モナッシュ大学マレーシア校でコンピュータサイエンスを勉強しているRayです。こちらの記事でも書きましたが、2年生の後期からオーストラリア本校へ交換留学をすることになりました。
ただ、インターネット上には🇲🇾マレーシア→🇦🇺オーストラリアへ交換留学をした人の話はあまり見受けられず(実際はたくさんいるのですが)、不安に思う人もいると思います。
そのため、今回はマレーシア校からオーストラリア本校へ交換留学をする際の手続き(主に学生ビザの申請)について解説してみることにしました。
申請の手順などを全て書いていると膨大になってしまうため、大まかなポイントだけをこちらのブログにまとめておくことにしました。科目選びのコツや、それぞれのフォームの入力時の注意事項などについては以下のnoteに別途まとめておりますので、ご確認ください👇

モナッシュ大学の交換留学制度について
まずは前提知識からお話しします。モナッシュ大学の交換留学には2種類があります。
- オーストラリア本校への交換留学(1セメスター)
- 他の海外大学への交換留学(1 or 2セメスター)
今回お話しするのは前者の方で、マレーシア校からもこちらの制度を利用する人の方が多い印象です。
オーストラリア本校への交換留学についての概要を書くと、
- 学費はマレーシア校と同じ学費のまま、1学期間の交換留学ができる
- 生活費だけオーストラリアな分高くなるが、非常にお得
- 1年生の前期が終わった段階から申請ができる
- 半年前から応募可能なので、つまり最速で2年生の1学期目から交換留学が可能
- 全体の科目の成績が60%以上ある必要がある
- そのまま交換留学に行ったまま編入することも可能
- 編入の場合、学費はその分オーストラリア価格(3倍)になる
という感じです。詳しくはこちらの記事をご覧ください👇

1. GIPプログラムに応募しよう
このオーストラリア本校への交換留学は、Global Intercampus Program、略してGIPと呼ばれています(以下、GIP)。
具体的には、Malaysia Global Intercampus Program Semester in Australiaという名前になります。
詳細は以下のページに書かれているため、こちらを参照してみてください。
https://www.monash.edu.my/study-abroad/outbound/intercampus-exchange
2つのフォームの概要について
まずこのGIPに申し込みをするためには2つのフォームを申請する必要があります。
申請は交換留学をしたいセメスターの半年前に行います。申し込み期限は上記の公式ホームページに書かれているので確認しましょう。
例えば私がする2月からの交換留学の場合は、その半年前の10月頃が締め切りとなっていました。
- オーストラリアへの交換留学を申し込むフォーム
- 履修する科目などを申し込むフォーム(SORS)
どちらもモナッシュのアカウントでウェブサイトにログインしていないと使えません(外部の人は閲覧不可)。
1つ目のGIP専用フォームについて
1については、主に
- 生年月日などの個人情報
- どのセメスターに申し込みをするか
- 生活資金は大丈夫か
- 犯罪歴や病気はあるか
- 交換留学の志望動機
- 同意事項に同意できるか
などの基本的な情報を入力するフォームとなります。
志望動機については200~300 wordsくらいで、なぜオーストラリアに行きたいのかを書きます。
他の海外大学への交換留学は選考などもなかなか厳しいようですが、オーストラリア本校への交換留学については成績を満たしていればほぼ誰でも行くことができるため、テキトーに書いても通ると思います。チャッピーにでも書かせれば良いでしょう。
コンピュータサイエンスの学生はクレイトンキャンパスへ留学することが多いのですが、ビジネス学部などはクレイトンではないキャンパスへしか(開講されている授業の関係で)行けなかったりします。
2つ目のSORSフォームについて
こちらは主に履修する予定の科目などを登録するフォームになります。
こちらはまず
- コースマップ(履修計画書)を作成して先生に承認をもらう
- フォームにも同様の情報を記載し、コースマップを添付して送信
という流れになります。実はこちらはコースごとに若干手続が異なるのですが、とりあえず学部の指示に従ってコースマップを提出すれば大丈夫です。
オーストラリア本校でしか開講されていない科目もありますので、そのような科目を履修してみるのも面白いでしょう。
- 具体的なフォームの申請方法
- オーストラリアでしか開講されていない面白い科目の例
- 履修要件を満たしていない科目を受講する裏技
などについては以下のnoteで詳しく解説していますのでどうぞ👇

フォームが承認されるのを待とう
ここからは学部によってフォームが承認されるペースが変わります(応募人数の関係?)。
多くの場合、GIPの申請締め切りから2~3週間経ってからメールが来ることが多いので、それまで待ちましょう。
また、申請段階で何かしら不備がある場合はメールやSORSのコミュニケーションログというところに連絡が来るので、そちらにも注意しましょう。
もしわからないことがあれば、AskMiraというオンライン質問フォームか、キャンパス内にあるStudentHubに質問をするようにしましょう。
2. オファーを受諾しよう
というわけで、無事に申し込みが完了するとオファーが来ます。やったね。

こちらにメールに詳しいことは書かれているのでそちらを見ていただけると良いのですが、こちらのメールを受信してから5日以内に
- Overseas Visitors Health Cover plan(OSHC)と呼ばれる保険を購入
- オファーレターを受諾
をする必要があります。ボケっとしているとすぐ5日間経ってしまうので気をつけましょう。
保険を購入しよう
こちらのOverseas Visitors Health Cover plan(OSHC)という保険についてですが、留学生は全員加入必須なようです。マレーシアと違って保険入るやつはビビリとかいうことは言ってられません。
そして、基本的に学期の間全てをカバーしている期間の保険でないと認められないので注意しましょう。
実際はテストはもっと早く終わるので1か月くらい短くてもいいはずなんですが、ビザの関係上仕方なし。
Ray私の場合は2/1から7/31まででした。
保険には2種類の購入方法があります。
- モナッシュから購入する
- 外部の業者から購入する
外部の業者から購入と言いつつ、政府に認められている民間企業はいくつかしかないようなので、特に迷うこともないでしょう(サイト参照)。
必ず政府に認められている企業から買いましょう。


調べた感じ、Allianz Care Australia (Peoplecare)のサイトから直接購入するのが一番安そうだった(みんなそれ買ってるし)ので、それにしました。まあいうて、どこの会社でもそこまで大差はありませんが。


値段はAUD334でした。高いんですが、何十万円もするわけではなさそうなので良かったです。
オファーレターを受諾しよう
まずはこちらのフォーム(メールに添付)でオファーを受諾します(保険のレシートが必要)。


その後、こちらのフォームに記載をしていきます。
https://www.monash.edu/eforms-resources/frevvo-forms/monash-abroad/post-selection-form
特に必要なものといえば、
- オファーメールに記載されている自分の参照番号
- パスポートの情報ページのPDF
くらいで、あとは自分の個人情報を入れていくだけなので問題ないかと思います。
3. ビザ発行前に更なるフォームを提出しよう
次はビザの発行手続きに入るわけですが、その前にこちらの手続きを行う必要があります。
というか、同時進行でも良いのかもしれません(?)が、すぐ終わるのでこちらを先にやっておいた方が良いと思います。
Travel Approval Request Form
まずこちらのTravel Approval Request Formを入力します。
URLはメールで送られてくるため載せませんが、こちらも参照番号を入力して順番に必要な情報を入力していく感じです。


私の場合はクレイトンキャンパスへ留学するわけですが、こちらの質問がちょっとめんどくかったです。
- Provide the address and details of the nearest Embassy / Consular office for your nationality in the location(s) you will travel to as part of your Monash overseas program.
- Provide the address and contact details of the nearest hospital(s) or medical facilities in the location(s) you will travel to as part of your of your Monash overseas program.
- Provide the local emergency number(s) for the destination(s) of your Monash overseas program.
- Provide the contact details of the local support person available to you during your Monash overseas program (e.g. travel agent, host organisation, partner university, third party provider)
私の回答はnoteに載せておいたので、そちらをそのままコピペしてもらえれば良いかと思います。


出発前研修を受けよう
交換留学の承認フォームを再度出さなくてはいけないのですが、その前に出発研修を受ける必要があります。
こちらのメールは上記のTravel Approval Request Formに書かれています。


そこそこの量の文章やビデオを見なくてはいけないので、早めにやっても30分以上はかかると思います。


4. いよいよ!学生ビザを申請しよう
CoEをメールで受け取ろう
GIP Confirmation of Enrolment (CoE) という件名のメールが送られてきます。こちらは留学に必要な情報(名前や留学の時期)などが書かれた証明書になります。
こちらの情報が正しいかどうかを判断し、ミスがあれば返信して訂正してもらうようにしましょう。
特に何もなければそのまま次のステップへ進めます。
ImmiAccountからビザを申請しよう
ImmiAccountというサイトから学生ビザの申請を行います。アカウント登録をして Student Visa (500) というものを申し込みます。
こちらの申請についてなんですが、このような感じの基本的な質問に答えていくだけで申請が完了します👇
ただ、25ページほどあるのでとても時間がかかります。


たまにデータが消えたりするようなので、こまめにセーブするようにしましょう。
また、こちらの申請に際しては
- 日本から申請する場合は日本の大使館での生体認証ができないため、一番近いところ(恐らく韓国のソウル)を最寄りの大使館として選択する
- セクター(ビザの申し込みセクション)は高等教育機関ではなく、必ずNon-awardedセクターを入力する
などの注意点があります。また、エッセーのようなものも書かなくてはいけません。こちらの注意事項や詳しいフォームの入力方法に関してはnoteで詳しく解説しています。


学生ビザ、ゲットだぜ!
頑張って25ページほどの情報の入力を完了すると、いよいよ提出です。
提出ができた後はすぐにお金を払う必要があります。現在は2000オーストラリアドルがかかるそうです。いい商売ですね。



クレジットカードを使ったので若干手数料が発生していますが、それは誤差にしても高すぎる。約20万円をビザ申請だけで使ったことになります。


この支払いが終わると申請完了になります。
この申請が終わると以下のようなメールが届きます。私の場合は提出してから1時間以内に返信が来て、ビザが承認されました。オーストラリアのITってすごいですね。マレーシアは仕事が遅すぎるのでは?


人によっては生体認証や健康診断が必要になることもあるそうです。日本人がマレーシアから申請した場合はこれらが必要になるそうですが、日本から申請した場合(私の場合は少なくとも)は免除されました。
もしこれが必要になった場合は、最寄りの大使館、つまり韓国に行くことになります。この場合、メールを受け取ってから2週間以内に行く必要があるそうです。
こちらはよくわかりませんが、メールの指示の流れに従っていれば、そこまで難しくないので大丈夫だそうです。
終わりに:現在はここまで
というわけで、学生ビザが承認されるフェーズまでは行くことができました。
この後はオーストラリアで住む家を探すフェーズになります。
これらに関してはしばらく後になるので、また進展があり次第、都度公開したいと思います。


