【最新情報まとめ】インド工科大学デリー校(IITD)がアブダビに進出!学費100%免除の奨学金で名門海外大学を卒業できる?

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アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに、世界的に名高いインド工科大学デリー校(IITD)の初の海外キャンパスが誕生しました。

IITDといえば世界的にも有名な工学とテクノロジー教育に強いインドの大学で、これがアブダビに進出。しかもインドとUAE両政府の協力によって設立という激アツニュースです。今回はIITDのアブダビ校についての最新情報をわかりやすくまとめてみました。

情報が変わることもありますので、正確な情報は公式ホームページを参照するようにしてください。

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目次

そもそもIITDって何?

​IITD(インド工科大学デリー校)は、1961年に設立されたインドのデリーに位置する国立の工科大学で、科学、工学、技術分野の教育と研究の卓越性を目指す23のIITの一つです。 ​2025年のQS世界大学ランキングでは150位に位置付けられています。

​広大なキャンパスに最先端の研究施設や学生向けの充実した設備が整っており、主に科学技術分野での教育と研究の卓越性において、インド国内外で高い評価を受けています。​

Ray

世界的にも有名な実業家を輩出している名門大学です。

IITDアブダビ校の基本情報

概要と設立背景

IITDアブダビ校は、インド工科大学デリー校の初の海外キャンパスとして2024年9月に開設されました。これは、インドとUAE両政府の協力により実現したプロジェクトで、UAEが資金を提供し、IITデリーが学術的支援を行います。

2023年の覚書(MoU)に基づいて設立され、IITデリーの基準と管理のもとで運営されます。この取り組みは、インドの国家教育政策とUAEの「ビジョン2050」に沿い、グローバルなテクノロジー教育の拠点を目指しています。

開校日と学群

IITDアブダビ校は2024年9月2日に開校し、初年度には52名が入学しました。学部課程では、現在は以下の3コースが用意されています。

  • コンピュータサイエンス工学
  • エネルギー工学
  • 化学工学

大学院では、エネルギー転換と持続可能性の修士課程と博士課程も開始。設立されたばかりということもあり、プログラムは段階的に拡充されています

学べる学問・学費

提供されるコースと学位

現在、IITDアブダビ校では以下の3つの4年制学士(技術)プログラムが用意されています。

  • コンピュータサイエンス工学
  • エネルギー工学
  • 化学工学

学士課程の焦点はIITデリーの強みである工学に置かれています。ことがわかりますね。

大学院では1コースのみ用意されているようです。

  • M. Tech. プログラム:エネルギー転換と持続可能性
    • エネルギー分野の技術、政策、環境問題について学ぶ学際的なプログラム。
    • 対象者: 科学や工学のバックグラウンドを持つ学生。

ちなみに、コースの内訳としてはこんな感じで構成されているよう。

  • 基礎コース(Foundation Courses)
    • 工学数学、熱工学、電気工学、プロセス工学の基本を学び、プログラムの土台を固める。
  • コアコース(Core Courses)
    • エネルギー工学、気候変動、持続可能性、環境、経済学に関する共通知識を習得。
    • ラボコースと研究プロジェクトで実践的な技術を学ぶ。
  • 専門選択科目(Program Elective Courses)
    • 自分の専門分野に合わせて科目を選択し、知識とスキルを深める。
    • 例: 再生可能エネルギー、エネルギー効率化技術、エネルギー経済学。
  • M. Tech. 研究プロジェクト、業界インターンシップ/プロジェクト、実験室(Laboratory)
    • 産業界のニーズに基づくプロジェクトやインターンシップで実務経験を積む。
    • 研究や実験を通じて、エネルギー分野の最先端問題に挑戦。

学費

IITDアブダビ校では、様々な奨学金が用意されています。

学生カテゴリー奨学金
UAE国民(学部)授業料全額免除、月額4,000 AEDの奨学金、二人部屋の住宅費免除(アブダビ以外居住者)、交通費
JEE(Advanced)合格者(学部)IITデリーと同額の授業料、月額2,000 AEDの奨学金、二人部屋の住宅費免除
留学生(学部、2024年入学以降)ティアI:CGPA 8.00/10.00以上で授業料100%免除。
ティアII:CGPA 6.00/10.00以上で授業料50%免除。
ティアIII:CGPA 6.00/10.00未満で免除なし。
2025-26年度セメスターIはティアIとIIのみ。
UAE国民(博士)授業料全額免除、月額30,000 AEDの奨学金(宿泊費込み)
その他国籍(博士)授業料全額免除、月額15,000 AEDの奨学金(宿泊費込み)
Ray

場合によって学費100%免除の奨学金があるのはすごすぎ…

UAE政府の強力な支援を反映して学術的な卓越性を奨励しつつ、インドの学生には手頃な価格を維持するための措置が取られていることがわかります。

奨学金がない場合の通常の授業料の具体的な金額については、公開されている情報からは確認できませんでした。IITDアブダビ校の公式サイトをご確認いただくか、直接お問い合わせいただくことをおすすめします。おそらくそうIITD本校と変わらないのではないかと思われます。

入試情報と受験プロセス

学部

2025-26年度の学部入学には、JEE(Advanced)2025Combined Admission Entrance Test(CAET)2025の2つの方法があります:

  • JEE(Advanced)2025:インド国民が対象で、試験後、JoSAAのポータルを通じて申請
  • CAET 2025:UAE国民、留学生、UAE で VIII から XII クラスを含む5年以上学んだインド人駐在員が対象。オンライン申請フォームに記入

学部定員の3分の1はJEE(Advanced)を通じて、3分の2はCAETを通じて選ばれます。

このサイトを見ている方はCAETでの受験になることが多いかと思いますので、CAET方式について見てみます。

まずは受験資格。

  • 資格基準
    • 国籍: UAE国民、インド人駐在員(UAEで8年目から12年目までの教育を受けた者)、その他の国籍の学生。
    • パフォーマンス: グレード12(または同等)の化学、物理、数学で少なくとも75%の成績が必要。クラス12の総合成績は80%以上であること。
    • 年齢: 2000年10月1日以降に生まれた者。UAE国民には最大2年間の年齢緩和が適用されることがあります。
    • 最大試験回数: 2024年および2025年の2回以内。
    • 以前にIITに入学したことがないこと

これらの書類をオンラインでアップロードして受験を開始するようです。CAET自体はこのような試験方式になっているよう。

  • 試験日程: 2月16日と4月13日に実施。
  • 試験科目: 物理、化学、数学。
  • 試験形式: ペン・アンド・ペーパー方式、OMRシートを使用。

英語力としては

EmSATTOEFLIELTS
Score of 1100 on the English languageScore of 500 or equivalent such as (173 CBT, 61 iBT)Overall score of 5.5 in IELTS academic

のどれかが求められると公式ホームページにありました。そこまで高いスコアではないですね。

大学院

入学要件はこんな感じ。

  1. 学歴要件
    • 4年制学士号(工学または物理学、化学、環境科学、地球科学など)
    • または、3年制学士号+2年制修士号(物理学、化学、環境科学、地球科学など)
  2. CGPA要件
    • 最低7.5/10または3.0/4.0、または卒業成績75%以上または同等の評価。
  3. 英語能力
    • EmSAT: 英語スコア1400以上
    • TOEFL: 550以上(または213 CBT, 79 iBT)
    • IELTS: アカデミック版で6.0以上
    • 英語を使用した機関での学士号取得者は、条件付きで入学可能。
  4. 職務経験 / 大学院適性試験スコア
    • 最低1年の関連職務経験
    • または、大学院適性試験(例: GATE/GRE)のスコア。

入試のプロセスとしてはこんな感じ。

  1. 必要書類
    • 卒業証明書、成績証明書
    • 推薦状、志望理由書
    • 英語能力証明書、職務経験証明書(該当する場合)
    • 大学院適性試験スコア(該当する場合)
  2. 選考プロセス
    • 申請書の提出
    • 選考
    • 面接および/または筆記試験
    • 入学通知

学生生活と施設

キャンパスの立地

IITDアブダビ校は、アブダビ首長国のハリファシティBに位置しています。ハリファシティはアブダビ市の約25〜30キロメートル離れた場所で、アブダビ国際空港やヤス島に近く、戦略的で近代的なエリアです。以前はシャクブートシティとして知られていました。

地域にはショッピングセンター、病院、インターナショナルスクールなどがあり、家族連れにとっても住みやすい環境です。交通の便も良く、学業に集中しやすい環境と都市の便利さがうまく調和しています。

留学生比率は?学生数は?

IITDアブダビ校は、世界中からの応募者を歓迎しており、国際的なコミュニティを形成することを目指しています。2024年9月の開校時には52名の学生が入学したしたようです。

学部生の定員の3分の1はJEE(Advanced)を通じて、3分の2はCAETで入学しており、UAE国民や留学生が対象です。特に東南アジア諸国(シンガポールやマレーシアなど)からの学生誘致を積極的に行っており、これによりインドとUAE以外の国際的な学生基盤が広がっていると言えるでしょう。

学生サポートと生活支援

IITDアブダビ校には男女別のオンキャンパス宿泊施設があり、シングル・ダブルの部屋が用意されています。宿泊施設には、設備の整ったキッチン、ランドリーサービス、ゲーム機器を備えたエンターテイメントルーム、フィットネスセンター、学生ラウンジ、24時間セキュリティが完備。

また、学生はIITデリーの図書館、ソフトウェアリポジトリ、学術雑誌、仮想ラボなどを利用することができ、IIT間のイベントやIITデリーの文化祭・技術祭への参加機会もあります。
さらに、キャンパスは卓越した就職実績を再現することを目指しており、グローバル企業や企業インターンシップ、キャリア開発プログラムへのアクセスも可能。

キャリアサポートとして、キャリアカウンセリング、メンターシッププログラム、ネットワーキングイベントまで用意されています。

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まとめ

IITDアブダビ校は、世界クラスの教育と国際的な環境、さらに強力な政府サポートが揃ったユニークな学びの場所です。エネルギーや持続可能性などの最先端分野を学べる学部から博士課程まで、多様なプログラムを提供していて、しかも奨学金制度も充実しているので、質の高い教育を手が届きやすい形で受けられます。

学生サポートも万全で、最新の施設が整っており、学生の学びをしっかりサポートしてくれます。IITDアブダビ校は、工学やテクノロジー教育の分野で世界的な拠点となり、未来のリーダーを育成する可能性を秘めています。

開校からまだ間もないですが、その魅力と将来性は非常に大きく、これからもっと注目されること間違いなしです。興味が湧いた方は、ぜひ大学のホームページをチェックして、未来への第一歩を踏み出してみてください!

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