余は戦国時代。
モナッシュ大学の履修登録、それはまさに戦争のよう――。
学生たちは「Allocate+」という対戦型ウェブアプリを駆使し、理想の時間割を作るために戦略を練り、熾烈な戦いを繰り広げるのであった。
まあ冗談はさておき、今回はモナッシュ大学の履修登録システムの仕組みや戦略、さらには「魔の手」とも言える大学側の介入について、リアルな体験談を交えながら紹介していきます。
モナッシュ大学は週に何コマ授業があるの?
基本的にモナッシュ大学では1学期に4科目を履修します。そして、それぞれの科目で週に1回、1コマ2時間の授業があります。そのため、文系なら基本週4コマ、理系なら週8コマ(情報学部の場合は1科目2コマあるため)を選びます。
授業数少なくね?と思った人もいるかもしれません。
でも、普通の大学生が講義を受けるボリュームの予習を自宅でやることになっているので、授業事態のコマ数が少ないのです。そういった意味では、自分で色々タスク管理ができる人にとっては楽な大学だと思います。
ちなみに、内部には「文系は授業が半分なのに大変面をしていて腹が立つ」といった理由で無差別に文系を見下している悲しき精神性の理系学生も存在します。まあ理論的には分からんでもないですが、見ていて悲しくはあります…
また、これに加えて、留学生はMPUという「マレーシアについて知ろう」的な授業を留学生は卒業するまでに取らなくてはいけません。これは政府が指示している義務なので、もちろん他の大学でもありますが、モナッシュの場合は
- マレー語
- マレーシアの汚職事件とかについて
- 哲学
という授業を3つやります(昔はマレー語と哲学だけだったみたい)。
卒業までに終わらせればいつやってもOK。基本的にオンラインで各自で学習して課題を出すだけなのでそこまで大変ではありません。

他の大学だと毎週数時間MPUが対面であったりするところもあるみたいなので、そういう意味ではモナッシュは楽かも。
時間割・履修登録について
事前にしておくこと
まずは時間割を選ぶ前に、
- 自分が履修する科目を確認する
- Web Enrolment System (WES)から授業を登録する
- 授業のスロットを選べる日になるまで待つ
ということをする必要があります。
まず、ホームページをいい感じに探すと、自分が何の科目を取れば卒業要件が満たせるのか確認できるPDFがあります。私の入学年度のCS in DSのコースの場合はこれ。どうやって見つけたのかは忘れました(ごめん)💦
そこで確認した科目を👆のWESというサービスにログインして登録していきます。ボタンを指示通りにポチポチ押していけばできるので、あまり心配しなくて大丈夫です。
そしたら授業の時間を選べる日になるまで待ちます。Allocate+ datesのページでスケジュールは確認できます。
WESでは、必修の授業だったとしても自分で手動で入れないといけません(←システムで何とかしてくれモナッシュ)。うっかりの登録忘れで卒業が遅れて泣くことになるかもしれないので、しっかり友達などとも見せ合って履修すべき科目はよく確認するようにしましょう。
時間割登録のシステムについて紹介
モナッシュ大学は時間割を決定する際にAllocate+というサービスを使います。
自分が選択した履修すべき科目の開催時間(火曜日10時~、木曜日8時~とか色々)が表示されていて、そこから好きな授業のスロットをみんなで血を流しながら奪い合う対戦型ウェブアプリです。
実際は
- 事前に自分の希望を出す
- 抽選(?)か何か知らないけど仮決定
- 気に入らないスロットがあれば、交換希望を出して別の人とマッチしたら移動できる
という感じで時間割登録を行うのですが、人気の時間はすぐに埋まったりするため他の学生の出方を考えないといい時間割が組めません。そういうわけで対戦型とか勝手に呼んでます笑。充実した学生生活のためには策略がものを言うのです。
内部の画像とかは載せたら怒られそうな気がするので一応載せないでおきます。
履修登録戦争
授業は一番早いコマで朝の8時から、一番遅いと夜の10時くらいまでの時間まで行われています。なので、変な時間割にすると色々困ったことになるんですね。
それで、この履修登録でいい感じの時間割を作ろうとするとまあまあ大変なんですよ。
- 授業が開催されるスロットを全体的に見て把握しながら
- 他の科目と開催時間が被らないようにしながら
- なるべく変な空きコマの時間が出ないようにしながら
- できれば曜日をまとめて、全休の日も作りたい
という条件を満たそうとして色々脳内シュミレーションするのを8コマ分もやると、頭パンクします。
そしてこれは対戦型ウェブアプリなので、事前に希望を出す際も「ここのコマは人気になりそうだから(一応事前に予測%も出てくる)、こっちのコマのほうが希望が通りやすそうだ」などと、他の人のことも考えなくてはいけません。
それを抜きにしても、そもそも学生の数が多いので、ボーっとしてると一瞬で枠が埋まっちゃいます。
自分の場合はやっぱり効率いい時間割にしたかったので、30分くらい試行錯誤して希望を出した記憶があります。
ちなみに、1日に3コマ以上入れると体力的に疲れるので、多くても1日2コマまでにして曜日を分散させるのがいいと思います。あと体力はおいておいても、予習とかが1日にまとまると大変だからというのもあります。


モナッシュの魔の手に気をつけろ
ただ、この履修登録戦争ならびに対戦型ウェブアプリ、理想の時間割作りを妨害してくるのは何もライバルの学生だけではありません!時にはモナッシュ大学という運営がバトルに介入してくることもあります。
というのも、めちゃくちゃいい時間割を作ったとしても、それの最終確定の数日前に
「ごめん、やっぱ授業の開催時間のスロットそのものを変更するわ(鼻ホジ)」
なんて大学からのお達しがあることもあります。というか、自分がそれをやられました。🙄
それのせいで、木曜日は朝8時から授業があって終わりが夜の9時30分とかいう終わってる時間割になりました。色々試行錯誤して時間割の希望出したんだから、考えた時間返せ!ていうか、数日前に言うな!
まあでも、こんなんはマレーシアあるあるなので仕方ないですね。みなさんも気を付けてください。
終わりに:Rayはどういう時間割になった?
結局、8コマの授業の割り振りですが、「水曜日を全休にして、それ以外の平日4日に大体1日2コマずつくらい入れる」という感じになりました。まあ結局そこまで悪くはないですね。
そんな感じで、モナッシュ大学の履修登録は事前のリサーチと戦略的な選択が快適な時間割を作るカギとなります。
しかし、どんなに完璧な時間割を作っても、大学側の”仕様変更”によって台無しになることもあるので、最後まで油断は禁物!変更が入っても柔軟に対応できるよう、複数のプランを用意しておくと安心です。
これから履修登録戦争に挑むみなさん、健闘を祈ります!
ここまで書いてて思いましたが多分他のみんな、そんなに時間割にこだわってません。私が勝手に熱意あるだけです。