MENSAと聞くと、「社会不適合者の集まり」「変わり者の集団」みたいな噂を耳にすることがあります。実際に、知人から「MENSAはやめときな、変な人ばっかりだよ」と言われたことも。
でも、入ってもいないのにそんなこと言われてもピンとこないですよね。噂の真相を確かめたい好奇心と、この前入会試験に合格して会員カードが届いたので、実際にMENSAのご飯会に参加してみることにしました。どんな人が集まるのか、楽しみ半分、不安半分で会場へ向かいました。

どんな人がMENSAのご飯会にいる?
MENSAの入会テストに合格すると、会員専用のワークスペース(というかSlackみたいなもの)に招待されます。そこでイベントの情報が流れてくるようになります。場所は伏せますが、まあ月に2~3回くらいのペースであるかな。
行ってみると、ご飯会には8人くらいが参加していました。まず驚いたのが、ほぼ男性で、女性は1~2人しかいなかったこと。後で聞いた話だと、MENSA全体の男女比は女性が2~3割程度らしいです。
年齢層は30~50代が中心で、大学生の自分と同世代の人はほとんどいませんでした。
第一印象は意外と普通?
「社会不適合者ばかり」という噂から、もっとクセの強い人たちが集まっているのかと思っていましたが、実際は全然そんなことなかったです。みんな陽気で、普通に会話が弾みました。
話題は趣味や仕事、最近のニュースなど、ごくごくありふれたもの。特に変わった言動とか、天才っぽいオーラを感じることもなく、拍子抜けするくらい普通の集まりでした。少なくとも、このご飯会では「社会不適合」みたいなイメージは当てはまらなかったです。
普通に変な話とかもなくて面白かったし、学生だからってご飯までご馳走してくれました。

MENSA会員の入会理由と背景
会話の中で、みんながMENSAに入った理由を聞いてみました。
私の場合はただの興味本位(どういう人がいるのか調べたかった)だったのですが、意外にもほとんどの人が「気の合う友達が欲しいから」と答えました。
話を掘り下げると、子どもの頃や学生時代に「勉強ができすぎて周りから嫉妬された」「周りとの頭の回転のスピードに差を感じて浮いてしまった」といった経験がある人が多いようでした。
ただちょっと気になったのは、彼ら自身の態度が原因の可能性もあるんじゃないかということ。無意識に「自分は賢い」みたいな態度が出てしまうと、周囲が反発するのも分かる気がします。
なのでこれだけでは一概には言えないのですが、IQの違いによる会話のすれ違いは研究でも指摘されているみたいなので、悪意がなくても話がかみ合わないことがあるんじゃないかと思います。
MENSAの役割と気づき
このご飯会を通じて、MENSAの存在意義が少し見えてきました。IQが高い人たちは、普通の環境だと「ちょっと変わってる」と誤解されたり、孤立したりしがち。でも、MENSAのような場所では同じような経験をした人たちが集まるから、安心して話せるんじゃないかと思いました。
ただ、それでもIQの高さが原因で生じるコミュニケーションの壁を乗り越えるにはEQ(共感力)が大事なんだなと改めて感じさせられた瞬間でもあります。頭が良くても、相手の気持ちを汲み取る力がなければ、関係は築きにくいですから。
MENSAは、そういう「周りとちょっと違う」人たちが自分らしくいられる場を提供しているんだなと実感しました。確かに悪くいってしまえば社会不適合と言えなくもないですが、むしろ「社会に馴染むための居場所」を求めている人たちの集まりなのかもしれません。
彼らも別に悪い人ではなかったので、多分合わせようと思えば初対面の人でも話を合わせるとかはできるんだと思います。ですが、多分付き合いが長くなってくるとその差が辛くなってくるのかもしれません。
ただ、人には人の居場所というのがあると思いますし、彼らも別にあまり気が合わない人たちと無理に触れ合おうとも思っていない様子だったので、それが一番平和なのかもしれません。
まとめ
結局、「MENSAは社会不適合者ばかり」という噂は、かなり誇張されていると感じました。というか、半分正解で半分ちょっと違うというか…
確かに、周囲と馴染みにくい経験を持つ人は多いみたいですが、それはIQの高さが原因の一端かもしれないし、彼らに悪意があるわけでもありませんでした。むしろ、普通に楽しく会話できる人たちが集まっていて、拍子抜けするくらいでした。というか、別にどっちがいいとか悪いとかじゃないと思います。
そういうわけで、MENSAはそういう人たちのある種の受け入れ場所としての役割を果たしているんだなと思いました。
