マレーシアは日本人にとって人気のある海外移住・留学先の一つです。気候や物価、食文化、人々の性格など、日本とは異なる魅力が多くあります。一方で、生活してみると意外な不便さや、文化の違いによる戸惑いもあります。
私自身はマレーシアで生活して1.5年が経ったので、今回は現時点で感じているマレーシアの好きなところ・残念なところをジャンルごとにできる限り書いてみました!

結論、マレーシア最高!
今回は主に「生活のしやすさ」に視点を当てて記事を書いてみました。「マレーシア留学」におけるメリット・デメリットについては別途記事にします。
個人的には超住みやすい国
個人的にはめちゃくちゃいい国だと思います。将来は世界を旅しながら働きたいなという野望があるんですが、どこに永住する?と言われたらマレーシアがいいなと思っています。



まだアジア10か国くらいしか旅していませんが…
特にいいなと思ったポイントは
- 家賃、公共交通機関が安い
- ご飯がどれもおいしい
- 精神的な重圧がなく、のびのび過ごせる雰囲気
- 親日なマレーシア人が多い
- 近隣諸国に旅行に行きやすい
という所です。
ただ周りの留学生を見ていると、やっぱりどうしてもマレーシアが合わない・嫌いという人もいますので、生活してみるまで住みやすいかどうかは判断がつかないと思います…
感じ方に個人差はあると思います。分かっているとは思いますが、あくまで私が感じたことなので「お前はまだ1.5年住んだだけだろ」「外国人として住まわせてもらってるんだから○○だろう」とか、そういう元も子もない意見は無しでお願いします(たまに言ってくる人がいるので)…
生活・インフラ
好きなところ
- 気候が一定で、日本の夏より過ごしやすい。常夏なので洋服の調達が楽で、花粉症もない。
- 生活コストが比較的安く、特に家賃や公共交通機関の料金が低い。
- クアラルンプールは都会で、QR決済が普及し、日本のものも手に入りやすい。発展が期待できる都市。
- 日本から近く、時差が少ない。東南アジアのハブとして近隣諸国への旅行がしやすい。
- 治安が比較的良く、大きな犯罪の心配が少ない。
残念なところ
- 急なスコールが多く、四季がないため気持ちの切り替えがしづらい。日差しが強く、日焼けしやすい。
- 硬水の影響で髪が傷みやすく、下水処理が不十分で匂いが気になる場所もある。公共のトイレが水浸しで汚れが目立つ。
- 街並みや食文化が単調で飽きやすく、円安の影響で物価が思ったほど安くない。オンラインショッピングでは配送の遅れや品質のばらつきがある。
- 道路の舗装が悪く、歩行者に優しくない設計。歩道橋が少なく、運転が荒いため交通ルールが守られないこともある。
- Wi-Fiが遅く、VPNがないとアクセスできない日本のサイトが多い。エレベーターが遅く、クーラーの設定が極端で寒すぎることがある。
食文化
好きなところ
- ご飯が安くて美味しく、フルーツも安くて種類が豊富。南国ならではのドリアンやマンゴスチン、フルーツジュースも手軽に楽しめる。
- 中華、マレー、インド料理など多様な食文化を楽しめる。ハラルフードやベジタリアン向けの選択肢も充実。
- フードコートでは食器を片付ける必要がなく、屋台文化も発達していて手軽にローカルフードを楽しめる。
残念なところ
- 食事の味付けが日本人の好みと合わず、辛すぎたり甘すぎたりすることがある。
- 飲食店で水が無料で提供されないことが多く、日本ほど丁寧な接客は期待できない。
- ご飯を残す人が多く、手で食べる文化があり、最初は戸惑うことがある。手を洗わずに会計をする場面もあり、衛生面が気になることも。
人・文化
好きなところ
- アニメやJ-POP好きが多く、日本文化への理解があるため、話がしやすい。
- 日本人に対して親切な人が多く、差別もほとんどない。日本人同士の助け合いのコミュニティもあり、安心感がある。
- 現地の人は感情に素直で、ノリが良くフレンドリー。楽観的で幸福度が高いと感じる。
- 宗教や異文化に触れる機会が多く、多様な価値観を学べる。アジア圏なので、日本と感覚が似ている部分もあり、馴染みやすい。
- 日本ほど見た目や社会的プレッシャーがなく、気を使わずに済む。外国人として生活することで解放感を味わえる。
残念なところ
- 一部の留学生やマレーシア人のマナーが悪く、公共の場での振る舞いが気になることがある。
- 南国気質の影響で適当な対応が多く、神経質な人には向かない。
- 他民族国家ではあるものの、実際には民族間の対立があり、気まずい場面もある。
- LGBTQへの理解が厳しく、制限が多い。
教育・仕事
好きなところ
- 大学の教育プログラムが豊富で、留学のハードルが低い。90日間ビザなしで滞在できるため、友達も呼びやすい。
- 日本人向けの仕事もあり、所得税が日本より低い(らしい)。
- モントキアラなどに実業家が多く住んでおり、ビジネスのコネを作るチャンスがある。
残念なところ
- 日本人が多く、日本語だけで生活できる環境もあり、英語を使う機会が少なくなることもある。
- 研究活動があまり盛んでなく、卒論が基本的にない。課外活動やビジネスに熱心な学生が少なく、優秀な学生に出会う機会も少ない。
- 学生のアルバイトが基本的に禁止されており、できても時給が低い。
- 大学への入学は簡単だが、卒業が大変で、学業の負担が重い。
言語・コミュニケーション
好きなところ
- 英語だけでも生活でき、公共の場やビジネスシーンでも問題なく通じる。
- マレーシア訛りの英語は聞き取りやすく、比較的理解しやすい。
- マレー語や中国語を学ぶ機会があり、多言語環境に触れることができる。
残念なところ
- 英語のレベルが思ったほど高くなく、文法ミスや発音の癖が目立つことがある。
- 英語圏ではないため、ネイティブレベルの英語を学ぶのは難しい。
- 一部のローカルな地域では英語が通じにくいことがある。
終わりに
マレーシアは気候の良さや生活コストの低さ、多様な文化が共存する魅力的な国です。日本からのアクセスも良く、英語がある程度通じる環境や日本人向けのコミュニティも整っているため、海外生活のハードルが低い点も魅力です。
しかし、衛生面や交通の不便さ、行政の対応の緩さなど、日本と異なる点も多く、文化の違いに戸惑う場面もあります。また、日本人が多い環境では日本語だけで生活できてしまい、英語の上達を目的とする人にとっては困ることもあるでしょう。
マレーシアへの移住や留学を考えている方は、こうしたメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った環境かどうかを見極めることが大切です。私にとってはたまたまマレーシアでの生活が合っていましたが、まずは旅行ででも数日訪れてみて、様子を見てみるのが良いと思います。