海外の大学で学びたいという夢を抱いているのに、親から「危ない」「お金がかかる」と言われ、心が折れそうになっていませんか?
親の反対は、愛情や心配の表れであることがほとんどだったり、そうじゃなかったり…でも、海外大学進学を諦める必要はありません。ということで今回は、親のよくある反対意見を理解し、論理的かつ穏やかに説得する方法を紹介します。
学校や先生が反対してくる場合もあると思いますので、その場合は「親」を適宜読み替えてみてください。

私は幸い誰にも反対されなかったけど、反対される人もかなり多いと思います。
なぜ親は反対するのか?その心理を理解してみよう
親が海外進学に反対する理由は、主に「安全」「費用」「教育の質」「将来の就職」への不安です。
たまーに子どもの幸せが許せないから、みたいな理由で反対してくる親もいることに入るようですが、大半の場合はあなたを守りたいという愛情や、海外生活の未知への恐れから来ています。
ですので、そういった親の心理を理解することで、感情的な対立を避け、建設的な対話が可能になります。まずは親の話をじっくり聞き、気持ちに寄り添うことから始めましょう。
進路を応援してもらうためには、そこから事実やデータで不安を解消していくのが効果的です。
親を説得する5つのステップ
親を説得するには、準備と戦略が不可欠。以下の5ステップで、親の反対を乗り越えましょう。
進学先の大学情報(ランキング、カリキュラム、卒業生の進路)、学費、奨学金制度を徹底的に調べましょう。
例えば、「○○大学は年間学費約100万円で、データサイエンスのプログラムは世界的に評価が高い」といった具体的なデータが有効。奨学金やアルバイトの可能性もリストアップし、親に現実的な計画を示します。
親の反対理由を否定せず、まずは耳を傾けましょう。
「確かに、海外の生活費は心配だよね」と共感を示すことで、親は「聞いてもらえた」と感じ、対話がスムーズになります。
なぜ海外進学が必要なのかを情熱的に説明しましょう。「グローバルなキャリアを目指すには、海外の学びが不可欠」と伝え、具体例を添えると効果的。
「○○大学は××が魅力で、卒業生はこういう所に就職していて、私もこうなりたいんだよね」などといった具合で、情熱とデータの両方で親の心を動かすのが有効です。
親のよくある反対意見(後述)に対し、事前に反論を準備。たとえば、「治安が心配」なら大学の安全対策を、「学費が高い」なら奨学金のオプションを提示しましょう。
親の信頼を得るには、責任感を示すことが大切。例えば、「今からIELTS6.5を目指し、夏までにスコアを上げます」と具体的な目標を伝え、実行しましょう。
そういう所の信頼があれば、親も心を入れ替えてくれるかもしれません。


よくある反対意見とその対応策
こういう時の親の反対意見は大体決まっているので、ある程度の反論を用意しておくことで対応できます。
ただし、何でもかんでも喧嘩腰で対応していたりすると海外大学進学から遠ざかってしまうので気を付けましょう。
海外は危ない、治安が悪い
親の懸念: 海外の犯罪率や生活環境を心配し、「日本の方が安全」と考える。
対応策:
- 大学の安全対策を提示: 「〇〇大学では寮に24時間セキュリティがあり、留学生向けの安全サポートが充実しているよ。」
- 地域のデータを示す: 「○○は、東京より犯罪率が低くて、留学生に優しい環境なんだよ。」
- 生活計画を約束: 「夜間の一人歩きを避け、毎週連絡します。」などと言って親の不安を具体的に軽減し、安心感を与える。
学費が高すぎる、経済的負担が大きい
親の懸念: 高額な学費や生活費、特に円安や物価高を理由に反対。
対応策:
- 奨学金・低コスト大学を提示: 「ハンガリー政府奨学金は学費・生活費をカバーし、推薦状不要で受験可能。」「KUルーヴェンは年間学費約25万円で、ブリュッセルの物価は東京より安い。」など。
- 費用対効果を強調: 「海外卒の平均年収は日本の大学卒より高いから、投資回収が見込める。○○大学卒は平均年収が××だよ。」
- 自分でも稼ぐ意思を見せる: 「留学中にバイトをして○○万円稼ぐ」「JASSOの奨学金を毎月○○万円自己負担で借りる」などの意思を見せる。



マレーシア留学なんかも日本の大学に行くより安かったりもします。


日本でも良い教育が受けられる・交換留学で十分
親の懸念: 国内大学の安定性や知名度を重視し、海外の価値を疑問視。
対応策:
- 海外の独自性を強調: 「ドイツの大学には英語のみの学部があり、データサイエンスのような分野で世界トップクラスなんだ。」
- キャリア目標と結びつける: 「グローバル企業で働くには、海外学位が有利。○○のビジネスプログラムは世界的に評価されているよ。」
- 親の価値観を尊重: 「日本の大学も素晴らしいと思う。でも私の目標には海外の学びが不可欠。」と情熱で語る。
- 正規留学の良さを強調: 正規留学で取得できる海外大学卒のブランド力や、留学期間が短いと成果が出ないことをアピール


卒業後の就職が不安、帰国しても仕事がない
親の懸念: 海外学位の日本での通用性や就職市場での競争力を心配。
対応策:
- 就職実績を提示: 「○○大学は国連やモルガン・スタンレーに多数の卒業生を輩出。グローバル就職率は80%以上なんだよ。」
- 帰国後の需要を強調: 日本の外資系企業では、海外卒の需要が増加しているというデータを示す。
- バックアッププラン: 「もし帰国後の就職が難しければ、大学院進学や日本の企業への転職も視野に入れているよ。」といってバックアッププランを示す。
それでも説得できない時は
一旦我慢する
今は親の反対に従い、国内での進学や準備期間を設ける方法です。ただし、海外進学の意志は維持して、タイミングを見計らって実行しましょう。
例えば、大学院から海外に行くとか、日本の大学に行って、在学中に英語を頑張って海外就職するとかですね。もしかすると編入などの選択肢も大学によってはあるかもしれません。
完全自力で海外大学進学をする
親のサポートなしで、奨学金やアルバイトを活用し、海外大学に進学してしまう方法です。
ただし、家庭によっては縁が切れて人生がハードモードになる可能性もあるので注意。
- 国や財団の奨学金を徹底リサーチ(ハンガリー政府、台湾政府、グルーバンクロフトなど)。
- 低コスト大学(例: KUルーヴェン年間25万円、フィンランドの学費免除枠)や、価格の低いマレーシア留学を優先。
- アルバイトやクラウドファンディングで初期費用を準備してみる。
こちらに関してはほぼ確実に資金援助なしで海外大学進学が可能になるルートを見つけたのでぜひ読んでみてください👇


あとは、こちらの白川寧々さんの動画が参考になります。
まとめ:親の反対を乗り越え、夢へ一歩踏み出そう
ということで、今回は親が海外大学進学を反対してくるいくつかのケースとその対応策について書いてみました。
親の反対は、あなたへの愛情の裏返しなので、時間と準備をかければ、信頼を勝ち取れることが多いと思います。まずは親の話を聞き、共感を示し、データと情熱で説得を。奨学金や低コスト大学のオプションを活用し、英語力向上など具体的な行動で責任感をアピールしましょう。