マラヤウェールズ大学、通称UMW。聞いたことがある方は少ないかと思いますが、ローカルな規模の小さい学校でありながらマラヤ大学への入学が可能になるファウンデーションコースを取ることができる珍しい大学です。
今回は交換留学生として来ているharunaがこちらの大学を紹介したいと思います!
本記事はUMWに交換留学生として通うharunaさんに記事を書いていただきました。
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以前まではInternational University of Malaya-Wales (IUMW)という名称でしたが、2024年度からUniversity of Malaya-Wales (UMW)に名前が変わりました。
基本情報
UMWの基本情報は以下の通りです。
大学名 | University of Malaya-Wales (UMW) |
創立年 | 2013年 |
位置 | KL市内、chow kit |
世界ランク | 新しい学校のため未公開(高くない) |
学生数 | クラスが20名ほどで構成 |
留学生比率 | クラスに5人ほど |
学費 | 50万円ほど(私立に比べて高くない) |
マラヤウェールズ大学は2013年に創立された比較的新しい学校です。
マラヤ大学の分校的な扱いで、こちらの大学のファンデーションコースを修了するとマレーシアの東大とも言われている一番大きなマラヤ大学に入学することができます。
とはいえ、マラヤ大学はマレー語で開講されている授業もあり、ブミプトラ政策によってマレー人への優遇が激しい国立の大学のため、あまり日本人で在籍している人の話は聞きません…
私もマラヤ大学を受験してしっかり落ちています🥲
クラスは20人ほどで構成されており、私のクラスは日本人が私含めて2人、ミャンマー人2人、ケニア人1人です。他はマレー人の子ですがさらにマレー系は中国、マレー、インド系の三つに分けられるため様々な言語が飛び交い、とても国際色が豊かです。
テイラーズ大学やモナッシュ大学は中華系や留学生がメインですが、こちらはローカルのマレー人がメインとなり学生が構成されています。
また、私立大学ではなく国立のため学費が安いです。例えば、会計士の優等学位を取得する場合、3.5年通っても合計約250万円ほどです(モナッシュ大学は年間170万円)。
この大学の魅力と注意点
この大学の魅力と残念な点
良い所
UMWの良い所は以下の通りです。
- マレー系マレーシア人との関わりが持てる
- 学費が安い
- マラヤ大学に進学のチャンスがある
- 立地が良い
- 授業の人数が少なくて面倒見がいい
- 授業が程よい難易度
- クラスの仲が良い
まずは何より、国立大学なのでマレー系マレーシア人との関わりを持つことができ、かつ学費を節約することができる点がメリットと言えます。
他の私立大学は基本的に中華系マレーシア人がほとんどなので、他大学ではできないい経験ができるでしょう。
また、ファウンデーションコースなどを頑張って修了すればマレーシアトップのマラヤ大学に進学するチャンスも生まれます。立地も良く、授業の雰囲気も個人的には好きなのでおすすめです。
残念な所
一つ注意点としては治安の悪さが挙げられます。立地については後のセクションでも紹介しています。
このエリアはChow kit というクアラルンプール市内の場所に位置しているのですが、基本的にこの街は日本人は来てはいけないと言われている街です。少し道を間違えるとマレーシア内で比べても、かなりディープな道になります(その分ローカル店も多く、ご飯や日用品は比較的安く手に入ります)。
また、留学生用の寮はなく、提携しているとても安いコンドミニアムを紹介してもらえますが、設備が良くないため自身で他のコンドミニアムを契約し直している子が多いようです。
その点は私は交換留学生のため、日本の大学にも協力してもらいながらできましたが、1人で家探しから始めるとなるとなかなか大変だと思います。もしこの大学が気になるのであれば、事前に提案された住居ではなくセキュリティ面でも安心できる寮を見つけた後に入学するのが良いと思います。
私たちは寮も大学から提案されたところよりも少し値段の張るセキュリティの厳しいところに移し、基本1人行動はしないようにして過ごしています(家賃は毎月1800RM)。
入学してすぐ家を解約してホテルに暮らしながら他の家を探していたため体もメンタル面でもなかなかしんどかったです。
キャンパスと学生生活
キャンパスはクアラルンプール市内にあり、中心地のKLセントラルからも10分という、とても良い立地にあります。クアラルンプール国際空港やクアラルンプール市内へもアクセスしやすい立地です。
最寄り駅はKTM Seremban 路線のPutra駅で、ゲートを出て徒歩5分の場所にあります。Sunway putra mall という大きなショッピングモールも大学から徒歩5分ほどの場所にあります。
少し分かりづらい位置にあるため何枚かキャンパスの写真も載せておきます。あまり校舎は大きくなく、高校のようなこじんまりとした規模感と設備になっています。緑に囲まれていて自然が多いです。
また、構内にはカフェテリアが一つ、ファミリーマートの自動販売機、taobin(カップ式の飲み物の自動販売機)があります。あまり利便性は良くありませんが、カフェテリアのご飯は出来たてで安く、ちょっと辛いですがとても美味しいです。
授業自体はこのような感じの場所で受けます。
イベントやクラブ活動
イベントやクラブ活動はあまり活動しているところを見かけません。生徒会等はオリエンテーションでアクティビティを開催してくれていたので活動中だと思われます。
以下はクラブ活動の例です。
クラブ名 | 連絡先 | リンク |
---|---|---|
シャチバスケットボール | bbkillerwhales@gmail.com | https://bit.ly/iumwbasketball |
シャチバレーボール | iumwvbclub@gmail.com | https://bit.ly/iumwform |
UMWテコンドー | iumwtkwndo@gmail.com | https://bit.ly/iumwtkwndo |
UMWアーチェリー | iumwarchery@gmail.com | https://bit.ly/iumwarchery |
UMW サイケデミクス | psychademix@student.iumw.edu.my | https://bit.ly/psychademix |
UMWバイオテクノロジー | biotech_club@student.iumw.edu.my | https://bit.ly/iumwform |
教育カリキュラム
ファウンデーションコース~博士課程までの豊富なプログラムが用意されています。授業は英語で履修することができます。
学べる学問
UMWでは、以下のような学問を学ぶことができます。
- ビジネス管理: 経営学、会計学、マーケティング、国際ビジネス、ファイナンスなど
- 工学: 電気工学、機械工学、建設工学、情報技術、ソフトウェア工学など
- コンピュータサイエンス: プログラミング、データベース管理、情報セキュリティ、人工知能など
- 法学: 企業法、国際法、人権法、労働法など
- デザイン: グラフィックデザイン、マルチメディアデザイン、ファッションデザインなどが
- コミュニケーション: 広告、公共関係、マスコミュニケーション、デジタルメディアなど
各プログラムは国際的なカリキュラムに基づいて設計されており、学生に幅広い専門知識と実務経験を提供することを目指しているそうです。
その他プログラムについて
UMWにはデュアルアワードプログラムというものがあり、英国での勉強にかかる莫大な費用を節約しながら、マレーシアで英国の学位を取得する機会が設けられています。
こちらのプログラムは、提携大学である英国のウェールズ トリニティ セント デイビッド大学 (UWTSD) と共同で提供されているもので、卒業すると、UMWとUWTSD の両方から認定証が授与されます。
受験情報
受験に際しては、以下のものが必要になります。
- 高校の成績証明書
- 高校の卒業証明書
- 英語力を証明する資格
高校の成績証明書と卒業証明書は日本語バージョンと英語バージョンをどちらも用意する必要があるため、出願をしたい時期より前もって学校の先生に相談しておきましょう。私の高校では先生にお願いしたら1週間程度で作成してくれました。
また、提出する写真は学生証や様々なフォーマルな場面で使われるのでしっかり写りのいいものを選ぶのがポイントです(後悔中です…)。
英語の入学資格に関しては、IELTS5.0~6.0となっています。心理学部は5.0、ビジネスは5.5、メディア&コミュニケーションは6.0など、学部によって異なるようです。
他にもTOEFLなどの資格も使えるようですので、詳しくはホームページをチェックしてみてください!
終わりに
今回はインターナショナルマラヤウェエールズ大学についての紹介でした。
KLに住みながら、マラヤ大学を目指すには絶好のファウンデーションコースがある大学だと思いますので、ぜひマレーシア留学を考えているかたは一つの選択肢として視野に入れてくれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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