バイトにしろ留学にしろスポーツにしろ、日常生活で分からない問題が出てきて困る場面はたくさんありますよね。
私はただの海外の大学生ではあるんですが、高校時代に人よりも色んな課外活動で外部の人と共同でタスクを遂行したり、生徒会などの組織に所属して人を動かしたり、その後バイトを色々したりした経験ががあって、何かと問題解決をしたり決断をする機会は同年代の人と比べるとかなり多かったのではないかと思います。
私はそうした経験から、困ったことがあった時は有識者にどんどん質問をするということをすごく大事にしているので、今回はなぜそれが大切なのかについての考えを書こうと思います。
すぐ質問しにいったほうが良い理由
とりあえず分からないタスクがあったら、当然自分で一旦は考えます。考えるというよりは、マニュアルを読むとかFQAを調べてみたり、ググるという行為のほうが近いかもしれません。
ただ、どうしてもそれでは分からなくて困るとか、時間がかかりすぎることもあると思います。そういう時は遠慮せずに有識者の方に質問するようにしています。
ここで言う有識者というのは、バイトの上司や先輩であったり、その道の先生や専門家であったり、同じような経験をしたことがあるであろう友達などのことです。要するに、その問題を解決に導いてくれそうな知識や力量がある人のことですね。
例えば生徒会活動で困ったら、自分より上の役職、責任者の人に一度聞きに行くということは、会社で新人が上司に相談することに近いのかもしれません。
そして、なぜそうするほうが良いのかという理由を以下で解説していこうと思います。
大きななミスを防ぐことができるから
有識者からしたら当たり前のことでも、知識がない人間は放置しておくと180度、そこまではいかないまでもかなりズレた方向に走ってしまうことがあります。
有識者に意見を聞けば、多少の個人差はあるにせよある程度の方向性でその後の行動が間違う可能性は低いと思います。そのため、質問が上手にできずに問題の完全解決ができなかったとしても、後々の修正が楽になります。
以前プログラミングでサービスを開発していた時に
そっちのほうが早くてお互いのためだから
結局質問して一発で解決してもらったほうが基本的に自分でウダウダ考えるよりも早いです。考えても分からないことは分からないのです。知らない仕事があったら、有識者に教えてもらってその次の勉強にすればよいだけです。
これは逆の立場に立ってみてもそう思うはずなので、これはお互いのためでもあります。
一生懸命わけわからんことをしていて全然仕事が進まない後輩がいたとして、もし自分が先輩だったらすぐに聞きに来てさっさと仕事片づけてくれたほうがありがたいな~と思うのではないでしょうか。熱心だけど能力が追い付いていない人というのは少し手間がかかるというか、後から「全部やり直し!」などと命じるとお互い大変ですからね。
トラブルを未然に防げるから
後々のトラブルというのは「あの時お前がこう言ったんだろ」などと責任転嫁をすることではありません。
最初の大きなミスをしないという理由と通じるところはありますが、「いやこの仕事、レポート、こうして欲しかったんだよね」などと後で丸っきり反対のことを言われると大幅な修正が必要になります。
特にタスクの前提条件があやふやなときは迷わず質問したほうが良いです。自分の思い込みで完成までの道筋をイメージするよりも、第三者と話をしてから作業に取り掛かったほうが時短になります。
精神的にも楽になるから
人間は機械ではないので、不安に包まれたまま作業をしていると作業効率が落ちます。
また仮にググって解決策を見つけたように見えても、その答えが合っているか確証が持てないこともあるでしょう。
そういった時は、不安な部分を含めて一応有識者に確認しておいた方が間違いがないので、とっとと質問をしてスッキリした気持ちで次の作業に進んだ方がよいでしょう。
質問を恐れてしまう理由
先ほどの「質問をした方が楽じゃん」という意見に対してですが、質問をするのが苦手、という方もいると思います。確かに、質問する上司などがちょっと怒りっぽいような人だと、雰囲気的に質問しづらいですしね。
ただ、先述のように質問して早期に問題解決したほうがお互いのためだと思うので、それを差し引いても質問しに行くべきだと私は思います。そうでないとしても、後から「全然違うだろ、何してんだ」などと叱られるほうが精神的に辛いと思いますので、モヤモヤを解決するためにもなる早で質問しに行った方がいいのではないかと思います。
また、このように雰囲気が辛いのだとしたらそれは上司の責任でもあります。自分でもできる限り日頃の雰囲気を良くしておいて、関係性を円滑にしておくくらいしかできることはないですね。
ですが、質問をしに行くことは決して恥ずかしいことではないですし、むしろそっちのほうがお互いのためだと思いますので、私は積極的に質問をしに行くようにしています。
質問する時のマナー
とはいえ、質問をするにしてもする側のマナーというものもありますので、そちらについてもいくつか書いてみます。
感謝は絶対に伝えよう
一応質問するということは、相手の時間を奪っていることだというのも忘れてはいけません。特にそこまで親しくない人に相談や質問があるのでしたら、感謝の気持ちは絶対に文面なり態度なりでも表現しましょう。
よく分からん他人のために時間を割いてくれることは当たり前のことではありませんし、あくまで厚意でやってくれているだけです。留学エージェントみたいな仕事じゃなくてプライベートなら猶更です。
とにかく、答えてもらって当たり前、みたいな感じはダメです。最初はみんな分からないことがあって当たり前なのでそこまで遠慮せずに気にせずどんどん質問したほうがよいですが、感謝は相手に分かる形で伝えるようにしましょう。
私の所にも留学なり課外活動の相談なりのDMが来ることがあるんですが、せっかく回答してもありがとうはおろか返信すら無い人もいてすごく残念な気持ちになります。
もしかしたら返信を忘れているだけの可能性もありますが、初対面の人でそれをやると信用を失いますし返事をしない理由も判断できないため、誠意ある対応をするようにしましょう。
何を知りたいのか最初に書く
一回のやりとりで完結するようにするという前提のもと、知りたい情報は何で、どうして困っているのかを分かりやすくしましょう。
長々と事情を話されても困るので、一番最初に○○について教えて欲しいですと概要を言ってから、その背景事情と自分ではどう考えているのか(どこまでの情報は分かっているのか)を伝えましょう。
送る時間帯には気を付けろ(?)
これはケースバイケースではありますが、メッセージを送る時間帯も大事かもしれません。夜中の3時とかに送られてきたら、それが通知とかの関係で迷惑だという人もいます。特に目上の人に連絡をする時は注意が必要です。
かも、と書いたのは、私自身はいつメッセージが来ても構わないと思っているからです。好きな時に送って確認できるのがメッセージの強みだと思っているので(通知音切ってるし)、時間を気にしているとそのメリットを丸々潰すことになりますからね。
ただ、時間帯も含めてマナーだと考える人もいますし、TPOにもよりますので、常識的な時間に連絡をしておいたほうが無難だと思います。ある程度その人の雰囲気が分かってきてから、確認したうえで真夜中に送るなどのほうが良いでしょう。
調べて分かることは聞くな(?)
相手の時間を奪っているのだから、調べて分かることや自分で考えれば分かることは聞くな!という意見もあると思います。確かにそうですね。
また、対面での会話でならあまり気にならないかもしれませんが、特に会話のラリーにいちいち時間がかかるメールなどでのやりとりだと一回で連絡が完結するようにそういったことは控えたほうが効率的かもしれません。
私個人としては質問をすることで安心感を得たい人とか、再確認の意味を込めて質問したい場合もあるとは思うので、場合によりけりだとは思いますが… まあこれは最初のセクションで書いた精神面の話と似ていますね。
個人的には調べて分かることよりも、質問が漠然としすぎているほうが困ります。例えば、何の脈絡もなく「英語での研究論文の書き方を教えてください!」「モナッシュ大学はいい大学ですか?」と聞くような感じの質問です。
これも確かに調べたら分かることなので自分で調べろと言えばそうですが、漠然とし過ぎていてどう返信したらいいのか分からないので困るわけです。
似たような質問でも、例えば「準備の項でこの器具をこう使ったところを書きたいんですけど、この草案どう思います?」みたいな具体的な質問なら答えるほうもあまり苦労しないと思います。
終わりに
というわけで、質問について私が普段の生活で心がけていることを書いてみました。
大きなミスを防ぎ、効率的に進めるためにも、恐れずに早めに質問をすることが大切なのです。また、質問する際にはマナーを守り、相手への配慮も忘れずに行いましょう。
インフルエンサーとか多忙な人だったら質問をしても毎回対応してくれるわけではないと思いますが、基本的に活動を行うチーム内とかだったらこういうことは大切にしたほうが良いと思います。
たまーに自分も質問をするのが億劫になることはありますが、そういう時はこれを思い出すようにしています。