海外大学を目指すにあたっては、学部に直接入学する以外にもファウンデーションコースから入学するという選択肢があります。
私自身はというと、現在モナッシュ大学のファウンデーションコース、MUFYに通っており、ファウンデーションコースからの入学を選んだ人間の一人です。
ただ、ファウンデーションコースから入学するのにも当然メリットデメリットが存在するため、悩む人も多いと思います。そこで、今回はなぜ私がファウンデーションコースからの入学を選んだのかについて記事にしてみました。
なぜファウンデーションから入ったのか
理由は大きく3つあります。
- いきなり学部の授業についていけるか心配だった
- 進路を考え直す時間が欲しかった
- マレーシアの生活に慣れたり、大学の様子見がしたかった
ちなみに、周りを見ていると
- 英語力が足りなかったから
- どの学部に入るか決められなかったから
- 文系で高校で取得した数学の単位が学部入学に足りなかったから
- 専門知識の土台を固めてから学部に入学したかったから
などの理由でファウンデーションコースを選んだ人が多いです。
ちなみに、私個人としてはファウンデーションコースからの大学入学はおすすめしていません。理由が気になる人はこちらの記事を読んでみてください!
いきなり学部の授業についていけるか心配だった
学部卒業後の進路はまだ決められていませんが、修士課程にまでは進みたいなと考えています。そして、院進にあたっては修士課程でもできる限りいい大学院に行きたいという思いがあります。
大学院入試で重視される項目について調べてみると、どこの情報を見てもとにかくGPAが大事ということは共通していました。そのため、学部ではなるべく4.0に近いGPAを取ろうと思いました。
しかし、もしも英語での授業や課題提出に慣れない最初の段階で大コケしてしまったらそのGPA作戦も台無し。あまりにもひどい成績を取ろうものなら挽回できないかもしれません。
高校時代は国際バカロレアの英語をやっていたとはいえ、海外大学の授業の雰囲気が分からなかったりアカデミックライティングの知識が欠けているという自覚がありました。
そのため、念には念を入れて基礎からの学びができるファウンデーションコースから入学したほうが後のGPAが高くなって希望する進路選択につながるのではないかと考えました。
進路を考え直す時間が欲しかった
何回か書いていますが、マレーシアの大学進学は高3の日本の推薦入試の結果が出てから決めました。
高2の頃や高3の春の時期は全然それでよいと思っていましたが、いざマレーシアへの進学が現実になると、他のアメリカやカナダの大学の受験にも挑戦しておけばよかったという後悔が生まれました。
その時、進路はこれでいいのかともう一度考え直す時間が欲しくなりました。
とはいっても、ただ日本でブラブラするのではなく一度海外の様子を見てから進路を考えたほうが納得がいく選択ができるような気もしました。ファウンデーションコースに入学しても学部には入らないという選択肢も可能だったので、ギャップイヤー的な意味合いでマレーシアで一年間過ごしてみることにしました。
なぜそういった葛藤が生まれたのかについてはこちらの記事を読んでみてください。
マレーシアの生活に慣れたり、大学の様子見がしたかった
まず私は留学経験などが全くなかったので、異国の地での一人暮らしがどんなものかというのが分かりませんでした。
先ほどの進路を考え直したいという理由にもつながりますが、同じアジア圏とはいえマレーシアでの生活は自分にマッチしているのかを少し確認したいと思いました。
もし絶望的にこの国が嫌だ!となってそのまま3, 4年間をマレーシアで過ごすとなると、少し考え物だなと思いました。結果としては非常に住みやすい国で気に入っています。
また大学のオープンキャンパスにも行ったことがなかったので、入学するのはモナッシュ大学で本当にいいのかをキャンパスの雰囲気も見ながら見極める時間が欲しかったのです。
当時の決断の振り返り
今思い返してみると、なんだかんだ進路選択を先延ばしにしたいという甘えた理由でファウンデーションコースを選んでいる気もします。様子見がしたい、考える時間が欲しいというのは後付けな理由な気がするので、全て本当に困っていたわけではないのかもしれません。
ですが、この進路選択をした当時の精神状況的にはとても不安な気持ちが大きくて潰れてしまいそうだったので自分の中で理由付けをしてマレーシア進学を納得させたかっただけなのかもしれません。
英語面ではIELTS6.5がモナッシュ大学のCS学部入学基準となっていますが、「お前は当時IELTS6.0しか持ってなかっただろ」という声もあるかもしれません。ですが、英語力が原因でファウンデーションコースを選んだわけではありません。
モナッシュ大学で使えるかは問い合わせをしていませんが国際バカロレアのEnglishBのスコアも持っていましたし、(すごく言い訳がましいですが)IELTS6.5は対策すれば取れたと思います。
ですが、MUFY出願前にノー勉で受けたIELTSで6.0を取れたので、どうせファウンデーションから行けばいいしこれでいいやという気持ちになってそこでIELTSは終わりました。
甘えと言われるかもしれませんが、どうしてもその頃は積極的に学部入学(=大学決定)をする気になれなくてファウンデーションコースを選んだ、というのが結論になると思います。
私は学部は情報系(コンピュータサイエンス)に進学したいなというのはハッキリ決まっていましたが、大学選びで迷いました(普通逆の人が多い)。「大学が決められないから」といった理由でファウンデーションコースを選ぶ人もいるのだという事例を知って、進路選択の参考にしていただければなと思います。