海外で運転する際に必要な「国際運転免許証」。
留学や移住で長期間滞在する人にとって、車が使えるかどうかは生活の利便性に大きく関わります。本記事では、国際運転免許証とは何か、どの国で使えるのか、取得方法や注意点について簡潔に解説します。
国際運転免許証が使える国一覧
国際運転免許証は、「ジュネーブ条約に基づく様式に合致した国際運転免許証」を発給している国でのみ有効です。以下が主な該当国です。
主な加盟国の例
- アメリカ(※州による制限あり)
- イギリス、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ
- オーストラリア、ニュージーランド
- インド、タイ、フィリピン、シンガポール
- ブラジル、アルゼンチン
- 南アフリカ、エジプト
ただし、以下の点については注意が必要です。
- ジュネーブ条約非加盟の国(例:中国、韓国)では国際免許証は無効
- 一部の国(ドイツ、スイスなど)では「日本の免許+翻訳文」で運転可能
- アメリカでは州によって使用可否が異なるため事前に確認が必要
国際運転免許証の取得方法
必要な書類
- 有効な日本の運転免許証
- 証明写真(縦4.5cm×横3.5cm、無背景)
- パスポート(または渡航を証明する書類)
- 申請手数料(例:東京は2,350円)
ちなみに、国際免許証は代理申請可です(委任状・代理人の本人確認書類が必要)。
申請場所
- 各都道府県の運転免許センター・試験場
- 一部の警察署(要事前確認)
申請手順
先ほどのセクションで説明した必要書類を持って申請場所に向かいましょう。特にパスポートなどの渡航証明になるものを忘れずに!
私の街なんかは午前と午後で受付時間が指定されていたので、念のために電話で時間などを確認していくとよいと思います。
大体「国際運転免許証」みたいな窓口が分かりやすくあると思いますので、そちらに向かいましょう。
「国際運転免許証が欲しいです」と言うと、名前などの必要な情報を書く書類をもらえるので、そちらに各種情報を記入します。
手数料は都道府県によって異なることもあります。一般的には2,350円~2,400円程度の範囲で設定されています。手数料は現金のみ対応の場所が多いため、申請時に現金を用意しておくとスムーズです。
空いているときであれば5~10分程度で即日発行してもらえます。
有効期限・返却について
国際運転免許証の有効期間は発行日から1年間で、更新はできません。期限が切れたら、新たに申請が必要です。
国によっては使用できる期間が制限されることがあり、アメリカの一部州では入国後90日以内のみ有効などのルールがあるため、渡航先の法律を事前に確認しましょう。
国際運転免許証は、日本国内で再申請する場合や、日本の運転免許を更新する際に返却が求められることがあります。
特に、新しい国際運転免許証を取得する際は、現在のものを返却する必要があるため、期限切れ後もすぐに捨てずに保管しておきましょう。
国際運転免許証を使う際の注意点
海外で運転する際の注意点
まず、海外では国によって交通ルールが異なるため、事前に確認が必要です。例えば、日本は左側通行ですが、アメリカやフランスは右側通行です。また、アメリカでは制限速度がマイル表示(1マイル ≈ 1.6km)なので注意しましょう。
また、レンタカーを借りる際は、国際運転免許証と日本の免許証の両方が必要です。国によっては25歳未満の運転に追加料金がかかることもあります。また、事故時の高額請求を防ぐためにも、対人・対物保険などのレンタカー保険には必ず加入しましょう。
そして、国際運転免許証を紛失すると海外では再発行できません。万が一に備えて、コピーを作成し、ホテルの金庫などに保管しておくのもおすすめです。安全に運転するために、事前の準備とルールの確認を徹底しましょう!

もしなくした場合は、警察に紛失届を提出し、日本の家族や代理人に再取得を依頼する必要があります。
まとめ:渡航前にしっかり準備を!
- 国際運転免許証は「ジュネーブ条約に基づく様式に合致した国際運転免許証」を発給している国でのみ有効
- 1年間の有効期限があり、更新不可
- 渡航先によっては日本の免許+翻訳文で運転可能な場合も
- 申請は日本国内のみで可能。海外では取得不可!
- 渡航前に大使館やレンタカー会社の情報をチェック
海外での運転は生活を便利にするだけでなく、旅の幅を広げる大きなメリットもあります。ぜひ事前準備を万全にして、安全にドライブを楽しんでください!