モナシュ大学では、新しいユニットの新設や、既存科目の名称・評価方法・カリキュラムの改定が頻繁に行われています。
教育内容を時代に合わせて更新することは自体は悪いことではありませんが、そういった科目はめちゃくちゃ難化する傾向にあるので、改訂直後は絶対に履修しないようにしましょう。
今回はこちらの話について書いてみようと思います。
新設・改定ユニットとは何か
ここで言う新設ユニットとは、××年から完全に新しくできた科目〜といったものだけではありません。
ユニットコードや名称が変更されたもの、授業の進め方や評価配分が大きく変わったものなども含まれます。
見た目は「以前と同じ内容」に見えても、運用が変わった時点で別物と考えるようにしましょう。

なぜこれらのユニットを取ってはいけないのか
そして可能であれば、こういったユニットを取るのはやめましょう。なぜかというと、これらのユニットは改訂されたばかりの頃は内容が非常に難化し、単位を取るのが取りづらくなるからです。
成績を気にする人はもちろんですが、単位を取りたいだけの人だったとしてもかなり苦労することになります。
こうしたユニットでは、教員側も未だ適適な進め方が分かっておらず、課題の重さやテストの難易度、採点基準が定まっていません。その結果、平均点が大きく下がりやすくなります。
体感だと8-9割くらいの改定された科目や新設科目は成績が超取りづらいです。ユニットコードが変わっただけで内容は同じに見える科目でも、80点くらいみんな取れていたのに平均点が20点に下がったしります(ガチ)。
難易度調節下手すぎかよ!と突っ込みたくなりますが、毎回そんなもんです。
どの科目もそういう傾向があり、内容がちょっと難しくなるとかのレベルではないです。個人がなんとかできる問題ではありませんし、本当に悪いことは言わないので、こういう科目を取るのはやめましょう。
Ray私もFIT2017という悪名高いユニットをカリキュラム改定後に取ってしまったことがあります…
救済措置はない
当然ながら、学内掲示板では、「課題の指示が曖昧」「テストの難易度が想定と違う」「採点が理不尽だ」といった声が鬼のように上がります。
もしかするとそれらの意見を受けて、来年、再来年などには内容が改善されているのかもしれません。ですが、残念ながらそういった科目を一度履修してしまった人に救済措置はありません。
本校と分校で評価基準が統一されているため、担当教員が「この子たちはかわいそうだから採点を緩くしてあげよう」と思ったとしても、本校の基準に合わせなければなりません。
そして、肝心の本校も色々な分校との兼ね合いがあるため、一度決定した事項を(少なくともそのセメスター間は)簡単に変えることはありません。



もし必修でそういう科目に当たってしまったら…ドンマイ
これは私も大学側に提言などはしているのですが、なかなか柔軟に意思決定をする土台はまだないようです。一度決めたことを変更するのに非常に時間がかかるのが、モナシュ大学マレーシア校の課題だと思っています。
というわけで、そういった科目を取ってしまったが最後、誰も助けてはくれませんので、唯一自分たちでできることは「新設・改定されたばかりのユニットを取らない」ということになります。
しばらく開講から時間が経っていてもなお評判が良い科目は安心です。


終わりに
というわけで、新設・改定科目を履修するのはリスキーだ、という話でした。
教育改革そのものは必要ですが、改革直後の科目は学生が実験台になりやすいのが現実です。
成績を強く意識していない人でも、進級や将来の選択肢に影響が出る可能性があります。特別な理由がない限り、新設・大幅改定されたユニットは避け、過去に実績があり運営が安定している科目を選ぶことをおすすめします。


