マレーシアで高い評価を受けているINTI大学。世界的にも認められており、手頃な費用で質の高い教育が提供されているため、日本人学生にも人気の留学先となっています。
今回は、INTI大学Subang校を中心に基本情報、キャンパスの場所、雰囲気、学べる学問、受験プロセスなどの情報を分かりやすくまとめてみました。
INTI大学は合計5つのキャンパスがありますが、日本人が主に選ぶキャンパスはスバンキャンパスとニライキャンパスの2つです。特にスバンキャンパスは日本人学生が多く、筆者も通っているため、今回はスバンキャンパスについて詳しく書きたいと思います。
基本情報欄には各キャンパスの特徴をまとめていますが、詳細については各キャンパスの情報を確認することをおすすめします。
今回は、INTI国際大学に通うじゅんさんに記事のほうを書いていただきました。
基本情報
INTI国際大学の基本情報はこちらです。
大学名 | INTI国際大学(INTI International University) |
創立年 | 1986年 |
位置 | 後述 |
世界ランク | QS世界大学ランキング2024年 556位 |
学生数 | 約16,000人 |
留学生比率 | 不明。70か国以上から学生が集まっている。 |
学費(学部課程) | 年間60〜90万円程度 |
INTI大学は1986年にマレーシアで創立され、質の高い教育を提供しています。INTI大学はマレーシア国内外で800社以上の企業と連携しており、インターンシップや就職に強い大学としても有名です。
また、コストパフォーマンスが非常に優れている大学でもあります。年間学費が100万円以下でありながら、質の高い教育が受けられます。
また、国際的な評価が高く、オーストラリア本校や他の名門大学との交換留学が可能です。生活費も安価で、治安も良好なため、学生生活を送るには非常に良い環境です。
さらに、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど30カ国以上の大学と提携しており、交換留学プログラムやダブルディグリープログラムも充実しています。
特にAUP(American Transfer Program)を利用した編入学(完全に大学の籍を移すこと)ではアメリカだけでも290校の提携校があり、これも人気のプログラムとなっています。これにより、学生はグローバルな視野を広げ、異文化理解を深めることができます。
この大学の魅力まとめ
留学費用が節約できる
INTI大学は、質の高い教育を比較的手頃な学費で提供しており、マレーシア留学を希望する多くの学生にとって魅力的な選択肢となっています。
例えば、アメリカの大学で4年間学ぶと学費が年間500万円以上かかることがありますが、INTI大学のAmerican Transfer Programを利用すると、2年間をINTI大学で過ごし、その後の2年間をアメリカで履修することで、全体の学費を大幅に節約することが可能です。
INTI大学での2年間の学費は年間約130万円程度で済むため、トータルで約260万円、アメリカの大学での2年間は年間500万円としても合計で約1260万円になります。
これにより、4年間全てをアメリカで過ごす場合に比べて、かなりの費用を節約することができます。
アメリカの大学と単位の互換性がある
INTI大学で提供されるカリキュラムの品質は高く、アメリカの大学に編入した際にもスムーズに学業を続けることができます。INTI大学で取得した単位はアメリカの大学にそのまま移行できる場合が多いため、教育の一貫性も保たれます。
日本人の数がちょうどよい
INTI大学スバンキャンパスには現在、日本人学生が約30人程度在籍しています。日本人学生が多すぎず、少なすぎないことで、バランスの取れたサポートと交流が可能です。
こちらはTaylor’s Universityなどと比べるとかなり少ないですが、学生数が多すぎると支援が受けにくく、少なすぎるとサポートが難しくなるため、個人的にはこの程度の人数がちょうど良いと感じています。
多様性に富んでいる
INTI大学の留学生の中には、ミャンマーやバングラデシュからの学生が多く、さらに中東や中央アジアからも多くの学生が集まっています。
特に、American Transfer Programでは留学生の割合が約90%と非常に高く、国際的な環境の中で多様な文化や価値観に触れながら学ぶことができます。
マレーシアとアメリカでの学びを通じて、イスラム教とキリスト教という世界の主要な宗教の文化にも触れることができるのは、このプログラムの大きな魅力です。
キャンパスと学生生活
ロケーションと施設
スバンキャンパス(Subang Campus)
INTI大学スバンキャンパスは、クアラルンプール郊外に位置していますが、クアラルンプール国際空港や市内へも車で約30分ほどで行くことが可能で便利な地域に位置しています。
最寄りはLER路線のSS15駅で、キャンパスまで徒歩ですぐの距離です。この路線を使うとKL市内に片道100円程度でアクセスが可能です。
また、テイラーズ大学やモナッシュ/サンウェイ大学も近くにあるため、他の大学生との交流も可能です。
周辺には大型ショッピングモール(サンウェイピラミッドモール)、総合病院(サンウェイメディカルセンター)、スーパーマーケットや雑貨店が揃い、便利な立地です。
キャンパス内は緑が多く、東南アジアらしい自然環境が魅力です。カフェテリアやコンビニ、銀行(Maybank)の支店もあり、学生生活に必要な施設が整っています。図書館は2024年にリニューアルされ、快適に学習できます。
また、こちらは街に隣接した都市型キャンパスとなっており、ビジネス、ホスピタリティ、コミュニケーション、ファッションデザインなどの文系学部に強みがあります。
ニライキャンパス(Nilai Campus)
クアラルンプール国際空港周辺に位置しており、クアラルンプール市内まで1時間の距離です。
こちらはメインキャンパスとなっており、広大で自然豊かな場所にあります。
エンジニアリング、ヘルスサイエンス、コンピューターサイエンスなどの理系学部に強みがあります。施設は充実していますが、その分ショッピングモールや日本食レストランが少ないため、タクシーや車がないと生活がやや不便です。
その他のキャンパス
その他には、クアラルンプールキャンパス、ペナンキャンパス、サバキャンパスがあります。ただし、こちらでは日本人留学生は非常に少ないため、今回は省略します。
イベントやクラブ活動
INTI Universityでは、モナッシュカップやインターンシップフェア、文化紹介イベントなどが頻繁に開催されています。
クラブ活動は幅広く、バドミントン、チェス、起業家クラブなど約60の団体が存在しますが、サンウェイ大学などと比べるとやや活気が少ない印象です。詳細なクラブ活動については学校のサイトで確認できます。
教育カリキュラム
INTI Universityでは、ファウンデーションコースから博士課程までの幅広いプログラムが提供されています。授業は英語で行われ、実践的なカリキュラムが特徴です。学部課程はイギリス式の3年制ですが、一部の学部(工学部など)では4年かかることもあります。
学費は年間約60〜80万円で、他の大学と比較してコストパフォーマンスが良好です。特にFoundationコースをINTIで受講してそのままINTIの学部に進む場合、Foundationの学費が無料になります。
そのため、Foundation1年+学部課程3年の合計4年間で学費は300万以下に抑えることも可能になります。モナッシュ大学やテイラーズ大学では年間約150万円の学費がかかるのに対し、INTIはコストの面で非常に魅力的だと言えます。
学べる学問(学部課程)
- アート・デザイン学部
- バイオテクノロジー学部
- ビジネス学部
- コンピューティング・IT学部
- 工学部
- 健康科学部
- カリナリーアーツ(調理)学部
- マスコミュニケーション学部
- ホスピタリティ学部
一般的な学部は一通りそろっています。これ以外にも、ディプロマコースやファウンデーションコース、アメリカ編入コースも提供されています。
受験情報
学部課程入学には、以下の書類が必要です。
- 高校の成績証明書
- 英語力を証明する資格(IELTS 5.5以上)
- 高校の卒業証明書
Pre-Universityコース(Foundationコース)では、IELTS4.5以上のスコアが求められます。出願は入学希望の3〜4ヶ月前には始めると良いでしょう。
交換留学について
学部課程の学生は、マレーシア国内価格でオーストラリア本校への半年間の交換留学が可能です。また、30ヵ国以上の名門大学との交換留学プログラムもあり、最大1年間の海外留学が可能です。
終わりに
今回はマレーシアのINTI国際大学の各種情報を徹底解説してみました。マレーシア留学を検討している方の参考になれば幸いです。
キャンパスツアーの記事もありますので、そちらも併せて読んでみてください!