大学院で自分の学部課程の大学よりいい(偏差値や世界ランクが高いこととする)大学院に行くと、「学歴ロンダリング」などと言われることがあり、これにあまりよくない印象を持つ人も一定数いるようです。
ただ、調べてみると世界では「出身大学の大学名」ではなく「持っている学位」が重視されるようですので、あまり気にしなくていいと思います。また、私としても結局大事なのは最終学歴なのでそこに本人が納得いくのであればいいのではないかと思っています。
はい、というわけで結論はもう出てしまったので「学歴ロンダリングは悪か?」に対して書くことはありません(あくまで個人の感想です)。別にどう思うかは個人の自由です♨
ただ、私としても一つ悩んでいることがあります。
- いい大学(学部課程)に入る
- あまりよくない大学(学部課程)→いい大学院に行く
という進路選択は、どちらがよいのだろうかということです。
ここでは、あまり良くない大学とは、自分の本来の実力よりもレベルを下げた大学のことを指します。
いい大学、大学院を目指すことそのものがどうなの?という点に関しては今回は議論しません。
いい大学(学部課程)に入るメリット
- ブランド力のある学士号が手に入る
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学士号といえど、無名大学よりは名門大学を卒業しておいた方が、多少の箔はつくと思います。
- 少なくとも4年間はレベルの高い環境にいられる
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名門大学であればあるほど周囲のレベルも高くなる傾向はあると思いますので、20歳前後の一番体力のある学部課程の時期を充実した日々にすることができます。
- 大学院に向けた権威のある推薦状を手に入れるチャンスがある
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名門大学には素晴らしい研究成果を出している教授も多いと思いますので、そういった教授と仲良くなって強力な推薦状を書いてもらうことも可能かもしれません。競争が激しく、理想の研究室に配属されない可能性はありますが…
- 進路が未定な場合の有効な選択肢となる
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お金や人間関係、学びのモチベーションなんて、4年もすれば変わるに決まっています。そんな時、仮に大学院に行かないとしても、「有名大卒」のブランドがあればある程度の生活には困らなそうです。
海外だと採用の際に実践力が見られる上にただの学部卒なので一筋縄ではいかないかもしれませんが、新卒採用システムが根強い日本などでは優位な立ち位置になるでしょう。
これらがこの選択肢のメリットになると思います。
ただ、周りのレベルが高くて大切なGPAが低くなったり、自己肯定感が下がる危険性もあります。
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あまりよくない大学→いい大学院に行くメリット
- 成績に余裕が出る
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自分の学力よりもワンランクレベルを下げた大学に進学すれば、比較的成績も高くなりやすいと思います。GPAが高いことは大学院への進学において非常に重要なポイントになるため、この戦略もありでしょう。
また、大学からの奨学金を獲得できる可能性も高まります。 - それにより時間的余裕ができる
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課題や試験勉強を余裕をもってこなすことができれば、空いた時間でバイトなり資格の勉強なりをして大学院入試に向けて準備ができます。
大学院に行かないにしても、本当にやりたいことを時間の都合で諦めずに済みます。
この選択肢は、上記のように大学院入試を見据えた行動を余裕をもって取れるのが強みです。
ただ、大学院に行かなかった or 大学院入試に失敗してしまった場合、それだったら最初からいい学部に行っておいた方が良かったじゃん!という後悔も生まれるかもしれません。また、大学生活そのものの充実度は前者の選択肢と比べて下がると思います。
個人的に思ったこと
結局この問題は、学部の四年間を大事と見るか、そこを耐えて大学院入試を見据えた行動を取るか、という価値観で変わってきそうです。
なぜこんな記事を書いたかというと、自分が実際に迷ったことがあるからです。
モナッシュ大学に通わせてもらっている私はどちらかと言えば前者に該当すると思いますが、今となっては後者の選択肢でもよかったかなと思っています。
ものすごく大変そうな先輩の話を聞いて、これからの海外大学生活でいいGPAを取れるのかがちょっと不安になってきたというのが一番の原因です。
具体的には、日本の地元の大学であれば主席クラスで合格できた自信があるので、そこで学費をセーブ+GPAで無双+英語の勉強も頑張る、という選択肢を取って名門海外大学院に行くのもアリなんじゃないかと思ったわけです。
このように、若干将来が不透明感はありますが、確固たる意志を持って4年間過ごせるなら後者もアリだと思います。今のところは大コケはしていませんし、今から引き返すと遠回りになるのでしませんが笑。
自己ベストを尽くせるよう、これからも精進したいなと思います。