マレーシアは近年、経済発展著しい観光地として人気を集めていますが、その一方で、危険な交通事情について知られています。特に運転マナーが悪かったり、道路が歩行者用に設計されていなかったりして、命を落とす事故も少なくありません。
私もマレーシアで約一年生活してみて、日本の常識はこちらでは通用しないんだな、ということを実感しているところです。
そのため本記事では、マレーシアの交通事情(危険な点)をいくつかの観点から徹底解説してみました!
道路の作りが危険
まず、マレーシアは基本的に車社会となっています。クアラルンプール周辺では電車などの公共交通機関も発達していますが、少し外れた場所になると車無しでは生活が一気に不便になります。
ただ、その関係で道路が歩行者向けに設計されておらず、歩行者目線で言うと
- 歩道が整備されていない箇所が多く、車と歩行者との間隔が近い
- 道路幅が異常に広い、信号機や横断歩道が設置されていない箇所も多い
- 雨天時や夜間は視界が悪くなりやすく、さらに危険
といった問題点があります。マレーシアの道路といえば、基本的にこんな感じのところが多いです👇。日本の高速道路のようなイメージですね。
私の住んでいるサンウェイシティはまだマシなほうですが、クアラルンプール中心地などの栄えている部分では歩行者専用の通路が全くない場合も珍しくありません。そのため、歩行者は車道(というかその横の小さなスペース)を歩かざるを得なくなり、常に危険と隣り合わせとなります。
あとは、単純に変に大きな道路がたくさんあるので、道路の一本先に見えるショッピングモールに行くときでさえめちゃくちゃ遠回りをして行かなくてはいけない!という事態になったりもします。下の写真ななんかだと、めちゃくちゃグルグルしていますね笑。
あと、最近各種配車サービスの値段が高騰してきていて辛い🥲
運転マナーが悪い
あとは、ドライバー側で見てみても、運転マナーが悪い人が多い印象です。個人的には、日本の運転マナーが悪いと言われている地域の非じゃないと思います。
- 攻撃性が高い煽り運転
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まず、全体的にみんな自分の事しか考えていないため、基本的に煽り運転気味のドライバーが多いです。
普段は温厚でのんびりしている国民性なのに、運転のことになると車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりするのは何なんだろうと思って、いつも謎です。
まあこれはかなり人によるとは思いますが、煽り気味の人は日本より圧倒的に多いです。
Ray普段優しい友達でも、運転席に座ると性格が変わるのでビビってます。
- ウィンカーを出さない
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特に先ほどの写真のような、幅が広い道路で顕著です。車線変更などをする際に、ウィンカーを出さないドライバーが非常に多く見られます。
- カーブでスピードを落とさない
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カーブに差し掛かっても、スピードを落とさずに突っ込むドライバーが少なくありません。横断歩道があるようなところでも常にこれなので、毎回轢かれるんじゃないかと思ってめちゃくちゃ怖いです。
普通日本だと教習所で一番最初に習うことだと思いますが、まあこちらの教習所は練習がほぼあってないようなものなので(賄賂文化もあるし)…
- 歩行者優先の概念が無い
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マレーシアでは、そもそも歩行者が優先されるという意識が低い気がします。
先ほど書いたように横断歩道を渡ろうとする歩行者に対して、徐行運転せずに突っ込んでくるドライバーが少なくない、という事例からも分かると思います。
もし道路を渡りたい場合はこの動画のようにしましょう👇
日本の常識はこちらでは通用しない
今回はマレーシアの道路の設計部分と運転マナーの面から、なぜマレーシアの交通事情がヤバいと言われるのかについて書いてみました。
マレーシアでは、歩行者にとって危険な状況が数多く存在します。日本以上に、自分がドライバーでも歩行者でも命を落とすリスクがあると言えます。良くも悪くも日本の常識が通用しない部分でもあるので、そういう文化なんだと諦めることも大事なのかもしれません。
これらの状況を認識し、慣れるまでは特に今まで以上に常に周囲に注意を払って、マレーシアでの生活や旅行を楽しめるようにしましょう!