みなさんは映画やアニメを見ることはあるだろうか?Netflixやアマゾンプライムビデオが普及している今だと、大学生なんかだと休日に見ることも多いのではないだろうか?
私は普段はあまりそういうものは見ないのだが(YouTubeはよく見る)、特に映像系のものを見るときは倍速だったり、スキップしながら見ることが多い。ただ、そのことを家族や友達に話すと「ありえない!等倍速で見ろ!」といった意見が飛んでくることも少なくない。
個人的には人の芸術鑑賞のやり方に口を挟まないで欲しいが、私が少数派であることは理解している。
前提として大多数の人とは芸術に向ける価値観が違うのかもしれないということを念頭に置きつつ、今回はなぜ私がそういう楽しみ方をするようになったのかについて話そうと思う。
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そもそも倍速視聴ってどうやるの?
PCの張機能を使おう
基本的にYouTubeだろうがNetflixだろうが、私はパソコンを使って鑑賞するようにしている。
画面がスマホやiPadよりも大きいからというのもそうだが、主にVideo Speed ControllerというChromeの拡張機能を使うことができるからだ。
この拡張機能はブラウザ上で再生できる各種動画の再生速度を変更することができるというものだ。
YouTube以外でも、色々なサイトの動画でも自由に0.07~16倍速まで速度を変更することができるので、使っていて一番良かったと思っている拡張機能の一つだ。
こちらの拡張機能をオンにすると、デフォルトでは左上にこのようなバーが表示されて速度をいじれるようになる。また、このようなショートカットキーも使えるので、毎回クリックする必要がないのも便利だ。
- D:+0.1倍
- S:-0.1倍
- X:+10秒
- Z:-10秒
- R:リセット(1倍速)
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Netflixとマレーシアの弊害
アマゾンプライムではデフォルトで2倍速までできた気がするが、Netflixでは1.5倍速までしかできない。
しかも、この拡張機能を使おうとするとこういうエラーが出る(異常?な動きを検知しているらしい)ので、倍速視聴がままならず、とても不便だ。
ちなみにマレーシアだとアマゾンプライムビデオは使えないので、使いたい場合はVPNを用意する必要がある。また、Netflixも日本とマレーシアだと視聴できるアニメの種類などが違うので、VPNを使うのもいいと思う。
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私が倍速視聴で動画を見る理由
まあ拡張機能の話がメインではないのでそれは置いておいて、なぜ私が動画を早送りで見るのかを説明しようと思う。
ちなみに、普段はYouTubeの動画も含めて私はこういうものは4倍~8倍程度のスピードで見ることが多い。
タイパが良いから
当然ながら早送りすればするほど視聴時間が短くなる。2倍速で見れば、30分のアニメを15分で見終わる。
私にはYouTubeの動画作成ややりたい勉強、ブログ記事の執筆などのタスクが溜まっており、映画鑑賞にあまり時間を確保することができないし、あてるつもりもない。
そのため、私は一本をじっくり見ることよりも、同じ時間でたくさんの作品が見られたほうが幸せなのだ。
そしてそれと同時に好奇心も強いので、話題になっている映画やアニメは一通り鑑賞しておきたい。そういう事情で大量の作品を時間が無い中見なくてはいけないので、1倍速でチンタラ見ていては時間が足りない。
そうは言ってもきちんと映画館で映画鑑賞をすることもあるが、そういう時はどうしても最速で見たい気になる話があるとか、気分転換をしたい時が多い。
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本当は本媒体で鑑賞したいから
上記のような楽しみ方をしていては、「娯楽と言うよりタスクの消化に近いじゃん」「もっと楽しんで見ろ」という声もあるだろう。これはもっともだと思う。
ただ本当に申し訳ないのだが、私は映像媒体の作品を隅から隅まで心置きなく堪能する気はあまりない。詳しくは次のセクションで説明するが、私は本やマンガが好きなタイプで映像媒体で作品を見るのが苦手だからだ。
本やマンガの良い所は、自分の好きなペースで読むことができる点だ。アニメは毎回30分という縛られた時間で見なくてはいけないし、興味がない部分でも既定の速度で見なくてはいけない。30分という拘束時間は意外と長いし、私にとってはストレスなのだ。
また、アニメと違って声が無く動的なアクションも制限されるので自分の想像の範囲で好きなように話を補って作品鑑賞ができるのも良い。
アニメの声があったほうがいいじゃんと思う人もいるかもしれないが、自分の中のキャラの性格と声の不一致などがあるとモヤモヤするし、私はそうは思わない。そもそも頭痛持ちで、音を聞き続けると頭が痛くなったりするので、できる限り無音のほうが良い。
だったら最初から見るなと思われるかもしれないが、本やマンガは買いそろえようとすると高く付く。また、特にマレーシアだと日本の書籍も手に入りづらいし、買えたとしても家に置くスペースはない。
その点Netflixなんかを契約すると1000円ちょっと支払うだけで主要な作品をある程度見ることができるので、費用面ではこちらに分配が挙がる。
そういうわけで、仕方なく作品を見るためにネトフリとかを契約しているという事情がある。今月でもう見たい作品は粗方見終わったので、来月からは解約するつもりだ。
映像媒体での作品の視聴は娯楽のためではなく、私にとってはやらなくてはいけないタスクに近い。
隅から隅まで鑑賞する気がないから
そういうわけで、本当は本で読みたいが、諸事情により映像媒体での鑑賞を余儀なくされているという側面がある。
マンガをiPadで読めばいいじゃんということも考えたが、私は本を紙ではなく電子で読むのはもっと苦手(というか頭が痛くなる)なので、それも嫌だ。
なので、映像媒体で作品鑑賞をする時は、作品を味わうことではなく教養としての情報収集を目的にしている。
作品の味全部を完璧に知らなくても、「これはこういう話だよね~」というのが何となく分かれば、それで私の好奇心は満たされるのである。それなら最初から見なければいいじゃんと思うかもしれないが、気になった話題の作品がどういう話なのかを知らずにいるのはもっと嫌だ。
また、だったらWikipediaやまとめサイトであらすじだけ文字で読めばいいじゃんと思われるかもしれないが、「映像と共に作品を見た上で、ある程度話を理解した」という事実が自分の中では大事なのだ。ここは上手く人に説明できないが、そうしないと好奇心は満たされない。
内容理解に支障がないから
また、「そんな5倍速とかで視聴していたら内容も分からないじゃん」と言ってくる人もいる。ただ、そういう人は基本的に自分でやったこともないのにそう言っているだけだと思う。
気になった人は、先ほど紹介した拡張機能を使って、YouTubeでも好きな映画でも4~8倍速で見てみるといい。もちろん映像が飛ばないようなネット環境の下でだ。
すると、日本のものだったら字幕があれば意外と内容は理解できるということに気づくと思う。
確かに英語のものだったりすると辛いかもしれないが、私は日本のもの(というか字幕が付いているもの)しか基本的に見ない。流石に16倍速だと難しいとは思うが、この程度なら問題ないのだ。
映像を作った人が意図している笑いの間なども味わえるかどうかと言えば微妙な部分もあるが、先ほど言った通りこれは情報収集が目的なのである程度の話の流れを要約して自分で話せる程度に理解できればそれでいいのだ。こちらの視点で批判してくる人は、食わず嫌いをせずに一度やってみてほしい。
終わりに
こういう理由で私は作品鑑賞をする時に映像媒体の場合は早送りで見ている。
作品を作った人に対してリスペクトが足りないという批判もあるかもしれないが、私自身はあまりこれが失礼だとは思っていないのかもしれない。
私自身も1倍速で聞いてもらうこと前提で作ったオリジナル曲をYouTubeにアップしたことがある。ただ、仮に視聴者の方が数倍速で私の曲を鑑賞していたとしても、視聴してもらえるだけで嬉しいので特に不快な気持ちにはならない。
それよりは、私がそれで楽しいと思いながら映画やアニメを見ることができているのなら、そちらのほうが良いのではないかと思う。
大半の人はゆっくり作品を娯楽として味わいたいのだと思うが、私からするとそうではない。自分が少数派である自覚はあるので、もともとの目的・価値観が違う以上、大半の人にはこれを言っても納得してもらえないかもしれない。
ただ、少なくとも楽しみ方にある程度の幅があってこその芸術だと思う。そのため、別に私も倍速視聴を強要したりするつもりはないし、逆に自分の価値観を押し付けて「早送りで視聴するな!」などとケチをつけないで欲しい。
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