最近出願資格として様々な国で受け入れられ始めているSAT、海外大学に興味がある人であれば一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
今日はそんなSATについて、私がどう3ヶ月という短期間で1450点を取得したかについて説明します!
私が受験したときはデジタル化したての時代だったためリソースに限りがあり、デジタル化前の状態のSATを練習問題として解いていました。ただ現在はデジタルSATの練習問題や教材が以前に比べて増えたため、そちらを使用した方が効率がいいかもしれません。
この記事のライター:Lee(インタビュー記事)
千葉県の公立高校出身で2024年の7月からUniversity of Sydney に進学します。
好きなことはスポーツと読書です。日本にいる間は日本でしかできないことをしようと心がけています。まずはスシローを1人で25皿食べることを目標にしています。
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まずSATって何?
SATはScholastic Assessment Testの略です。簡潔に言うとアメリカ版共通テストのようなものです。科目は英語と数学のみで、両方800点満点で採点され、合計は1600点満点になります。
主にアメリカの大学を受験する際に必要になるテストですが、シンガポールなどのその他の国の大学でも受験に際して必要になることがあります。
英語はいわゆるリーディングのみで、難易度としてはTOFELやIELTSの英語よりは断然難しいと言われています。
数学は基本的に簡単な方程式や二次関数、そして確率などと日本の中学校の範囲です。
2024年には5、6、8、10、11、12月と合計6回の試験があり、試験を受けてからスコアが出るまでは約2週間ほどかかります。
オーストラリアなのにSAT?
オーストラリアの大学を受験するのにアメリカ版共通テストであるSAT…?と思われた方もいるかもしれません。
私は高校2年生当時、進学する国を決めるのを迷っていて、オーストラリアも気になっていました。留学エージェントに相談した所、オーストラリアの大学はSAT+高校の科目履修で受験できると伝えられたため、SATを受験することが決定しました。
この時の自分の英語と数学のステータスはこんな感じでした(高3)。
- 英語:TOFEL iBT 84点(高2の1月)
- 数学:数学1A, 2B履修済
勉強を始めた頃の5月では、1番早い受験日である8月まで時間が無かったためとにかく焦っていました。
一応10月か11月の試験でもオーストラリアの大学の申し込みには一応間に合うのですが、ビザ申請は英語資格の対策なども不安だったので、なるべく早く済ませたいなと感じていました。
ただ、結果として3カ月間の対策で1450点を取得することができたため、以下その勉強法について解説していきます!
問題形式
以前のSATは紙ベースでしたが、2023からデジタルベースのSATが導入されました。この変革によって問題形式が大きく変わっています(私はこのことを受験3週間前に知りました)。
まず英語に関して、従来のSATでは1つの長文に対して約10問ほどの問題があり、それが5セットほどある形態でした。しかし、デジタルSATではこれが1つの短文に1つの問題となる形式になりました。
ただ、基本的に1問1問の解き方に大きな変化があったわけではありません。
また、試験自体もAdaptive Testというものになりました。これは問題を正解していくごとに問題の難易度が上がるというものです。
筆者も問題の前半でわざと間違えて後半に進んだりして検証しましたが、目に見えて難易度が変わっていくのが分かりました(言い換えれば、後半の問題が変に簡単だと前半でかなり間違えているということです…)。
使用できるツール
SATがデジタルになったことで、試験中に複数のツールを使えるようになりました、
まず、英語ではハイライトやメモをする機能がつきました。 しかし、この機能に関してはロードやボタンを押すのにかなり時間がかかるので個人的にはあまりおすすめできません。
また、数学ではウェブ上のDesmosの関数電卓を使用できます。 私は本番で使った覚えはありませんが、SATレベルだと関数電卓でゴリ押しで問題が解けることもあるため、前もって使い方に慣れておくことを強くおすすめします。
自分の電卓を持ち込むことも可能ですが、電卓の機種にはいくつかの制限があるのでSATの公式サイトでチェックしましょう。本番は周りを見渡すと関数電卓を使っている受験生ばかりでしたが、私は百均の電卓で挑みました。
デジタル化に関する詳細は他のデジタルSATに関する記事や公式サイトで詳細を見ることができるのでそちらを確認してみてください!
個人的にはデジタルになってからかなり簡単になったと思います。英語が長文に対して複数問の形式から1つの問題に1文になったためです。
従来のSATのように莫大な量の長文から答えの箇所を抜き出す必要がなくなったり、文がシンプルになり使用される単語も易しめになった印象があります。
SATの具体的な勉強法
全体的な対策のコツ
勉強開始当初に行ったのはとりあえずSAT公式の問題集に触れて、問題形式に慣れることです。
公式問題集はたくさん本番同様の問題が載っているので、とりあえず解いてみる、ということを繰り返していました。最初は問題の数に触れて慣れることが大事ですが受験前になるにつれて量より質が大事になると思います。
問題集は以下のものを使いました!
受験1ヶ月半前からの後半戦では、間違えた問題1問1問をなぜ間違えたのか自分の中で分かるまで落とし込みました。
私は本番3週間前にデジタルSATは従来のものとは形式がかなり異なっていることに気づき、焦りました。ただ、デジタルSATの形式が変わっていることに気づいてもやることは同じです。
最初は1、2回模試を解いて問題に慣れました。しかし、基本的に問題へのアプローチは変わらないので、初回に紙で解いた時の点数より少し下がる程度でした。
また、Khan Academyのサイトではたくさん問題があるのでそれを使って問題演習を行いました。
これらの問題演習では間違えた所をなぜ間違えたのか、そして答えまでのプロセスを自分で説明できるようにすることを心がけていました。Khan AcademyのSAT prepでは文字通り全部のセクションを解きました。
Khan Academyのサイトでは英語、数学両方に関する問題の解き方についての解説もたくさん掲載しています。これらの解説を熟読して頭に入れ、そのまま同サイトの問題演習に入っていました。
英語
英語のスコアは正直、短期間では大きく伸びません。私は1番最初に解いた過去問と本番では100点ほどしか上がっていませんでした。
英語に関して、私のように全日制の普通の高校に所属していてこれまでにあまり英語に触れてきたわけではない生徒は最初かなり苦労すると思います。
特に、SAT特有の古文はペーパー版の過去問では私は5問以上正解できた試しがありません。練習の際にペーパーの過去問を解くときは古文は必ず後回しにして解いていました、デジタル版でも古文に自信がない限りは飛ばして後半にやるべきだと思います…
なので基本的に私は問題を解く際は解ける問題から解き点数を稼ぐ、そしてちょっと考えてもわからなかった問題を後半の時間で解いていました。
また、英語では初めて見た単語をその場で覚えるようにしましょう。SATの英語では単語問題が複数問あり、単語がわからないと解けないような問題もあります。
そして、SATの英語は主にリーディングの試験ですのでとにかく毎日大量の英文を読むようにしましょう。
上記で解説した勉強法に加え、IELTSのリーディングも習慣的に過去問演習をするようにしました。洋書を1日25ページと決め、自分に英文を読むルーティンを課していました。
問題に慣れた後は、紙ベースのSAT公式問題集の前半に載っている英語の文法問題に関するアプローチやPrinceton Reviewの練習問題や問題の解き方を使って練習していました。
数学
数学に関してもこれまで日本語でしかやってきたことがなかったため、数学用語が分からずに撃沈したこともかなりありました。しかし数式は万国共通なため、案外いけるものです。
当初、数学は単語がかなり分からなかったこともあり、一部本当にわからない問題だけ翻訳を使用して解きました。
勉強を始めてから2~4週間で翻訳は卒業できるように数学単語を覚えましょう。私は数学単語はネットで検索したものを印刷してスキマ時間に覚えていました。
また、ミスを絶対にしない練習をしていました。基本的に日本の高校でのカリキュラムを修了していて、ちゃんと数学を練習したり数学英単語を覚えれば数学で苦労することはそこまでないような気もします。
模試について
過去問(ペーパー版)はSATの勉強を始めた時から定期的に解いていました。
しかし、私はSATのデジタル化についてよく耳にしていたのですがあまり深掘りせず「まぁデジタルになるだけでしょ」と気にせずにいました。
そしてSATの公式アプリ(Bluebook)を自分のパソコンにインストールしてちょっと設定チェックしてみようとした時にSAT公式のデジタル模試を初めて知りました。
Bluebookの模試は全部で4回受験可能です。このBluebookの模試が本番に1番近い模試だと思います。
私は2つの模試を問題形式が変わったことを知った際に解きました。残りの1つずつを受験約1週間前と2週間前に解きました。
この模試は完全に本番と同じシステムで構成され、採点と解説も出るので貴重に使いましょう。
本番の心構え
本番はあまり深思いせずにリラックスして受験できると完璧です(筆者は指が震えるほど緊張してましたが…)。
私は緊張したことでパフォーマンスが練習の時より大幅に変わることはないと思っています!むしろ「今日はどんな問題に出会えるかな」とSATを楽しめると最高のパフォーマンスを発揮できると思います!
いつも模試で受けていたように解けばいいスコアを手に入れられるはずです。周りを気にしないようにしましょう。頑張ってください!
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