マレーシアの大学って「学部は3年制だから、ファウンデーションを入れても日本と同じ4年で卒業できるよ」とよく言われますよね。
確かにファンデーション(基礎課程)を含めて4年間で卒業する人が多いのですが、実は卒業時期が日本とずれてしまうケースがよくあります。
このズレを意識していないと、いざ就職活動を始めようとした時に「え、もう日本の就活終わってる…?」ということになりかねません。
この記事では、そのズレが起きる理由と対策を簡単にまとめます。

卒業時期がズレる理由
マレーシアでは、多くの大学が年3学期制(トライメスター)で、入学時期も2月・7月・10月など複数あります。
そのため、ファンデーションを経て学部に進学すると、結果的に卒業が夏〜秋頃になる人が多くなります。
一方で、日本の大学は基本的に4月入学・3月卒業。このズレがそのまま就活スケジュールのズレにつながります。
ちなみに、ファンデーションを経ずに直接入学した人や、早めに単位を取りきって3年で卒業する人はこの問題を回避できる場合もあります。
ただ、それでも卒業証明書の発行時期や帰国タイミングがネックになることはあります。
日本就活の「4月入社」に間に合わないことも
日本企業の多くは4月入社を前提に採用スケジュールを組んでいます。
そのため、卒業が9月や12月になると、4月入社に間に合わず翌年の採用を待つ必要が出てきます。
もちろん、最近は秋入社や通年採用を行う企業も増えています。
しかし、依然として中小企業や一部の大手では春入社のみというケースも多く、結果的に半年〜1年遅れでのスタートになる人も少なくありません。
対策:早めにスケジュール確認を
このズレを避けるためには、早めに自分の卒業予定時期を確認しておくことが大切です。3年目に入る頃には、どのタイミングで日本に帰国して就活するのかを考え始めましょう。
もし卒業が秋以降になりそうなら、
- インターン経由で内定につなげる
- 外資系や通年採用の企業を狙う
- 帰国前にオンライン面接を受けておく
などの工夫でタイムロスを減らすことができます。
というわけで、マレーシア留学は魅力的な選択肢ですが、就活スケジュールのズレは意外と盲点です、という話でした。
ファンデーションを挟む人もそうでない人も、自分の卒業時期を基準に「どの年に就活するか」を逆算しておくと安心です。