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楽譜作成ソフト「Finale」が開発終了。今後の音楽業界の動向について考えてみる。

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2024年8月26日に、音楽業界に衝撃となるニュースが。なんと、あの音楽(楽譜作成)業界の標準となりつつあった楽譜作成ソフト「Finale」が開発停止&サービス終了となったのだ。

私はこちらの記事👇にも書いたように、副業で楽譜作成を行っていて、これから音楽に本気を出したいなと思ってつい3ヵ月ほど前にFinaleを購入したばかりなのだ。
ただ、運悪いことにまだ全然使ってないのにサービス終了!3万円以上払ったのに…

今回は、こちらのFinaleが使えなくなったことによって、今後の楽譜作成業界はどうなっていくのかについて少し考えてみた。

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目次

そもそもFinaleとは

まず、そもそもFinaleって何?という人もいると思うので、簡単に説明しようと思います。

こちらはアメリカのCoda社によって開発された楽譜作成ソフトで、公式ホームページ曰く、

世界標準の楽譜作成ソフトウェアFinale日本語ポータルサイトへようこそ。ご存じでしたか?現在国内外で出版されている楽譜のほとんどがフィナーレを使って制作されています。

1989年の登場から常に制作現場のスタンダードとしてたゆまぬ進化を遂げてきた最高峰の楽譜作成ソフトウェアFinaleと、その機能性/柔軟性を受け継ぎながら用途を絞り込むことにより高いコストパフォーマンスを実現するライト版製品もラインアップしています。

ャンルを問わずあらゆる種類の楽譜を柔軟に記譜し印刷することができるフィナーレ。そのクオリティを手に入れてください。

https://www.finalemusic.jp/

とのことです。先ほども書いたように、楽譜出版業界ではこのFinaleが標準となっているようです。動画編集業界で言うAdobeのAdobe Premiere Pro、文書作成業界で言うMicrosoftのWordのような立ち位置なのでしょう。

要するに、世間で「楽譜においてFinaleではできないことはない」と言われるほど細かい設定が可能な、高級な楽譜作成ソフトなのです。実際に音楽で生活をしている人のブログなどを除いてみると、確かにFinaleを使っている人が多いなと感じます。

Finaleのサービス終了の詳細

詳しくは公式の記事を見てもらえれば良いのですが、要点をまとめるとこういう感じです。

  • コードの中身が数百万行にもなったので、付加価値を提供するのが困難になったので、開発を終了するよ
  • Finaleおよび関連ツール(PrintMusic、メモ帳、Songwriter)の今後のアップデートはありません。
  • MakeMusic eStoreでのFinaleの購入やアップグレードはできなくなります。
  • Finaleは、現在インストールされているデバイスで引き続き使用できます(OSの変更がない限り)。
  • 1年後の2025年8月より、これらの変更が適用されます:
    • 新しいデバイスでのFinaleの認証、またはFinaleの再認証はできなくなります。
    • Finale v27またはその他のバージョンのFinaleのテクニカル・サポートは終了します。

はい。まあ開発終了ってだけでも結構な衝撃だと思うんですが、まさか来年にはライセンス認証などまでできなくなるとは…

音楽家の方で長年Finaleを使ってきた方なんかがパソコンを新しくしたら、今までの楽譜データは全部開けなくなるってことですね。恐ろしい…

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Finaleの代替ソフトは?

Finaleユーザーの補償は?

じゃあどうしてくれんねんFinaleってことですが、一応Doricoへの乗り換えが推奨されているようです。

Cubaseの生みの親であり、ヤマハの子会社でもあるスタインバーグが開発したDoricoというソフトがあるのですが、MakeMusicがスタインバーグ社と提携してDorico Proを特別価格で提供してくれるらしいです。

本来は$579らしいのですが、特別価格で今だけ$149で購入が可能なのだと。MakeMusicアカウントをお持ちの方は、こちらのページから購入できるようです。

その他楽譜ソフトの案

とはいいつつ、(Doricoが新しいソフトだというのもありますが)あまりこちらのソフトを使っているユーザーは聞いたことが無いんですよね。

今までの音楽業界であればFinaleが一番で、最近Sibeliusという楽譜ソフトが名を挙げてきた、という感じで、

  • ガチで何でも作りたい人はFinale
  • 作業スピードと楽譜のきれいさを両立したい人はSibelius

という流れが確立されつつありました。そのため、有料の楽譜ソフトを買うならこの二択でしょ、というのが大体どのブログなんかを読んでいても通説になってきていました。

で、なんで私がFinaleを買ったのかというと、将来音楽でお金を稼いでいくにあたっての信頼度、権威性の獲得のためです。
普段はMuseScoreを使って楽譜を作っていたのですが、学生の片手間にやる副業としてやっていく以上、仕事品質のものを納品したい!という思いが強まり、しっかりしたソフトを使えた方がいいんじゃないかと考えたわけです。

ただ、実際は操作方法の学習も大変ですし、16GBのメモリだと動作が重すぎてカクカクしてしまっていたので、購入した後も全然使っていませんでしたし、Finaleを使いこなそうというモチベも失われつつありました。
というかそもそも音楽業界一本に就職するつもりもなくて(というか実力的にできない)、単なる趣味や簡単な副業の範囲内で音楽とは付き合っていこうと思っていました。

なので、別に私にはFinaleほどのソフトはよく考えたら必要なかったんですよね。
ただ、3ヵ月前は将来のためにプロレベルのスキルを獲得しておきたいなと思っていたので生き急いでFinaleを買ってしまったというのがあります。学割使えたし。

そして、今後の楽譜業界の流れとしては、個人的には

  • Sibeliusの一強になる
  • Doricoをはじめとした他のソフトも有名になり、楽譜業界に多様性が生まれる
  • どっかの会社がFinaleを買い取って開発を続行する

のどれかになるんじゃないかとは思っているものの、私自体はどうするのかというと多分SibeliusかDoricoのどちらかを買うことになると思います。

まあただ、Sibeliusはサブスクが基本(一応買い切りもあるけど)でちょっと出費が痛いですし、今だけの特別価格で1万円ちょっとでDoricoが買えるということなら、全然そっちでもありなんですけどね…

また何か分かったら追記します。

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