プロフィールとかにも書いてるんですが、私は田舎の自称進学校出身です。ネットにある自称進学校あるあるのうち90%以上は当てはまるような、もはや日本代表クラスと言っても過言ではない自称進度合いでした。
ただ、高校時代は3年間成績がオール5だったので東大の推薦入試や海外大学を受験する際に成績面で不利になることはありませんでした。
小テストなどはコツコツとやっていましたが、かといって課外活動などの方面も忙しかったため、定期テストは一夜漬けみたいな感じで乗り切っていました。今回は自称進学校における成績キープのコツみたいなところをお話ししたいと思います。自称進学校に通う人たちの参考になればと思います。
事前に言っておきますが、私は母校は自称進学校だったとは思っていますが、普通に楽しい高校生活だったので全然嫌いじゃないですよ!
自称進学校であることを逆手に取ったメリットデメリットについての私の考えはこちら
オール5のための戦略概論
なぜ成績は大事なのか
実際に「俺は一般しか受けないわ~」などと高1, 2では言っていたものの、高3で気が変わって推薦を受けたくなった友達をたくさん見ました。しかし、成績は一度確定してしまうと後から取り返しがつかないため、大前提どんな人でも常にGPAを良くしておくことが大切なのです。
結論
そして、そのために自称進学校でオール5を取る方法はズバリ、「課題を全部出して定期テストでそこそこの点を取りつつヤバいこと(先生に反抗するなど)をしない」ということです。
当たり前じゃんと思った人もいるかもしれませんが、そうです。先生も鬼じゃないので、当たり前のことをしていれば5はもらえます。これをいかに手を抜きつつこなすかという所が問題になるだけです。
毎日の小テストやただの暗記ゲーにしか思えない定期テスト、謎のやり方のこだわりが強い先生の課題などなど。いろいろ非効率な点が多く、時間的制約が厳しいのが自称進学校なのです。
そのため本記事が目指すのは、楽にオール5を保ちつつ、余った時間を自身の勉強や課外活動、娯楽の時間に充てて充実した高校生活にしよう、といったところになります。
オール5を取るための学校での過ごし方
学校生活全般
まず全体に共通する考えとして、自称進だから先生の言っていることや課題は全く意味がない!みたいな変に反抗的な姿勢は捨ててください。そういう反発した姿勢を取っていると学校内での立場も悪くなって学生生活がつまらなくなりますし、肝心の学習面でも拾えるものが拾えなくなります。
理不尽なやり方だな~と思っても一応先生なりの理屈があっての指導だと思うので、中には普通に効果のある学習の部分もあると思います。そのため、自分のためになると思ったことはきちんとやり、それ以外の部分はなるべく手を抜く、というのが楽に勝ち残る基本戦略になります。
以下、オール5達成のために取るべき行動や勉強法をジャンル別に解説していきます。
まとめ:自分のためになると思ったことは全部吸収する姿勢を。初っ端から反抗的な態度を取ると視野が狭くなる。
内職編
授業で居眠りをするのは心証を悪くするので絶対にやめましょう。というかそもそも問題、昼間にウトウトするような生活サイクルをしているようでは家での勉強もプライベートも上手くいかないと思います。
内職について、授業を聞いた方が自分のためになるなと思ったら聞いた方がいいし、そうでなければ内職をしてもいいと個人的には思います。
ただ、内職をするにしてもバレないように隠れてやるとか、バレたらどれくらい怒る先生かも考えつつバランスを取ってください。多分教壇から見たらバレていると思いますが、こちらも週課題と同じく体裁だけでも真面目は装いましょう。一度やめるように直接指摘された場合は、目を付けられてしまうのでしばらく大人しくしておきましょう。
あと、実技科目は結構授業の参加自体も評価されていると思うので、内職は基本的にしないほうがいいと思います。私はそもそも実技科目が好きでいいリフレッシュの時間だったので、内職する気もありませんでした。
まとめ:内職はしてもよいが、バレたり周りに迷惑がかからないように。聞いた方が良いと思った授業はきちんと受けよう。
対人関係編
基本的に先生とは良好な関係を築くようにしてください。
関心意欲態度という評価項目もあると思うので、先述の通り居眠りや課題未提出で印象を悪くするのは避けましょう。教師も人間ですので、4と5の境目の成績を取ったときに印象が良ければ情けで5をくれることもあると思います。
それに、単純に人間関係は良好なほうが学校生活も楽しいと思います。自ら反抗的な態度を取って嫌われるメリットはありません。
たまにTwitterなどで「先生や周囲が海外大学進学や課外活動に反対してくる!聞く耳を持ってくれない!」などと言っている人を見かけますが、そういう人の普段の発言を見てみると、7割方何かの悪口だったり反発的なことを言っている傾向があるります。
学校自体は組織でも、その中身の先生は人間です。本人にはそういう自覚がないのかもしれませんが、流石に日常生活からこんな感じだと嫌われてしまうのも当然で、聞く耳を持ってもらえないのも自業自得ということになります。気を付けましょう。
まとめ:先生も人間。普段から良好な関係を保つことはメリットだらけなので、心証をよくすること。
オール5を取るための具体的な勉強法
小テスト対策
まず大前提、自称進学校では意外と中学生みたいな先生内部の内心点的な要素が成績に響いてきます。そのため、毎日の単語などの小テストと週課題は避けては通れません。ここをサボりすぎると心証が悪くなります。
ちなみに、私の高校では、「小テストは8割以上で合格、不合格者には単語の書き取りなどが課される」というシステムでした。
どちらにせよ高3までに単語等の基礎は完成させておかなければならないし、しかも不合格になれば書き取りをさせられてしまいます。
この場合だと、どうせいずれやることになるのなら小テストの機会をしっかり活用したほうが自分のためになるということは合理的に考えれば分かると思います。しかも、小テストも成績評価に入るのでやらない手はありません。
私は小テストの範囲は前日にちゃんと家で勉強し、毎回のテストで定着度合いを測って学びに役立てていました。単語はどの高校生でもやることになると思いますので、気合で乗り切ってください。
こういった感じで、自称進学校の制度を自分の学習に役立ててやろう!みたいなポジティブ思考も必要なのです。気合で~などと書くとバカバカしく見えますが、真面目にこういう小テストは意地でやるしかありません。
まとめ:いずれにしても必要になる力なので、単語の小テストなどは気合でコツコツやるしかない。
週課題対策
週課題についてですが、出さないのはNGです。ここもオール5を取るための評価に入るでしょうし、課題未提出は顔を覚えられるリスクが高いので厄介です。
私はというと、課外活動にリソースを割きたかったので、基本的に答えを写して出していました。と言っても、数学の課題など(計算問題とかが多い)は自分のためになるなと思っていたのできちんとやっていました。
ここは
- 課題の答えを写すことによる学習機会の損失
- それにより得た時間でできること(自習含む)
をそれぞれ各科目で天秤にかけてみて、もし②のほうが大きいと思えば答えを写したほうがいいと思います。私の場合はコミュ英なんかがそうだったので、テキトーにやっていました。
先生もプロなので答えを写しているかどうかは高確率でバレていると思いますが、建前だけでも最低限きちんとやっています風を装った筆跡でやりましょう。私の学校ではおやつを奢ってもらう代わりに宿題を代行している猛者もいたので、できると思う余裕があるならそういう友達を見つけてもいいかもしれません。
まとめ:週課題は役に立たないと思ったら、最低限やっています風の筆跡で答えを写して出す。役に立つと思ったものはきちんとやる。
定期テスト対策編
定試捨てるの、ダメ、絶対。
成績評価においてもっとも大きなウェイトを占めるのが定期テストです。ここを攻略できると楽になります。
まず自称進学校の定期テストの特徴として、授業第一主義なので暗記要素が大きい、という点が挙げられます。
高校からは、これが原因で(?)「定期テストは模試と違って実力を測ってないから意味ないし」と言い放ち、定期テストを捨てる輩が一定数発生します。一般入試では内申点が関係ないから、というのもその原因の一つかもしれません。
ですが、先ほども言いましたが、成績はあとから取り返しがつきません。やっぱり推薦受けたいけど成績が足りない!では後悔します。私だって高3になるまでまさか東大の推薦を受けるなんて思っていませんでした。
別にちょっと対策すればいいだけなんですから、オール5を目指さないのは損です。定期テストを頑張れば先生からの印象も良くなって好かれるという好循環も生まれます。
上記の定期テストを捨てるのも戦略としてなくはないのですが、そういう人でも最低限赤点は回避しましょう。
対策方法
対策なんですが、学校や人によってどれくらい対策すればいいかは異なると思います。私の学校だったら、学年で上位3, 4割の成績を取っていれば5は貰えたような気はします。授業は厳しくても意外と成績付けは優しかったりしました。
私の場合は自分の偏差値よりワンランク下の高校に入学したため一夜漬けで頑張ればほぼ学年トップの成績が取れましたが、人によっては一ヵ月くらい前から対策しなくてはいけないかもしれません。そこは自己判断でお願いします。
具体的には、私の場合はこのように対策をしていました。
まず普段の授業を聞いていないので、どこら辺がテストに出るのかを把握する必要があります。
内容を理解できていると思うのであれば要点だけでも構いませんし、全部気になるなと思ったらスマホで写真を撮る or コピー機でコピーしておくようにしましょう。
ある程度授業の内容が分かったら、出そうな部分に目星を付けていきましょう。テスト範囲表が配られたら、そこも忘れずチェックです。
目星を付けるというのは、山を張るという意味ではありません。過去のテストの傾向から、「この先生は問題集をそのまま穴埋めで出してくるな」「教科書の本分を暗記していないと解けない問題が多いな」などの戦略を練るのです。
もし可能なら先輩にお願いしてその先生の過去問を貰いましょう。傾向やクセが結構先生によって違うと思うので、教科書の暗記メインなのか、ワークの応用問題が大事なのか、などの戦略立てがしやすくなります。
自称進の定期テストは完璧主義のやつしか勝たんのです。確かに無駄は多いですが、その分努力すれば如実に成果は出ます。
私の高校の傾向として「文系, 実技科目は教科書の暗記、理系科目はワークの問題を解けるようにしておく」ということをすれば大体は大丈夫でした。
というわけで、努力量にものを言わせる勉強で良いのです。それが結局勉強の基礎理解になりますし、最短ルートです。問題集を家のコピー機でプリントして何回も解いていました。
私の場合は3周すればほぼ頭に内容が入ったので、いつもワークは3周していました。あとは夜寝る前に暗記をして朝復習をするのを数日おきに並行してやるようにしましょう。
「ほぼ」とは言っても、確かに5~10%くらいの内容の抜け漏れはあるかもしれません。ただ、そこは詰めなくても学年上位は取れる=オール5という目標は達成できることが経験則から分かっていたため、これ以上勉強するのはやめました。ここらへんは各自の判断でお願いします。
基本的に自称進学校の問題は暗記ゲーなので、どの科目でもこれが基本です。ただ知識は一夜漬けレベルとはいっても、科目数がやけに多かったので1, 2週間はかかりました。
ただ、こんな感じでちょっと対策すれば周りと差がついて自然とオール5がもらえると思うので、頑張ってください。
ご想像に難くなくコミュ英や古典なんかは本文の暗記ゲーでしたが、そのために音読や品詞分解をめちゃくちゃ頑張ったら普通に模試でもいい結果が出ました。また、理系科目なんかは実力テストみたいなものだったので普通によき。
自称進学校のテストとは言っても全部が無駄なわけではなく、基礎固めにはピッタリだったりもするので、ここも上手く活用していきましょう。
まとめ:定期テストは絶対に捨ててはダメ。自称進はちょっと努力すれば自然とできるようになる問題が多いので、問題集などを繰り返しやろう。
終わりに
以上で自称進学校で充実した生活を送るためのコツの話を終わります。割とパワー💪で脳筋ゴリ押ししてる感じがしますが…
時間は有限です。割とこういった感じで戦略的に考えてみるといろいろ効率化することができると思うので、どこが今の自分に必要かを再度考えて生活してみてください。
余談ですが、「なんでウチの高校は国公立の合格者を重視しているんですか?」と仲のいい先生に聞いたら、「田舎だからお金持ちが少なくて、学位の安い国公立に入れると喜ぶ親御さんが多いから」との回答がきました。なんじゃそりゃ笑。