たまに「どうやったらそんなに色々できるんですか?」「タイムマネジメントどうしてるんですか?」と聞かれます。
確かに、振り返るとタスク量は多い方かもしれません。大学の成績を維持しつつ、課外活動、仕事、ブログやYouTubeなど、色々同時進行しています。
ただ、私としては「特殊な才能があるからできている」というより、普段の生活の中で意識していること(考え方・時間の使い方・勉強の回し方)を淡々と積み上げているだけだと思っています。
この記事では、その「普段の生活で意識していること」を、できるだけ全部書き出します。
Ray今までタスク管理、記憶術などなど記事を分けて書いていたので、まとめ版を作ることにしました。
重要なところは箇条書きでまとめて、詳しい話は過去に書いた記事へ飛ばせるようにリンクも貼ります。
「全部真似しろ」ではなく、使えそうなところだけ抜き取ってください。それだけでも生活の効率はかなり変わるはずです。
どうしたらRayになれるのか:結論だけ言うと
私の生活を一言でまとめると、だいたいこれです。
- メンタル:気合い(やる)
- 設計:やることを減らして優先度順に割り当てる(削る)
- 実行:一つのことに全集中して片付ける(単タスク)
- 学習:概念を作ってから点数化する(概念→ラベル→演習)
これをもう少し解像度を高くして実行している毎日です。それぞれの詳細を、以下で分解して書いていきます。
メンタル面について
時間術とか勉強法って、結局は「机に座る」「やるべきことをやる」という精神がないと成立しません。
なので、私の中ではメンタルが7割です。
意識していることは、こんな感じです。
- 「タイムマネジメントしたい」と言う前に、とりあえず暇な時間を作業時間に全部投下する
- 完璧主義でいる(最低限で満足しない・妥協しない)
- 他人と比較しないが、自分への要求ラインは高く持つ
- 「努力してる感」はどうでも良いので、結果が出るレベルまでやる
- 自分はできる人間なんだ!と思いこんだり、もっと忙しい人の動画などを見てモチベを上げる
ただ、大前提そもそも私は勉強や作業が楽しいという感覚(ゲームのレベル上げみたいな感じ)を持っているので、若干ズレているところもあるかもしれません。
この辺りは別の記事でかなり本音で書いています。苦手な人は無理に読まなくていいです。


また、メンタルの根っこにあるのが「一度地獄を見ておくと、その後が楽になる」という考えです。高校時代に限界気味な生活を送っていたので、今のマレーシア留学程度で辛いなと思ったことはありません。
なので、一度皆さんも「もうあの頃には戻りたくない!地獄だ!」という風景を見ておくと精神的に強くなれるのでいいと思います。
詳しくはこちら:


タイムマネジメントについて
気合いがほとんどなのですが、ここからは技術の話です。私は「忙しい」状態を、次の3つに分けて考えています。
- 本当に忙しい人(削れない)
- 自分のキャパを見誤って抱えすぎている人
- やらなくていいことをやっている人/要領が悪い人
私が意識しているのは、主に後者2つを潰すことです。
まずキャパを把握する
- 人生で一番忙しかった時の70〜80%を「ちょうど良い量のキャパ」として設定
- キャパを超えると全部が中途半端になって終わるので、これをオーバーしないようにTodoを考える
- 1週間に予備日(何もしなくていい日)を作って余裕を作る
やるべきことを全部書き出す(分割する)
- どんな小さなことでも、紙に全部書く
- タスクはなるべく細かく分割する(作業内容やかかる時間が想像できるレベルまで)
- 優先度を3〜4段階に分類する(緊急・高・中・低)
慣れないうちはマンダラートなどを活用して詳しめに作業を洗い出しましょう。大きな目標を達成するためには何の作業が必要なのかを連想して書き出すのが有効です。
ちなみに、この段階で、何を達成したらそのタスクは終了なのかを明確にしておきましょう。また、ここでは、そのゴールを達成するためにかかる時間と、それをして何が得られるのかのトレードオフは常に考えるようにしましょう。
何時開始ではなく「何時間」で割り当てる
- 「午前7時からやる」などのやり方ではなく、「2時間かかる」で見積もる(起床時間や急な予定に左右されないので)
- 可処分時間の中に、優先度が高いものから入れていく
- 1日単位でスケジュールを立てるのがおすすめ
- 詰めすぎない(キャパ70〜80%)
もし、この時点でどうしても対処しきれない量があった場合は、次のいずれかの戦略を取りましょう。
- その仕事などを先延ばしにできないか考えてみる
- やらなくてもいい仕事はないか、もう一度考えてみる
- 作業を効率化したり、他の人にやらせる
- 今回はどれかを諦めて、次回の反省にする
やらなくていいことはやるな(削る)
- そもそもやらなくても死なないことは、やらない
- 自分じゃなくていい作業は、人やAIに任せる
- 断捨離と同じで「作業量を減らす」が正義
これらの「設計」の部分を丁寧にやるだけで、タイムマネジメントは結構うまく行きます。
詳しくはこちら:


タスク実行のコツ
計画が立ったら、次は実行です。やることはシンプルで、私の場合はこれだけです。
- ゾーンに入って、一つのことに全集中して片付ける
- マルチタスクはしない
- 要求ラインに到達したら次へ進む(ダラダラやらない)
1日のスケジュール(?)は無い
こういうゾーンに入って一つのタスクを集中してやる関係で、実は1日のルーティンというものは存在しません。
朝起きて気が向いたら作業に取り掛かり、ひたすら集中力が切れるまで作業をし続けて、飽きたら気が向くまで休憩する、ということを繰り返すだけです。
基本的に私は怠惰なので、何時に起きていつ作業を開始しよう、的なことは決めません。何時間で作業を終わらせたいな的なくらいの目標を決めているだけです。
ちなみに、集中力は人によって異なりますが、私の場合は一日中ご飯とかも食べずに気絶するくらいまでゾーンを維持することができるようになりました。
だからこそ割と短期で成果を出せるのかなとも思いますが、その代わり脳みそのエネルギー消費が激しくて大変ではあります。
環境を整える
- 静かな場所に移動する(家か図書館)
- 机の上には余計なものを置かない
- メモ用紙とペンだけ置いて、思いついたことを書き止める
- SNSや通知などのノイズは削る
- 人間関係のノイズも削る(努力をバカにする人から離れるなど)
ゾーンに入るためのルール
- 眠いとき、体調が悪いときは入れないので一回リセットする
- ルーティンを決める(深呼吸3回、コーヒーを飲む、など)
- 一つの作業を始めて、気分が乗ったら一気にやる
- 自分が常に追い込まれていることを想像して本気で取り組む
ただし、ゾーンは強い代わりに消耗も激しいです。全部のタスクに本気を出していると体が持たないので、テキトーな力でこなせそうなタスクをやる時はゾーンに入らなくてもいいと思います。
勉強のやり方
概念トップ型思考で覚えよう
何かを勉強するときは、こういう順番で脳に入れています。
- まず「意味・仕組み・構造」を理解して、概念(イメージ)を作る
- その概念の下に、日本語や英語のラベルを後付けで貼る
- 最後に用語や典型パターンをまとめて暗記する
これができると、
- 記憶量が少なくて済む
- 応用問題に強い
- 言語が切り替わっても理解が壊れにくい
- 短期間で点数化しやすい
といったメリットが出ます。ただし初動は遅くなるので、ここは向き不向きもあります。
具体的には、
フェーズ1:概念を作る
- 理論や仕組みを理解して、頭の中に概念を作る
- この段階では、問題が解けなくても気にしない
- 「解けない=詰んだ」ではなく「まだ点数化していないだけ」
フェーズ2:点数化する(ラベルと典型を入れる)
- 用語をまとめて暗記する
- 典型問題の型を覚えて、出題形式に寄せる
- 概念があるので、ここから伸びるのが速い
フェーズ3:仕上げる(速度と精度)
- 過去問や演習で、ミスを潰す
- 解説を読んで「なぜ」を詰める
- 間違えた問題は当日中に解き直す
と言う感じで進めています。
詳しくはこちら:


ゴールを見据えて逆算で勉強しよう
また、新しく何かを勉強しなければならなくなったときに意識しているのは、ゴールから逆算して必要なものだけ最短で身につけるということです。インプットを完璧にしてから動くのではなく、最初からアウトプット前提で学習を回します。
例えば試験なら、まず過去問を見て今の実力と合格ラインとの差を把握します。そのうえで参考書を一周し、再び過去問に戻り、分からない部分だけ補強する。間違えた問題は当日中〜翌日に解き直す。
要するに、求められているものを把握→必要量を見積もり→必要な分だけ頑張るという流れです。この考え方は試験だけでなく、音楽やプログラミングなどのスキル習得にもそのまま使えます。




暗記のコツ
暗記が必要な場面では、意味で覚えられるものは意味で、無理なものは語呂やストーリーで覚えると割り切っています。
アルファベット用語などは、映像が浮かぶレベルまで無理やり結びつけると忘れにくいです。
一方で、英単語や略語は本来の意味から理解できるなら、その方が混同しにくくなります。まとめると、暗記は最優先ではないが、逃げ道として上手く使う。この距離感が一番ラクです。
おまけ:ノートは取らない
これは人によりますが、私は基本的にノートを取りません。理由はシンプルで、ノートを取るのは時間がかかって非効率だからです。
ノートはあくまで手段であって、目的ではありません。理解を深めることや、テストで結果を出すことが最終的なゴールです。
- 目で見たり声に出したりするほうが早いし、記憶の定着に効果的
- 頭で考える力が高まる
- そもそも教科書やスライドの内容は既にまとまっている
などの理由があるので、ノートを取るよりも効率的に頭にインプットする方法を考えるべき、というのが私の主張です。ここら辺は個人の好みによる気もしますが…
詳しくはこちら:




終わりに:Rayにならなくていい
ここまで、私が普段意識していることをできるだけ全部書き出しました。
ただ、正直に言うと、これを全部真似する必要はないです。
私の生活は、私の性格や好奇心、過去の経験(地獄期間)に最適化されているだけで、全員にとっての正解ではありません。
でも、もし何かを頑張りたいなら、
- やることを減らす
- 一つのことに集中する
- 概念を理解してから点数化する
- 暇な時間をまず投下してみる
このどれか一つでも試してみると、生活は確実に変わると思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


