海外大生は、みんながみんなキラキラしているわけじゃない。SNSの光と闇

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SNSやYouTubeで海外大生の1日や留学生活Vlogを見ると、どれもおしゃれで自由な雰囲気で、つい「海外大学っていいな!」と感じてしまいます。
英語で授業を受けたり、カフェで勉強したり、国際的な友達と出かけたり。そんな映像を見て、「留学すれば自分も変われるかも」と思う人も多いと思います。

でも、実際に留学してみると分かるのは、それは一部の人の物語だということです。
留学生活は人によって全く違うし、キラキラしている人もいれば、地道に頑張っている人もたくさんいます。

そして、SNSや留学エージェントが発信する情報の多くは、「留学の良い側面」に焦点を当てているという事実もあります。
この記事では、その背景を少し冷静に見つめながら、「情報をどう受け取るか」について考えていきます。

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目次

SNSは「現実」ではなく「演出」

SNSに投稿される留学生活の写真や動画は大抵、「見せたい部分」です。

人は自分の顔の写りが悪かったり、部屋が汚かったり、友達がいなかったりする瞬間を、わざわざ載せません。
つまりSNSで見る留学は、現実の中の「良い切り取り」です。

もちろん、それが悪いという話ではありません。むしろ、人に見せたい場面を発信するのは自然なことです。
ただ、見る側が「これが普通の留学生なんだ」と思い込むと、少し危険です。

SNSは現実をそのまま映しているわけではなく、「光の当たる角度を調整した演出」だからです。投稿を見て「みんなすごい」と感じても、それは本当にみんなではない。
そういう前提でSNSを見るだけで、ずいぶん気持ちが楽になります。

発信している人は、そもそも平均的な留学生ではない

もう一つ知っておいてほしいのは、情報を発信する人自体が、すでに「普通」ではないということです。

Vlogを撮って編集して公開したり、留学生活を文章にして発信したりするのは、エネルギーのいることです。多くの学生は課題に追われたり、友人との時間を大切にしたりして、そうした活動をしようという発想になりません。

だからこそ、発信している人は表現することが好きなタイプであり、もともと発信力が高い層です。
彼らの生活や感性を「海外大生の平均」として受け取るのは、かなりズレがあります。

特に最近では、留学エージェントや企業のPRとして発信しているケースも増えています。

もちろん、それ自体に問題はありません。ただ、発信の目的が「留学の魅力を伝えること」である以上、現実のしんどさや地味さはどうしても削られるということを覚えておくべきです。

私も例外ではない

自分で言うとアレですが、私自身もSNS上では「活動的な留学生」として見える側にいるかと思います。
課外活動や大学のテストで結果を出したりブログを書いたり、色々な活動をしているので、表面的には順調そうに見えるかもしれません。

実際、後から友人を通じて聞いた話なのですが、私のブログや投稿を見た親御さんが「あなたもこうなりなさい」などとお子さんに言っていたという話を何度か聞いたことがあります。

正直、誰かの理想のモデルになろうとは意図していなかったため、それを聞いたときは少し驚きました。でも、それくらいSNSやブログの発信というのは、見ている側の想像を大きく膨らませてしまう力を持っています。
画面の向こうにいる人は、その人の努力も挫折も知らないまま、結果だけを見て印象を作ってしまう。だからこそ、発信する側も受け取る側も、少し冷静な視点を持つことが大切だと思うのです。

私が今のように活動できているのは、留学したから自動的にそうなったわけではありません。自分がもともと興味のあることに、地道に取り組み続けた結果です。私は仮に日本にいてもアメリカにいてもこのキャラだったと思います。
だから、「マレーシア留学すれば誰でもこうなれる」とは全く思いません。

むしろ、留学という環境をどう使うかは本人次第です。留学はチャンスではあっても、保証ではない。
大事なのは、与えられた環境の中でどれだけ動けるかということです。

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まとめ:情報は取捨選択しよう

SNSや留学エージェントの発信は、どれもキラキラして見えます。でも、それは宣伝や演出という側面もあることを忘れてはいけません。

見た目が派手でなくても、映えなくても、それがあなたのリアルな留学です。SNSや他人のVlogに合わせる必要なんてありません。

そして、留学を検討している人に伝えたいのは、情報を鵜呑みにせず、冷静に見る力を持ってほしいということ。どんなに楽しそうな映像でも、それはその人の物語です。

あなたがどう感じ、どう動くかは、あなた次第。SNSや広告に流されず、自分の目で世界を見て、自分の軸で留学を選んでください。

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