2025年1月に、ITパスポート(シラバス6.3)を受験して、無事に合格することができました!
勉強した時間は合計20時間くらいでしたが、正答率83%で割と余裕をもって合格することができました!

しかも、その後そのままの勢いで基本情報技術者試験もダブル合格できました!


まだ合格証書は届いていませんが、合格した当日にも同じことをツイートしているので、これで信じてください…👇


合計の勉強時間も加味すると、なかなか短い時間で効率的に合格することができたんじゃないかと思っています。
そのため、今回は
- 使用した教材
- 私が実践した勉強法
- 試験を受ける際の戦略、テクニック
などをお伝えしようと思います!試験まで時間がない人にもおすすめです!
お前誰やねんという方もいると思うので簡単に自己紹介をしておくと、私は普段マレーシアの大学の情報学部に通っている学生です。
たまたま日本に休みで帰った時にITに関する資格ということでこちらを取ってみることにしました。
情報系の学生とはいえ学部に入ったのは半年前なので、まだそこまで知識的にアドバンテージがあるわけではなかったと思います。
実際、テクノロジ系の用語でも知らないものもありました。また、ストラテテジ系やマネジメント系のことに関してはチンプンカンプンだったので、事前知識はほぼなかったようなものです。
合格に必要な時間の目安
どれくらいで合格できる?
ITパスポート試験に知識ゼロの人が合格するために必要な勉強時間は、一般的に約180時間とされていますが、流石にこんなかかりません。
個人差はあるでしょうが、20時間あればかなり余裕をもって合格レベルまで持っていけると思います。
実際には私の場合は12時間ちょっと勉強した辺りで正答率8割越えが安定してきたので、もっと短く見積もっても良いとは思いますが、余裕を持たせれば20時間あればほぼ確実に合格できるレベルに持っていけるだろう、という判断です。
ITパスポートは得点率60%以上(各分野最低30%~)が合格ボーダーです。
タイトルでは「2日で受かる」としましたが、(集中してやったとして)1日10時間の換算で2日で受かるだろうと考えてこうしました。
週末だけしか時間が取れない人でも土日をフルに使えば大丈夫です。一日4時間しか確保できない人は1週間ほど見積もっておくと良いと思います。



どちらにしろ、短期間にガッと詰め込んだ方が効率が良いと思います。
ITパスポートに対する適性
本題に入る前に大事な話をしておくと、ITパスポートはどうもかなり人を選ぶ資格のようです。
実際に私の友達でも、一夜漬けで合格してしまった人もいれば、半年勉強しても受かるかどうかみたいな感じの人もいます。
ただ、基本的には用語の意味を理解して答えるだけの試験ですので、天才的な思考力だったりは不要です。つまり、「人を選ぶ」とはいっても才能の話ではなく、勉強法の効率によって合否までの時間が左右されるのだと思います。
合格する上で一番大事なこと
合格する上で一番大切なことは、「とりあえず試験に申し込んでしまう」ということです。
1か月かけて勉強して確実に合格しようとか、そういうチンタラしたことを考えていると効率が悪くて(というかダラダラしてしまうので)もったいないです。
なので、今すぐ自分の予定を確認して、20時間余裕をもって確保できそうだなと思ったその次の受験日に申し込んでしまいましょう。
人間、為せば成るのです。いったん受験料を払ってしまえば、よっぽどの人でない限りは焦りに駆られて高いパフォーマンスで勉強することができると思います。
大体の人は家の近くにCBT(パソコン)で簿記を受けられる会場があるかと思います。CBT方式なら紙の試験と違って毎週試験を受けられるので、思い立ったらすぐに受験することができます。
といいつつ、基本は共通テストの社会とかの科目と同じような勉強法を流用してやりました。




合格するのに必要な教材
ITパスポート合格に必要なものは2つ。
- テキスト
- オンラインの過去問道場(に無料で登録するだけ)
これだけでOKです。
テキストはこの1冊に決まり!
まずテキストについてです。現在はYouTube動画での対策もできるようですが、動画だけだと網羅量が足りないと思いますし、なにより学習に時間がかかります。理解度も個人的には紙のほうが上がると思いますので、テキストを購入しましょう。
テキストは「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」を買っておけばOK。
テキストについては、必ず最新版のものを買うようにしましょう。ITパスポートのシラバスは頻繁に改訂されているためです。私が受験した時はシラバス6.3でした。
こちらが毎回売上1位らしいので、ITパスポートのような超難関でもない資格試験では相場が良いというものを買っておけば間違いがないのです。悩む時間が勿体ないので、(2000円もしないし)特段理由がなければこれで良いでしょう。



もちろん本屋さんとかで気に入った別の本があればそれでも良いと思います。




こちらの本については、以下の記事で詳しく解説しています。


以下、本記事の勉強法解説ではこちらの本を用います。が、大体どの本でも構成は同じなので、違う参考書を使っていたとしても勉強法の解説に支障はありません。
過去問について
次に過去問についてですが、こちらは「ITパスポート過去問道場」というサイト一択です。
こちらは無料で過去問の年代・分野別演習が可能で、回答履歴も残るという優れものです。どの勉強法サイトでもおすすめされていますし、実際に私もこれが一番いいと思います。
回答履歴を残すためにはアカウント登録が必要です。新規登録のボタンが上部にありますので、アクセス後はそちらからアカウントを作成しておきましょう👇


最短合格のための勉強法を紹介!
ここから、私が行った勉強法を解説していきます。20時間の内訳はこんな感じ👇
- ゴールの把握のために過去問を解いてみる:1時間
- ざっとテキストを1周:7時間
- 過去問を3年分解く:5時間←受かる人はこの段階で勉強をやめてもOK
- テキストをもう1周する:4時間
- 同じ過去問3年分をもう1度解く:3時間
まずは過去問を見てどれくらいの難易度感なのかを把握した後、ざっと知識をインプットして、問題演習を通してそれを定着させていく作戦です。大体どの試験でも有効な勉強法ですね。
また、完璧を目指し過ぎないことも大切です。この試験は正答率60%以上(各分野最低30%~)を取れば受ける試験です。理解できない箇所にはこだわらず、理解を捨てても(学習としてはどうかと思うが)十分合格はできます。



というか、全て4択問題なので、多少曖昧なところがあってもいい感じに正解できます。
まずは過去問を1年分解いてみましょう。先ほど紹介した「ITパスポート過去問道場」を使います。
もちろん最初は全然分からない用語ばかりでしょう。ただ、ここで自分の実力を把握しておくことが大切です。
過去問を解くことで、
- どういった内容が問われるのか
- 作問者の意図や問題のクセ
- どれくらいのレベル感が求められるのか
- 時間配分の大切さや手ごたえ(まあITパスポートくらいなら気にしなくても大丈夫だと思うけど)
が分かるからです。場合によっては危機感を持つことができ、勉強に一層力が入るでしょう。
また、
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
のそれぞれの正答率も産出されるので、どこを苦手としているのか、どれくらい取れば合格点の60%に到達できるのかを認識しましょう。
私の場合はテクノロジ系が得意なようでしたが、ここが苦手な人が多いと思います。ただ、特に文系の人はテクノロジ系の用語をマスターすることにこそITパスポートを取る価値があると思うので、合格するのはもちろんここに力を入れましょう。
まずはテキストをざっと1周してしまいましょう。こういう試験では、とりあえず全体像を把握することが大切です。
「ふ~ん、そういう用語があるんだ」くらいの雑さで良いので、ここはテンポよくいきましょう。理解度50%くらいを目指して頑張りましょう。
途中「何言ってんだコイツ」と思う部分もあるかもしれませんが、最初はそんなものなので大丈夫。とりあえず分からなくても1周読み終えましょう。
また、テキスト付属の問題集もやるようにしましょう。
毎度おなじみの「ITパスポート過去問道場」を使います。過去問を3年分ほどやりましょう。
シラバスが変わったりもするので、なるべく直近に近い3年分が良いでしょう。ただ、1, 2年前の問題はテキストの問題集のほうに既に大量に収録されているので、3~5年前の問題などが良いかもしれません。
ITパスポートの試験は100分間ですが、いうて4択なので、分からないところがあってもいいのでテキトーに60分で1年分を回答できるくらいの速度(雑さ)でやればいいと思います。
そして、間違えた問題についてはすぐに解説文を読みます。完璧にではなくても良いので「なんとなくそういう理屈でこれが正解なのね~」くらいのテンションで。
もし解説文を読んでも全く理解できない部分があれば、適宜テキストの該当ページに戻って確認するようにしましょう。



動画よりはテキストのほうが効率が良いので、どうしてもイメージがつかないところだけ適宜動画を活用しよう。
それでも理解できない場合は、こちらの本の著者がYouTubeチャンネルで用語の解説をしていますので、そちらで視覚的に確認。もしくはChatGPTに過去問のスクショを貼って「この問題について教えて」「○○という用語について解説」などと指示します。


これを3回分繰り返します。大事なのは、過去問の別の選択肢の解説文まで読み込んで、なぜそれがダメなのか、正解なのかを理解することです。
この段階でもう既に正答率が8割超が余裕だわ~という人は、ここで勉強をやめても良いでしょう。試験当日まで時間を空けすぎると短期記憶が失われる可能性はありますが、多分受かります。
私はこの段階でおおよそどの年度も85%くらいの実力でした。マネジメント系がちょっと苦手かな。






その次は、テキストを丁寧に読み込みながらもう1周してみましょう。2周目は、できる限り用語の意味や計算方法を理解してやるぞ!という意気込みで丁寧に読みましょう。
2回同じことを読むと、どういうわけかスッと頭に内容が入ってきて、理解度が70%~80%くらいになります。
とは言ってもまだまだ理解できないところもあるかと思いますが、再度問題演習で補えば大丈夫です。
また、テキスト付属の問題集もやるようにしましょう。
先ほどの過去問をもう一度解きましょう。今度は2回目なので、かなり早く解けるようになっていると思います。
今度は全部の問題…とは言わないまでも、かなりの問題に自信をもって正解できるようになっているはずです!
テキストの問題+過去問3年分を完璧にしておけば流石に受かると思います。
ここまでやれば、ほぼ合格に近い実力も身についているかと思います。私はこの段階では9割前後くらいの得点率でしたが、本番は苦手だったマネジメント系の調子が悪く、83%でした。
というか、実はこの後すぐに基本情報技術者試験も受験することにしたので、(知識の出題範囲が被っている部分がとても多かったので)7年分くらいITパスポートの過去問は解きました。ですが、3年分以上やっても特に正答率は変わらなかったので、テキストの問題集+3年分で十分だと思います。


大事なのは、過去問の別の選択肢の解説文まで読み込んで、なぜそれがダメなのか、正解なのかを理解することです。



集中力とかモチベが下がったのもあるかも


テストの時間配分とか戦略とか
テストでの時間配分
ITパスポートでは、特に時間配分を気にする必要はありません。
というのも、100問の4択問題が出てきて制限時間が100分というのは、どう考えても時間に余裕がありすぎるからです。見直し2回くらいできます。
ですので、今回の試験では時間についてはあまり意識をしなくてよいでしょう。ただし、どうしても分からない問題があったら、それを飛ばすというのは大事だと思います。
勉強のテクニック
一番大事なことは、完璧を目指し過ぎないことです。
この試験は正答率60%以上(各分野最低30%~)を取れば受ける試験です。理解できない箇所にはこだわらず、理解を捨てても(学習としてはどうかと思うが)十分合格はできます。
ですので、もし勉強の途中(もしくは試験本番)にどうしても覚えられない、理解できない部分が多少あったとしたら、そちらは捨てて先に進んでしまいましょう。
というか、全て4択問題なので、多少曖昧なところがあってもいい感じに正解できます。ITパスポートは、選択肢の英単語や日本語のキーワードからある程度正解っぽいものを推測できる、ただの国語の問題みたいな要素も大きいので、そこまで心配しなくても良いと思います。
暗記のコツ
語呂合わせ&ストーリーで覚える
特にアルファベットのものに有効です。例えば
というものがあった時に、RPA=ラッパと無理やり名付けて、「決まった音楽を決まった時間にラッパで吹くような定型的な作業ならロボットにできるよね」と無理やりストーリーを使って覚えました。



この時、ラッパを吹くロボットを頭にイメージしながら覚えましょう。そうすれば印象が強く残って忘れにくくなります。
問題にPRAが出てくるときは「定型的な作業」というのがキーワードになるので、キーワードを連想させるようなストーリーが大事です。
また、こういうものがあった時。第二種の誤りとどっちがどっちか分からなくなりますよね。
この場合、帰無仮説(きむかせつ)をキムとして、キム→金正恩第一書記としました。
北朝鮮では金正恩第一書記の言うことはいつも正しいこととされるので、その正しいキムさんの仮説を棄却してしまうこと→第一種の誤りは正しい帰無仮説を棄却として覚えました。
英単語の意味から推測する
SCMとかCRMとか、ITパスポートにはそういう紛らわしい英単語がたくさん出てきます。ですが、これらも元をたどれば英単語の略称で、意味があるものです。
無理に変な語呂で覚えようとするより、本来の意味から逆算して覚えたほうが本質的な学習になります。
例えば、
としっかり覚えておけば、Supply Chain Management(SCM)なんかと意味を間違えるわけがありませんし、「顧客」「関係」などのキーワードが日本語で出てきた際も選択肢をそこから絞り込めます。
それができないから困ってんだよ!という人は大人しく語呂で覚えておく方が良いでしょう。
Notionや紙にメモする
ChatGPTに分からない単語を列挙して入力してそれを解説してもらう、という方法を先ほど書きました。
ただ、それをNotionなどにコピペして大事なポイントだけをまとめたノートを作るのもいいと思います。これなら作るのに時間もかからないし。


ただ、私はデジタルが嫌いなのと紙のほうがバスなどのスキマ時間にサっと取り出せて勉強しやすいので、一枚の紙にどうしても覚えられない用語などをまとめて、試験の前まで確認したりしていました。



てか、普通に紙のほうが記憶に残るから良くないですか?


終わりに
というわけで、今回はITパスポートに20時間で余裕をもって合格した際の勉強法を紹介しました。
当初はもう少し時間がかかるかと思っていましたが、割とすんなり合格ラインに到達することができたので、しっかりやれば合格できる試験だと思います。
みなさんも試験頑張ってください!


といいつつ、基本は共通テストの社会とかの科目と同じような勉強法を流用してやりました。



