【耳コピ】ヨルシカの「晴る」のコード進行とアレンジ解説をしてみた

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YouTubeに耳コピ採譜動画を投稿していると、「どういう風に考えて色々耳コピとかアレンジとかしてるんですか~?」的なことを聞かれるので、せっかくブログがあるんだから!とのことでサクっと解説する記事を書いてみることにしました。

自分の振り返りとしても、音楽的に思ったこととかを言語化して残しておくのは良いことだと思うので、とりあえず今回はヨルシカさんの「晴る」についての記事を書くことにしました。他の採譜した曲でもやるかどうかは考え中です。まあいい感じの楽譜販売のマネタイズにはなるかもしれない。

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目次

完成したデータ

YouTube動画

ピアノソロ上級アレンジのYouTube動画はこんな感じにできました。

初心者さん向けのアレンジも作りました。ドレミ付きで、動画の後半は練習用のゆっくりスピードになっていますので、ぜひこちらも弾いてみてください!

楽譜などのデータ

楽譜が欲しいよ~という方がいましたら、こちらのリンクからお求めください。金欠なので買ってもらえると泣いて喜びます。

ストアはPiascoreさん、kokomuさん、MyMusicSheetさん(海外の方のみ)の3つを用意させてもらっていて、MIDIファイルや音源(WAVファイル)なんかもkokomuさんのストアで配信しています。

コード進行解説

調号はニ長調、テンポはBPM=204、途中ラスサビの前だけ8分音符にスウィングが入ります。

序盤はルート音がB→F#→G→Dと変化するコード進行が続きます。6341進行とか言われているそうですが、個人的にはあんまり聞いたことなかったですね。

その後、連続でマイナーセブンスが上昇していくスタイルのコード進行が続いて、サビに入っていきます。この盛り上がり方は初めて聞いたのでビビりました。ギターの音を耳コピするのが難しかったです。

サビのメインは王道進行で、たまに分数コードが鳴ったりしていました。Ⅲの音は最初はマイナーコードなのに、二回目に登場する時(降り止めば雨でさえ、の部分)はメジャーになってました。これはセカンダリードミナントってやつで、よくJ-POPでお涙頂戴的な部分で使われるものですね。

ここではルート音はⅢ→Ⅴ#→Ⅵと変化していますが、ここはⅢ7の一部(ただのベースラインをいじっているだけ)として見なすか、それともⅢ7/Ⅴ#という別のコードと見なすかはYouTubeの解説動画を見てみると意見が分かれてたりします。
まあ個人的にはどっちでもいいと思っています。どっちにしろ音楽的にはⅥに繋げるための経過音としての意味合いがあるというだけなので。ここはⅤdimとかにしても綺麗かもしれませんね。

ラスサビの前はちょっとコード進行が変わりますが、基本的には一番も二番も、そしてラスサビも同じ感じのコード進行の組み立て方が続きます。ラスサビは一部「降り止めば雨でさえ」の部分のメロディーラインがセカンダリードミナントのⅤ#をなぞっているので、ハモリも合わせて美しいな~と思いました。最後のアカペラもすごい歌唱力ですよね。

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アレンジでこだわったところ

アニメを見て変わった曲の印象

この曲はアニメ「葬送のフリーレン」の主題歌です。気になったのでしっかりネットフリックスで見れるところまで(25話くらい?)見たんですが、めちゃくちゃ面白い話でした。世界観がすごくて引き込まれました。

といいつつ、アニメを見るよりも前に「晴る」は一回耳コピしていたんですよね。ワンコーラスだけですけど。

ただ、時間の関係でワンコーラスしか耳コピしていなかっただけで、この時から全体の完成イメージはありました。ただ、アニメを見た後にもうちょっとONとOFFのメリハリをつけたほうがいい気がしてきました

まあただ、ヨルシカ本家様のMVのCGアニメの意味はあまり解釈できませんでした…
死者を想う歌などとコメント欄では書かれていましたが、そことアニメの送葬のフリーレンを関連付けたのかもしれません。

というのも、一応作中でフリーレンが長寿ということもあって他の登場人物との別れだったり、そういう感じの悲しみ要素とかもあったりしたわけなので、特にラスサビの前は静かな感じにしたいなと思ったんですよね。
なので、それに伴ってAメロとかも和音を鳴らしまくりだとうるさい感じのアレンジになって嫌だな~と思っていました。

Ray

あとは、世界観とコード進行を擦り合わせるという意味で、こちらの方の動画も参考にしました。コード進行とアニメのイメージを掛け合わせた素敵な考察がされています。

ということで、完成版のフル動画では、サビも含めて全体的に音数を減らしてあります

一番と二番は基本的に同じだったので繰り返しを採用していますが、ラスサビは迫力を出すため&同じアレンジだと退屈しちゃう、という理由で全部オクターブを採用しました。基本的にはハモリかコードの構成音から間の音は拾ってきています。
また、サビ前の左手は単音→オクターブとして連続マイナーセブンスの右手と合わせることで、一気にサビに向かって駆け上がっていくような感じにしました。

完成、大丈夫か!?

で、そんなことをやっていたら6月になって、ラオス旅行のための飛行機に乗らなくちゃいけなくなりました。

家にいるときはこんな感じでMIDIキーボードを触りながら採譜データの確認ができるんですが、間に合わなかったので最後の浄書は空港でやりました

飛行機を待ちながら確認していたのであんまり集中できなかったんですが、目と言うよりは耳の感覚を頼りにいい感じに音を減らしたりできたので、まあこれでいっか!と思った段階でSynthesiaで画面収録してYouTubeに動画を公開しました。

というわけで、音楽アレンジの解説記事を書いてみました。需要があったら教えてください!

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