以前は海外大学というと珍しい進路でしたが、最近はインターネットやSNSの発信、奨学金が増えたりと、海外に興味を持ち始める人が多くなったと思います。
でも実際どうやって準備・出願する流れなの?と気になる人も多いと思います。 そこで今回はアメリカ、ヨーロッパ大学出願を経験した私の受験ロードを紹介したいと思います。
最後に「早く知っておけば良かった情報7選!」も書いたので、ぜひ読んでみてください!
この記事のライター:あお(インタビュー記事)
普通の私立高校出身です。海外経験なしで1年でTOEFLを40点代から100点に伸ばし、スペインのIE大学でData Business Analyticsを専攻予定です。高校時代は様々な分野の課外活動に手を伸ばしていました。
中学の頃からきっての映画好きで、1年で200本弱見た年もあります!
全体のスケジュールは?
私は高校1年の前期に準備をスタート、海外経験は旅行以外なし、国際系ではない普通科の私立高校、最終的には米欧併願です。進学先はスペインのIE大学で、Data Business Analyticsを専攻予定です。
- 高校1年
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- 大まかな大学調べ(私立公立の違い、学費、特色)
- 進学に必要なスコア、成績、課外活動を知る
- 某塾のTOEFL iBTプレテストで40点代の絶望的なスコア
- 課外活動に参加し始める。(区の学生会議、Technovation Girls参加)
- 高校2年生
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- SNSやインターネット(留フェロ、ベネッセ、白川寧々さん、トビタテYoutube)で生の声を生の声を調べる
- 学費・奨学金の有無を調べ、現実的な大学を絞る。
- TOEFL受験(1回目85点, 2回目100点)
- 課外活動の幅を広げる(環境保護団体の運営、高校生新聞ライター、学内での国際交流イベントを企画運営、スピーチコンテスト)
- 高校3年生
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- 実際の出願に必要な書類や項目のリストアップ
- JASSO給付型の書類作成(9月から10月)
- 出願書類の作成(エッセイ、奨学金申請、ポータルへの入力など)
- SAT受験(1390点)
- ヨーロッパ大学出願(11月〜12月)
- アメリカ大学出願(12月〜1月)
一週間ごとのスケジュールについてはこちらの記事に書きました!
高校1年の時は何をしていた?
1年目は、憧れ要素も強かったアメリカ大学留学を思い描いて駆け出し始め、検索上位にヒットするNICや栄陽子さんの説明会に行きました。
そこで、基本的な成績・英語のスコア・課外活動・エッセイの準備を把握し、アメリカの公立・私立大学の特徴の違いなどをざっくりと学びました。
課外活動は、区の学生会議や、私の中でもビッグイベントでもあったTechnovation Girls2022に参加し、とても充実した活動をすることができました。
初めての刺激の強い課外活動と、13科目あった学校の成績を保つことに追われる試行錯誤の日々だったため、しまいには受験生でもないのに担任に「顔色悪いよ?」と心配されるほどに笑。
高校2年の時は何をしていた?
2年目は、学校の成績と課外活動、リサーチのやり方が少しずつ確立したおかげで、迷子になることは少なかったです。
ただ、高1で叩き出したTOEFLの悲惨なスコアにうなされ続け、スコアメイクに多くの時間をかけていました。
そのため、学校の勉強を最低限にするために真面目に授業を聞く、帰宅後はTOEFLとSATの勉強、週末にかけて課外活動の作業をしていた時期です。
大きく変わったのは以下の点で、多くの進路を知るきっかけになりました。
- リサーチでTwitterを取り入れ始めたこと
- インターネットで見つけた先輩にコンタクトをとり始めたこと
- 課外活動で知り合った友人と近況報告しあうこと
高校3年の時は何をしていた?
一言で言うと「パソコンと睨み合いっこ」です笑。
SATの勉強は続けていましたが、英語力どうこうというより、エッセイを進め、リサーチを欠かさず続け、出願書類のリストアップに、奨学金の書類作りを進めていました。
カレンダーは色分けをして、この時期はこれを進める、○月上旬はこの準備をする、などいろんなタスクに惑わされず突き進むことが一番大切だった時期でした。
特に夏明けからJASSO、ヨーロッパ出願、アメリカ出願と目まぐるしく締切に追われていたため、あまり実際に「何をしていた?」と聞かれても簡潔に答えることが難しいです笑。
早く知っておけば良かった情報7選!
次に、(最終的には大満足の進学先が見つかりましたが)もっと早く知っていれば焦らずに済んだかも?と思った項目を紹介します。
- 留学情報は説明会やエージェントからが正確で情報も豊富
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Twitter・ベネッセ・留フェロのサイトの方が生の声かつ最新情報が多め!
- SATはアメリカの大学にしか使えない・使わない
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ヨーロッパ、アジアにも使える大学はある。受けておいて損は無い!
- 説明会や塾の人の話を信じる?
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高1で多くの団体に行きましたが、遠回しに「あなたには無理」「このスコアじゃいけない」と平気で言ってくるようなところもあります。
自分の立ち位置を知ることは大事ですが、そんな言葉を全て鵜呑みにせず、課外活動などで出会う志高い同志と頼れる先輩を持つ方が100倍大事!
- アメリカは学費が高いし、財団も倍率が高いから諦める
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留学生への奨学金給付率が高い大学はたくさんある。有名財団以外にも根気で調べれば奨学金はある。
- 合う学部がない
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名前にとらわれずにシラバス、プログラムの具体的なコースのPDFまで見ると想像がしやすい。
- 英語圏じゃないから候補に入れない
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英語圏でないのにキャンパスは全部英語!のような国際色豊かな大学はある。しかも生活費はもっと安いかも?
- 大学の出願ポータルって書類出すだけでしょ?
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意外とやることが多い!出すものも多い!見れるなら1ヶ月前には確認すべし。
振り返りと反省
私は、3年間準備期間があったのにも関わらず、興味のあったプログラムに結局応募しなかったり、スコアメイクにもっとストイックになれたはずだなとも思います。
ただ、私が参考にしていた、先輩方の過密でストレスフルで今にも爆発しそうなスケジュールには案外ならなかったというのが実際な感想です。 準備が早かった、リサーチの方法がうまかった、課外活動の友人や先輩の口コミ、完璧を目指しすぎなかった私の性格が大きな要因だったと思います。
また、私は初めアメリカ志望だったので、後半の出願がある程度は楽になったことも大きな要因です。高1の時点などでアメリカに全く興味がなくてもそれ相応の準備やアプリケーション作りをして損は無いと思います。
これらのスケジュールはあくまで私の例ですが、これから受験を目指す、または目指している人が自分の受験準備のイメージをするのに少しでも役立つと嬉しいです。