マレーシアの私立大学でトップレベルの評価を受けているUCSI University 。
日本人の少なさから、現在得られる情報は限られていますが、だからこそそのような環境に身を置いて生活してみたい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、UCSI Universityの基本情報からキャンパスの様子、学べる学問、受験プロセスなどの情報をわかりやすくまとめました。
日本語で書かれた他の大学の情報は年々増加していますが、本校についてはまだまだ少ないです。この記事を読むことで、実際に通う情景が浮かぶような、最新の情報に触れられると思います!
また、キャンパスツアーの記事もありますので、そちらも併せて読んでみてください!
本記事はUSCI Universityに通う日本人の方に書いてもらいました。
Buruk radio Japan×Malaysia
UCSIの日本人正規留学生二人がお送りするこちらのポッドキャストは、YouTube、Spotify、Apple Podcastからいつでも聞くことができます!主にマレーシアでの正規留学や文化について紹介していますが、UCSI Universityの内情に関わるソーシャルメディアでは新鮮さ、濃さともに唯一無二の存在です。ぜひアクセスしてみてください。
基本情報
UCSI University の基本情報はこちらです。
大学名 | UCSI University |
創立年 | 1986年 |
位置 | マレーシア・クアラルンプール |
世界ランク | QS世界大学ランキング265位 |
学生数 | 約12,000人 |
留学生比率 | 約30%。120ヵ国以上から正規留学生が集まっている。 |
学費 | 年間80万円程度 |
UCSI Universityは1986年に開校した私立の総合大学です。ここ数年でQSランキングの順位が少しずつ上がってきており、マレーシア国内での評価も高いです。イギリス、オーストラリア、フランス、スイスの大学に2年次または3年次に編入するプログラムがあります。また、約30ヵ国の大学との交換留学も可能です。
学費は日本人に人気のある他の私立大学と比べると少し安いです(年間100万円以上かかる私立大学もあります)。
正規留学生は中国人、インドネシア人、バングラデシュ人が多いです。また、アフリカの各国から少数ずつ来ており、地域別で見た時にアジアの学生がほとんどではあるものの、アフリカの学生も存在感を放っています。
日本人は全体で約20人で、その多くがビジネス専攻です。教授陣はローカルの方が多く、その他フィリピンなどの近隣国や中東からの教授もいます。ローカルの学生は中華系マレーシア人が多数を占めています。
UCSI Universityの位置するチェラスエリアは中華系マレーシア人の方が多いことで知られており、実家より通学しているローカルの学生は主に中華系マレーシア人です。
この大学の魅力まとめ
まずはUCSI University の魅力をまとめてみようと思います!
学費が安い
日本人留学生が多く在籍する他の私立大学に比べて、学費が安いです。また、ファウンデーションコースが必須ではないので、最短3年で卒業して次のステップへ踏み出すことができます。
クアラルンプール市内に位置している
最寄り駅のTaman Connaught駅からMRT Kajang Lineに乗ることで、数駅でTRXやBukit Bintangといったにぎやかな街に出られます。
また、より手前の駅で下車すれば各駅に大きなモールが併設されているため、休日の過ごし方には困りません。日本食やダイソー、ドン・キホーテなどにも簡単に行けるため、心配不要です。
多くの学生は、平日は近所のローカルレストランや自炊で食事をして、休日は街やモールへ行くことが多いです。
日本人が少ない
全体で20人弱しかおらず、全員が個々の存在を認識・尊重しているものの、過度に干渉していません。
日々の生活は英語を徹底的に使うことになるので、サバイバル力やコミュニケーション力が上がります。そのため、日本人同士で24時間固まって生活することにはなりません。
キャンパスと学生生活
ロケーションと施設
キャンパスはクアラルンプール内にあります。
最寄り駅はMRT Kajang Line の Taman Connaught駅で、キャンパス入口より徒歩で5分のところにある最寄りのバス停からバスに10分乗ると到着します。クアラルンプール国際空港までは車で約50分です。
大学の近くにはスーパー、コンビニ、レストラン、カフェなどが一通り揃っています。大きなモールへ行くにはMRTやGrabを使って移動する必要があります。
こちらはキャンパスの写真です。木々に覆われており、キャンパス入口から長い坂が続いていて、その途中途中に校舎が建ち並んでいます。
さらに進むとBlock A が見えてきます。
構内にはカフェテリアやコピティアム、ナシカンダー、コンビニ、売店、ATMなどが複数あります。BlockB全体は図書館になっています。Block Cはクラスルームの入った棟です。
キャンパス内にあるBlockD, Eは学生寮になっています。また、キャンパスを出てすぐ隣に大学のグループ管轄のコンドミニアムであるUCSI Residence 2もオープンしました。
それに加え、(大学管轄外ですが)Riana Southというコンドミニアムもキャンパス隣に併設されていて、そこに住む学生も多いです。どちらのコンドミニアムにもコンビニ、プール、ジムなどが併設されています。
- Block D: 老朽化が進み、新入生で入寮する人はほぼいない。
- Block E: 新しい学生寮。一人部屋か二人部屋か選べ、それぞれで部屋の大きさも大小が選べる。一部の階はUCSIのホテルとしての一般客室になっている。
- UCSI Residence 2: UCSIグループ管轄のコンドミニアムで、この4つの中では一番新しい。Small room, Medium room, Large room などあり、一部の部屋には専用の(共用ではないの意)シャワールームがついている。一部の部屋は2人部屋である。
- Riana South: 数年前に完成したコンドミニアム。空き部屋は少なく、入居は困難になりつつある。キャンパス外にあるが実際はBlock Eの向かいに建っている。多くのユニットがSmall room, Medium room, Large room の3つで構成されている。
これはBlock Gの入口です。ここにもたくさんのクラスルームがあります。UCSIの中で一番トイレがきれいです。
イベントやクラブ活動
インターンシップフェア、部活動のイベントが開催されています。
学部生は全員ELE POINTと呼ばれる課外活動参加ポイントを年間100ポイント集める必要があるのですが、そのようなイベントに数回参加することで達成できます。(一回でも集めきらなかった学年がある場合は、集めきれるまで卒業する学期が延びます。)
屋内にはバスケットボールのコートやバドミントン、バレーボールのコートがあります。
授業が終わった学生が集まって賑わっています。特に、Block E level 12にあるバスケットボールコートは、NBA基準と同じコートが採用されており、シート数も十分です。
Block A にあるコートは通常、一面をバレーボール、もう一面をバドミントンに分けて使用されています。
部活動としては、約70の団体があります。所属するだけで前述のELE POINTが少し付与されるので、籍だけ置いている学生もいます。
教育カリキュラム
ファウンデーションコース〜博士課程までの豊富なプログラムが用意されています。授業は英語で履修することができます。今回は学部課程についてご紹介します!
学べる学問(学部課程)
3年制になっており、ファウンデーションコースを経由しなくても直接学部へ入学できます。
他の私立大学ではファウンデーションコースが必須になっている場合もあります。
実際に通っている日本人は、多くの人がファウンデーションコースを経験して入学していますが、直接学部に入学した人もいます。そのうち、日本の高校を卒業してすぐ渡航した人、日本の大学を中退してきた人、マレーシアや別の国の語学学校から来た人、など、様々なタイプがいます。
個人的には、UCSIの場合では、ファウンデーションコースに行くかどうかは今までの自分の取り組みを振り返って決定すればよいと思います。
私は高校時代、日本語や英語でプレゼンする授業があったりSSHの論文を書く機会があったりしたため直接学部に来ました。その他にも、高校が英語教育に重点を置いているようなところであった人もファウンデーションコースは不要だろうと思います。
学べる学問としては
- ビジネス
- 工学
- 応用科学
- 医学
- 薬学
- 観光学
- 社会科学
- 保険数理
- コンピュータサイエンス
- 音楽
という学部に分かれていて、これらの学部はその中でさらに複数の学科に分岐しています。
受験情報
学部課程では、受験に当たって以下のものが必要になります。
- 高校の成績証明書
- 英語要件
- IELTS 5.5以上(ファウンデーションコースの場合は4.0以上)
- 高校の卒業証明書
高校の成績証明書と卒業証明書は日本語バージョンと英語バージョンをどちらも用意する必要があるため、出願をしたい時期より前もって学校の先生に相談しておきましょう。
書類が条件を満たしていれば誰でもほぼ確定で合格するものの、明確な成績の基準は公開されていません。
学部課程では1, 5, 9月入学が可能です(それぞれJanuary Intake, May Intake, September Intakeと呼ばれます)。
合格通知をもらった後は学生ビザの発行に2~3か月かかることがほとんどなので、渡航したい時期の3, 4ヵ月前には出願を始められると良いと思います。
交換留学について
約30か国の中から選べる短期の交換留学もUCSI Universityでは盛んです。期間は一学期または二学期分で、学費はUCSI University の費用と同等です。参加を申請するためには、いくつかの条件をすべて満たすことが必須です。
- 一年生一学期を修了していること
- CGPA 2.8以上
- その他英語の能力や健康状態が交換留学に適していること
終わりに
今回はマレーシアのUCSI大学の各種情報を徹底解説してみました。マレーシア留学を検討している方の参考になれば幸いです。
キャンパスツアーの記事もありますので、そちらも併せて読んでみてください!
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