【マレーシア留学】ザ・ワン・アカデミー(TOA)では何が学べる?グラフィックデザイン学部の授業紹介編

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マレーシアで世界トップレベルの芸術を学ぶことができる、The One Academy(以下、TOA)。ただ、具体的にマレーシアの芸術大学ではどのようなことを学ぶのか、漠然としていてイメージが湧かない人も多いと思います。

そのため、今回はTOAの中でも視覚的なコミュニケーションのデザインに特化しているグラフィックデザイン学部の授業紹介を行っていこうと思います。

前回のTOAの大学紹介記事はこちら!

本記事はThe One Academy of Communication Designに通うRukaさんに記事を書いていただきました。Rukaさんのインタビュー記事はこちら

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目次

グラフィックデザイン学部とはどんな学部?

概要

グラフィックデザイン学部は、視覚的なコミュニケーションをデザインするための知識とスキルを学ぶ学科です。
この学部では、タイポグラフィ、レイアウト、色彩理論、イラストレーション、ブランディング、広告デザイン、ウェブデザイン、UI/UXデザインなど、さまざまなデザインの基本原則と技術を学びます。

こちらはディプロマコースに分類されます。卒業しても大卒資格は得られず、短大卒扱いになります。

学生は、コンセプトの発案からデザインの完成までのプロセスを学び、デジタルツールやソフトウェアの使用方法も習得します。また、実際のプロジェクトやインターンシップを通じて、実践的な経験を積むことが一般的です。
さらに、視覚的なメッセージがどのように受け手に伝わるかを理解し、クライアントやターゲットオーディエンスに効果的にアプローチする方法を学びます。

グラフィックデザイン学部の卒業生は、広告代理店、デザインスタジオ、出版社、企業のインハウスデザイナー、フリーランスデザイナーなど、多様なキャリアパスを選ぶことができます。

基本情報

TOAグラフィックデザイン学部の基本情報は以下の通りです。

正式名称GRAPHIC DESIGN: 
ADVERTISING & BRANDING
開講場所The One Academy
学費RM75,400~107,400 / 3年間
(1RM30円で約230~320万円)
入学時期1月、4月、8月
必要スコアIELTS4.0/TOEFL iBT30
留学生比率マレーシア人 75%、中国人 10%、日本人 1%、その他 14%
男女比率男:女 = 6:4

自分の場合は4月入学で同じ学期に日本人が2人いたくらいでした。最近だと学校の認知度も広がり日本人の新入生も増えてきた印象なので、今後日本人の割合が増えていく傾向にあると思います。

入学時同じ学期の留学生比率に関してはなんとなくの印象にはなってしまいますが、

  • 日本人3人
  • 中華系マレーシア人20人くらい
  • マレーシア人8人くらい
  • 中国人5人くらい
  • インドネシア人5人くらい

といった感じで、インターナショナルの学生少なめでほとんどが中華系マレー人です。教室でも実際英語より中国語を聞く機会が多めです…

カリキュラムと学習内容

カリキュラム

基本的には三学期制となっており、1セメスターは3ヵ月です。1セメスターが終わると学期間休みが1ヵ月近くあります。その期間で授業とは別に自分の興味のある分野を独学で学んだり、旅行に行ったりと自分の時間を過ごします。

最初の1年目では、アートとデザインの強力なツールとして、描画やデザイン、色彩といった視覚的要素の活用に取り組みます。並行してillustrationやphotoshopなど業界標準のツールやソフトウェア、モックアップの手法を使いこなし、業界の基準に合った美学を持つ完成作品を制作するために必要なスキルを習得します。

その過程を終えると2年、3年次にブランドの製品やサービスの売上を向上させるため観察力と広告コンセプトの感覚を磨きます。これには、コンテンツ作成、消費者インサイトの理解、デジタルマーケティング、クリエイティブなアイデアの開発、広告キャンペーンの企画とデザインが含まれます。

また、ブランドコミュニケーション、写真、タイポグラフィー、企業のアイデンティティ、パッケージデザイン、出版デザインなどの分野でトレーニングを受けます。
これらの技術的、芸術的、ビジネススキルを活かして、人目を引くビジュアル作品を作成できるようになります。

授業の内容

まず基本的に1日に何個も講義を受けるのではなく、1コマ3〜4時間の講義を1日に1コマか2コマ受けます。数字だけ聞くと長いように思えますが、自分の体感としては作業に集中していて一瞬で終わる感覚です。

1年次は人体や顔、そして物体のデッサン、ソフトではillustrationやphotoshop等の基礎を学んでいきます。加えてアートに関する歴史や留学生はマレー語も必修で受けます。こちらは全学部共通です。

そして1年の3学期頃から自分の学部に沿った内容の講義を受けます。グラフィックデザイン学部は基礎から応用に移行し色彩やパース、そしてパッケージデザインやTシャツのデザインを作成したりします。

また、個人的に驚いたことが写真の講義が必修だったことです。実際に商品を広告としPRする際に魅力を引き出せるよう写真の構図や光の当て方を学んで製品ポスターを作成したりします。

2年次と3年次では、デザインの内容と合わせていかに効果的に商品をP Rしていくかを考えて学ぶためビジネスについての講義も受けていきます。

3年次の後半になるとほとんどの人が就職のためにポートフォリオを作成したり、卒業制作に力を入れていく感じです。

授業の雰囲気

雰囲気は実際クラスのメンバーによるところがあります。明るい人が多ければ割とみんなでワイワイ楽しく進んでいきますし、グループワークが多い授業ではメンバーと仲良くなりやすい状況なので友達が増えたりします。

逆にデッサン等のドローイングのクラスではみんな自分の作業に集中しているため静かな雰囲気です。個人的には落ち着いた雰囲気の中好きな曲を聴きながら絵を描けるので好きでした。

時々クラスメイトと恋愛話で盛り上がったりすることもあるので国は違えど盛り上がれる共通の内容があるのは嬉しいです笑。

課題について

クラスによって多少異なる部分もありますが、基本的にはクラス課題とファイナルと呼ばれる学期末テストがあります。テストと聞いてイメージするような、勉強して試験を受けるというよりは、提出期限までに作品を制作して提出する感じのものです

それらの作品を評価されて講義の総合的な成績が決まります。ありがたいことにほとんどの教授が作品の再提出を許してくれるため、一度決まった成績を再提出することで良い成績に変更してもらえることもあります。

最終テストについて

ファイナルではその授業で学んだ内容を活かして課題に沿った作品を制作します。教授が事前に細かくファイナルについて説明してくれるので準備がしやすいと思います。

成績のパーセンテージもファイナルが一番大きいため、多くの人がかなり時間をかけて制作に取り組んでいます。中には寝ないで完成度を高めるという生徒もいるので、クラスみんなで切磋琢磨して仕上げています笑。

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受験情報

出願時には、次の2点が合否に影響します。必要書類として、高校の卒業証明書などが求められますが、詳しくは大学の公式サイトをご確認ください。

高校の成績

日本の高校の成績を提出する場合、一般的には5段階評価で3.6以上が目安とされていますが、TOAは比較的入学条件が低めに設定されているため平均的な成績を取得できている方であれば申請できると思います。

高校の卒業証明書

成績証明書と卒業証明書は、日本語版と英語版の両方を準備する必要があるため、出願予定時期より早めに学校の先生に相談しましょう。私の場合、高校では先生に依頼してから約2週間で発行してもらえました。

英語力証明

IELTSでは、Overall 4.0が最低でも必要になります。低めのスコアですが実際講義で教授の話しを聞き取ったり、クラスメイトとコミュニケーションを取ったりするためには5.5以上取得しておくと安心かと思います。

TOAでの生活について

一日のルーティン

基本的には午前授業、午後授業で分かれています。

先述したように1コマの授業時間が長いため午前で1日終わったり、逆にゆっくり午後から始まって終わる日もあります。午前授業は9時からか10時から、午後授業が14時からの授業が多いです。

お昼は校内のカフェテリアか大学周りのカフェで食事を摂ったり、ライブラリーの人をダメにするソファーエリアで昼寝したりします。

TOAは課題量が多いことで有名なため、家に帰ってからはずっと課題を進めています。課題に追い込まれてメンタルが落ち込むこともありますが友達と課題をしたり、ご飯を食べてリフレッシュしながら頑張っています笑。

普段の持ち物は授業によって変わりますが、基本的に以下のものは常に持っています。

  • MacBook
  • iPad
  • 筆記用具とスケッチブック
  • イヤホン
  • 学生証

クラブ活動やイベントについて

クラブに入りたい学生は1年間で入会費の90RMを払います。スポーツ系やボランティア系などいくつか種類はありますが、課題で忙しいこともあり入会してる人はあまりいない印象です笑。

ですがダンスクラブに関しては活発に活動していてメンバーも多いです。10月にあるハロウィンイベントや他のイベントでもダンスを発表している印象があるので気になる方は是非!

最近はアニメ好きの生徒が始めたコスプレクラブというのもあるのでクラブ詳細ページをチェックしてみてください。

引用:https://www.toa.edu.my/admission/clubs
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終わりに

この記事を通して、TOAグラフィックデザイン学部がどのような学部なのか大体分かったのではないでしょうか。

これからこの学部を検討しているみなさんの中には、先の進路が不透明で不安を抱えている人がいるかと思います。ただ、TOAの学生は個性的で優しい生徒もたくさんいてサポートしてくれるので安心して楽しく過ごせると思います!

本記事が進路実現の参考になれば幸いです。

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