私はマレーシアの大学に長期留学で渡航してくるまで、実は海外に行ったことはあまりなかった（マレーシアにたまたま数日来たことが一回だけ）。それから休みの旅に他の国に旅行したりするようになったのだが、海外旅行って楽しいなと思った。
元々、周りに海外大学はおろか海外旅行に行く人もほとんどいないような地方の街出身だったので、より旅で受けた刺激が大きかったのかもしれない。それでも、みんなもっと海外旅行に行くべきだと思う。
私自身はいうて日本以外ではまだマレーシア、シンガポール、ベトナム、タイ、インド、の5ヵ国しか行ったことがないわけだが、今日は私が思う海外旅行をすべき理由（魅力）と、個人的に旅行で大事にしていることをふらっと書いてみようと思う。これは旅行だけでなく、長期的な目線で見れば留学でも当てはまることだと思う。
全人類が海外旅行をすべき理由
私が思う、海外旅行をすべき理由、魅力というとこんな感じだ。
- 自分の知らない世界を知れるから
- コミュ力が上がるから
- トラブル対処能力、サバイバル能力が向上するから
- 単純にいい思い出になるから
- 計画性が身に付くから
要するに、人生に深みが出て生活が豊かになるということだ（浅い）。まあ真面目にもうちょっと解説してみる。
自分の知らない世界を知れるから
海外に行くと、普段の日常（空気、建築物、食事、人間、など）全てが日本とは違ったものになる。普段知らない世界を見ることで、日本では当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないということを知ることができる。
インドに旅行に行った際は、大気汚染や道路のゴミ、ウンチの散らかり具合が酷くハエがたかっていて、日本の衛生環境に感動した。人間という面でも、マレーシア人は日本人と比べたらテキトーに生きている感じがした。
こうした意味で日本の良さを再発見できるというのもそうだし、日本の悪い所も見えてくる。色々な人生があるがなんだかんだで世界ではみんな幸せそうに生きていることが多いのだ（物乞いもいるが）ということも分かった。
価値観が広がる、なんて言うが、まさにその通り。世界を知った上で何かの良し悪しを語るのと、無知で何かの何かの良し悪しを語るのは、外見は同じようで全く違うことだ。
また、これらがきっかけで新しいことに興味を持つようになるかもしれない。
コミュ力が上がるから
旅の恥は搔き捨て、というように、日本ではちょっと引っ込み思案だった人も海外では周りの目を気にせず、自分のやりたいことをすることができる。それに加えて、旅で出会う人は大体がはじめましての人たちなので、ゼロから、しかも日本語以外でコミュニケーションを取る必要がある。
言わずもがな世界中で一番通じるのは英語だが、英語が話せない人や国だってたくさんいる。そういう時でも最悪Google翻訳があるので大丈夫だし、何よりボディランゲージを通したノンバーバルコミュニケーションを体感してみて欲しい。
意外と言語の文法とかはテキトーでも、単語の組み合わせだったり、表情や仕草、雰囲気で言いたいことは伝わるし、向こうの言っていることも分かると思う。
ここに人類のコミュニケーションという行為の本質が垣間見える気がして、とても面白い。まあこれは旅レベルだからこそ成り立つ話で、真面目に現地で生活したい場合は別だが。
あとは余談だが、日本人で陽気な人と海外の陽気な人というのはかなり気質が違う気がする。どちらも誰でも気さくに話しかけて仲良くなれる、という特性は一緒なのだが、なんか言葉で形容しがたいけれど違うのだ（伝われ）。まあこれは留学に来たりしてある程度の人間関係のコミュニティが形成されれば分かりやすいと思う。
トラブル対処能力、サバイバル能力が向上するから
防犯意識や食べ物の食中毒対策という意味でもそうなのだが、精神的に強くなる、というのが大きいと思う。
日本語が通じず、時間通りにバスや電車が来ず、観光客を詐欺ろうとしてくる人がたくさんいて、ホテルのシャワーから水が出なくて…なんて、海外では当たり前なのだ。
私はかなりの緊張しいで、最初は飛行機に一人で乗って入国審査をしたりすることすら不安だった。もともとの性格もあるが、日本とかいう温室、しかも田舎で過ごしたわけだから、そりゃそうなる。
だが、自分の知らない世界を知るということと合わせて、そういうトラブルを沢山経験することで、ちょっとやそっとのことでは動じなくなる。なんとかなるだろう的な。海外旅行を通じて、精神的に強くなれるのである。
単純にいい思い出になるから
普通に日本に旅行することでもある程度の恩恵はあるだろうが、言語も風景も見慣れたものだと刺激が弱い。単純に話のネタとしても、
- 台湾の友達とシンガポールをチャリで一周した
- インドでぼったくりに騙されてタージマハル行きの電車逃した
とか、そういうほうが面白いだろう。どうせお金をかけて旅をするなら、刺激が強くて思い出に残るほうがいい。
計画性が身に付くから
私は旅行に行く前に計画を綿密に立ててから旅行するタイプなのだが、いつか余裕ができたら無計画で旅をしてみたいなと思っている。そういう行き当たりばったりな旅のほうが冒険！と言う感じがして面白そうだからだ。
計画性が身に付くというのはこういうホテルの予約や旅のスケジュール管理能力についてもそうなのだが、金銭管理能力についても高まると思う。旅の前後でざっといくら必要で、そのためにどれくらいバイトして…といった感じで幅広い意味での計画性が身に付く。
要するにこれらによって価値観が広がったり、何かの能力が高まったりすることが海外旅行にいくメリットなわけだ。当然、旅行に行くのが若ければ若いほど、たくさんの国に行けば行くほど、その経験値によって受ける恩恵は大きくなる。
逆にデメリット、そんなに無くない？
逆に海外に行くことのデメリットとしてはこんなものがあると思う。
- 衛生環境や治安の問題で身に危険がある
- お金がかかる
- 準備が大変
まず初めに、もちろん日本ほど安心安全ではない国のほうが多いから、衛生環境が悪くて食あたりしてお腹を壊したり、スリにあったりぼったくりにあっていくらかお金を失うこともあるだろう。
だが、これはデメリットなのだろうか？確かに一見するとデメリットだが、これもこれで刺激の一つと捉えたら、日本ではできないいい思い出ではないだろうか？私だけかもしれないが、トラブルも含めて海外旅行の面白さだと考えているので、この程度のことはだから何だと思う。
治安とかに関してはマジの紛争地帯だったりに行かなければ大丈夫なんじゃないかと思う。本当に不安だったら複数人の友達同士とかで行けばいいし。
また、お金に関してはヨーロッパ旅行とかに行くと数十万円余裕で吹き飛ぶので問題にはなるが、価値観を変えるという意味では東南アジア旅行なんかがいいんじゃないかと思う。数万円で行けるし、今はまだ環境が整っていない場所もある分、発展具合を目に見て熱を感じることができるからだ。
これはデメリットでもあるので、いくらまでなら経験にお金を出せるかしっかり考える必要があると思う。
準備に関しては、面倒なら何も準備せずに行き当たりばったりの旅をすればいい。最悪バックパッカーみたいな感じでもいいし、ホテルも現地で探せばいい。飛行機のフライトを予約して、スマホ、財布、パスポートと数日分の着替えだけあればなんとかなる。
先ほども書いたように、私は計画をしっかり立てるタイプだが、友達はそういう無計画な人が多い。後から「○○行っておけば良かった～」などといった後悔が生まれる可能性はあるのだが、そっちのほうが羨ましかったりもする。
旅行で大事にしていること
ここまでメリットデメリットに関する個人的な意見を述べたが、ここでは私が旅行の際に意識して大事にしていることを書いてみようと思う。
といってもたくさんあるわけではなく、その場でしかできないことをその場でやる！ということに尽きる。
これを細分化して具体的に言うと、こんな感じだ。
- ローカルのご飯を食べたり、アクティビティに参加する
- お金をケチらない
- 現金を多めに両替しておく
まあ最初のローカルの体験をするというのは、旅行に来ている＝日本ではできない経験をしに来ているわけだから当然だろう。日本に旅行している時も同じで、せっかく北海道に来たのに海鮮のものを食べずにマックやガストに行くのはもったいない。
また、それに伴って破産しない範囲でお金をケチらないことが大事だと思う。詳しくはこちらの記事に書いてあるのだが、またもしその体験をしようと思えば時間もフライト代も再度失うことになるので、少しでも気になることがあるのだったら、ケチケチせずにその場で体験してみるべきなのだ。
あと、現金を多めに両替する、というのは私が東南アジアを旅することが多いからかもしれない。
東南アジアではクレカ決済が普及していない場所（特にローカルの屋台）も多い上に、変にスキミングとかをされるリスクもある。そういうわけで、現地を体験しようと思ったら現金を使うのが最強なのだ。
もちろんショッピングモールの中にあるような小綺麗なお店だとクレカが使えることが多いが、そういうお店はローカル味があんまりなくて、東南アジア旅行だとあんまり面白くないと思う。もちろんフライトの直前にお腹を壊すのを防止するために、そういった衛生環境が整った場所に行くのはいいと思う。
こんな感じで、今回は旅について思った個人的な考えを語ってみた。思ったより長くなってしまったが、自己満記事なのでいい。
