.5
- 出身高校:日本の公立高校
- 海外経験:3歳ぐらいまで台湾在住
- 課外活動等の実績:アジアサイエンスキャンプ、千葉大・慶應GSC、HLAB、英語ディベート県3位&ベストディベーター
- 合格校:University of Sydney, University of Queensland, University of Western Australia(全て条件付き合格)
- 不合格校:Monash University
普通の公立高校出身です。中学の頃はスポーツのことしか頭になく、毎日サッカーをしていました。
高校に入ってからは英語ディベートやGSCなどの様々な課外活動に参加しました! 2024年の7月からUniversity of SydneyのBachelor of Medical ScienceでImmunologyを専攻する予定です!
シドニー大学ってどんな大学?
シドニー大学はオーストラリアで最も歴史のある大学であり、Group of 8と呼ばれているオーストラリア名門大学群の一校です。
QS世界大学ランキングではオーストラリア2位、世界19位にランクインしています。人文科学では世界12位、看護学で12位、腫瘍学で13位などと、幅広い分野で高い評価を受けています。
シドニー大の特徴としてやや実学主義的であることが挙げられます。これは生徒全体で雇用率を気にすることがある傾向や、Graduate Employabilityのランキングでオーストラリア1位、世界でハーバード、オックスフォード、ケンブリッジに次ぐ4位となったことが影響しています。
なぜ海外大学へ?
高校生時に周りに友達や生徒は当たり前のように日本に進学すると言っていましたが、自分が進路についてしっかり掘り下げた時に「別に日本にする必要もないかな」と思い、海外(具体的にはアメリカ、イギリス、オーストラリア)を視野に入れていました。
また論文の半数以上が英語で書かれている今、医師志望の自分にとって論文を日々読むことは必要不可欠なことであり、優れた医師になるにあたって海外の大学を卒業しようと考えました。
しかし、1番最初のきっかけは海外の大学が面白そうだなと思ったことから始めました。
世界でトップの学生はどんなことを学んでいるのか、どんなマインドを持っているのかが気になり、海外進学に関する情報を高校入学前から調べ始めました。
シドニー大学を選んだ理由は?
高校3年生になるまではイギリスやアメリカの大学に進学することを考えていました。
ただ、高校3年生間際になって行った語学研修でオーストラリアの空気を吸い、漠然とこの自由な雰囲気のもとで勉強してみたいと考えるようになりました 。
オーストラリアのいくつかの大学はSATのスコア、英語力証明のスコア、そして学校の科目履修での受験を受け付けています。私はオーストラリア留学のエージェントを利用してこの方法で受験しました。
合格をもらうのが他の受験方法(ファウンデーション経由やIB卒業)に比べて楽であるため、ファウンデーションに必要な1年と学費をスキップできます。ただし、大学で専攻する科目を高校で履修していなくても合格をもらえる場合があるため、その場合は各自勉強が必要になります。
また、私は医学を根幹にして自分の興味に沿って選択できる学び方を求めていました。
海外大学の中でも、シドニー大は履修する科目の半数以上が専攻関係の科目で、残りの枠は自分の専攻外の科目を選べるカリキュラムで私にピッタリでした。シドニー大学の雇用率が高く実学主義であるという点も魅力的で、経験を兼ね備えた優れた医師になれると考えました。ちなみに、私の進学予定のBachelor of Medical Scienceは3年間のコースです(医師免許は取れません)。
英語力、受験事情について
高校までは普通の英語教育を受けていました。海外経験に関しては、3歳まで台湾にいたのですが、あまり関係ないとは思います。
中学では英語は普通か普通以上の成績でした。 高校では、部活が英語ディベート部だったことや国際科に所属していたこと、さらには毎日コツコツ英語に触れることで英語を身につけました。 高校2年生の1月に受けたTOFEL iBTで84点、高校3年生の11月にIELTS6.5を取得しました。
SATに関してはオーストラリア大受験に必要なことが受験の3ヶ月前に分かったので、3ヵ月で1450点(Math800, English650)に持って行きました。
海外大学進学で困ったこと
当初はアメリカの大学を目指していたので、部活やボランティアなどの課外活動、そして成績を取ることの両立がかなり辛かったです。スポーツ系のクラブにも入っていたので身体的にも精神的にも疲労するシーズンがありました。
また、情報の少なさも海外大進学の特徴だと思います。近年では海外大進学が盛んになりつつありますが、大学や住居に関する情報はまだまだ少なくて困りました。
今後の進路や目標
医師を目指しているのでオーストラリアの大学を卒業した後に日本の医学部か海外のメディカルスクールに入ること考えています。
人体の免疫を遺伝子レベルで分析したり、Presicion Medicineという新しい体系の医療に携わることを目標にしていて、医者の中でも、特に内科の診断医や病理医を目指しています。
メッセージ
情報収集や海外大にいくための基礎固め(英語の学習等)は地道にコツコツやりましょう。特に情報収集は時間がある時にたくさんやっておくと後で楽になります。
成績や課外活動の両立に関してはやはり日頃からテストに向けて勉強したりすることや、時間をうまく使うことが大切だと思います。私は寝る前に次の日の予定を立てたり、カレンダーとスケジュール設定を早めにするなど、時間管理によく気をつけていました。
そして、海外大学進学を志す仲間をリアルでもネットでもいいの作りましょう。こういった仲間がいるといないとでは自分のメンタルの状況が大きく変わってくると思います(私はいませんでした)。 Overconfidentぐらいで望む受験がちょうどいいと思います、頑張ってください!