海外大学のファウンデーションコースは行く必要ある?向いている人・いない人について解説|マレーシア留学

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マレーシアの大学はイギリスなどの大学と違い、高校卒業後にファウンデーションコースを経由せずに直接学部に入ることができます。

ですが、英語力が足りなかったり、まだ入りたい学部が明確でないなどの理由でファウンデーションコースから留学を始める人もいます。私もその一人です。

私としては、正直ファウンデーションコースの内容がヌルゲー過ぎてあまりやりがいを感じていないという気持ちがあり、ファウンデーションは少し甘えだったなという感じもします。
その一方、ファウンデーションコースに入って良かったよという友達や先輩の意見も聞きます。

そこで、今回の記事ではファウンデーションコースが向いている人と向いていない人はどのような人なのかを説明していこうと思います。

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目次

なぜ私がファウンデーションを選んだか

進路について考える時間が欲しかったからです。

コンピュータサイエンスを学びたいということは確定していたものの、本当にモナッシュ大学でいいのか、もっといい他の国の大学はないのかを考えたかったのです。

また、海外経験がなく海外大学の授業の雰囲気が分からなかったため、ファウンデーションを通してその不安を解消したかったという意味合いもあります。

詳しくはこちらの記事に書いてあります👇

ファウンデーションコースのメリット・デメリット

メリット

様々な国の大学に直接入学できるチャンスが増える

一部の国の大学では、日本の高校卒業資格が入学資格として使えないことがあります。

例えば、日本の高校卒業資格が大学入学の資格として認められていないイギリスでは、ファウンデーションコースの履修が必須となります。

マレーシアの大学では、ファウンデーションコースは必須ではないところもあります。

またそうでなくても、私の在籍しているMUFYの卒業資格はモナッシュ大学以外でもオーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどの一部の大学の入学資格としてそのまま使えますので、進路の幅が広がります。

高校の成績が低くても志望校を目指せる

海外大学では高校の成績が重視されますが、こちらは一度取ってしまうと変わらないので、気づいたときには手遅れという場合もあります。

ですが、ファウンデーションで高成績を取ればそちらのスコアで大学に入学できることも多いです。

また、英語力が足りずにそもそも学部に足切りを食らってしまう場合でも、ファウンデーションは入学基準が緩めに設定されているので志望校を目指しやすくなります。

海外大学の授業の雰囲気を掴める

帰国子女でなかったりインター出身でない場合は、英語で授業がどのように行われていくのかなどで分からない部分が多いと思います。私自身もそこが凄く不安だったのでファウンデーションを選んだというのもあります。

ですが、ファウンデーションは学部よりは授業難易度が低いため、お試しのような感じで海外大学の雰囲気を掴むことができます。

基礎学力を高められる

高校時代は数学が苦手で全然分からなかったから学び直しをしたい~といった場合でも、ファウンデーションに入ることで基礎学力を高めることができると思います。

私の通っているMUFYでは、日本の高校課程で学んだことをもう一度やっている感覚に近いです。

マレーシアでの生活に慣れることができる・大学の様子を見られる

学部の先輩に話を聞くと、みんな口を揃えてゆっくりしている暇がないと言います。ですが、私がマレーシアに来てから3か月くらいの間は体調を崩しまくりだったので、生活に慣れるまではかなり大変でした。

それに対しファウンデーションコースは割とゆっくりカリキュラムが進むため、一人暮らしや現地生活にゆっくり適応する時間が取れます。また、大学選びで迷っている場合、キャンパスや学生の雰囲気を見ながら進学後のイメージを具体化できます。

自分がやりたい学問は何なのか見つめ直せる

まだ進学したい学部が決まっていない場合でも、ファウンデーションで授業を受けてみたり進路セミナーに参加することによってやりたい学問が見つかるかもしれません。

ただ、ファウンデーションとはいえ進学前に文系理系くらいは軽く決めておいた方がいいと思います。

自由時間で海外旅行などができる

折角海外にいるのですから、旅行をしたり異文化体験をしたいということもあると思います。

学部では忙しいと聞くので、比較的時間に余裕のあるファウンデーション中に旅行や貴重な体験をしておくのは、人格形成にも良い影響を与えます。

デメリット

社会に出るまでの時間が一年延びる

ファウンデーションコースにより、社会に出るタイミングが1年遅れます。

同世代が先に就職する姿を見ると、焦りや取り残された感覚が生じることがあり、キャリア開始の遅れが気になる人にはデメリットです。

マレーシアなどのイギリス式の大学の場合は3年間で学部が終わりますので、ファウンデーションコースを挟んだとしても(卒業時期を考慮しなければ)最終的には日本の大学生と同じになります。

安くない金額がかかる

ファウンデーションとはいえ、学費だけで私の場合は一年間で100万円以上かかっていますので、その部分は親に感謝というしかありません。

決して安くない金額なので、ファウンデーションを経由せずに大学進学ができるならそれに越したことはないと思います。

内容が簡単で物足りない

ファウンデーションコースはどこも高校で一度やったような内容が主ですし、特に数学なんかは日本と比べて数段レベルが低いです。

新しいことも学ぶには学びましたが(数学の行列など)、難易度も含めて楽しいかと言われたらあまり楽しくないです。

ファウンデーションが向いている人・いない人

向いている人

初海外で授業についていけるか不安な人

海外が初めての場合、授業についていけるかなど多くの不安があるかと思います。その不安が拭えないなら、ファウンデーションコースへの参加を検討するのも一つの選択肢です。

ファウンデーションが必須の国の大学を目指す人

AレベルやIBを持っていない場合、イギリスなどの大学に直接入学はできません。こうした国への留学を希望するなら、ファウンデーションコースが必須となります。

高校の成績が低い人

高校の成績がもう確定してしまってどうしようもないけど、志望校は譲りたくないという人はファウンデーションから再チャレンジするのもいいと思います。

まだ高校の成績の改善の余地がある人はもちろん最善を尽くしましょう。

基本的な学力が不足している人

高校の内容が十分に理解できていない場合、学部に入っても苦労する可能性が高いです。ファウンデーションで学び直せば、学部でのGPA向上にもつながります。

大学選びで迷っている人

そもそもこの大学でいいのかが決められていない人はキャンパスや雰囲気見学も兼ねてファウンデーション中に進路を考え直してみるのもよいと思います。

別にファウンデーションに参加したからと言ってその大学にしか進学できない訳ではない場合がほとんどですので、大学選びをじっくり行うことができます。

向いていない人

やりたいことが既に明確に決まっている人

私もこの部類なのですが、もう○○学部に入りたい!と決まっている場合はわざわざファウンデーションを経由する必要はないと思います。

それよりも学部に直接入学したほうが、資金的にも時間的にも有意義だとは思います。

少しの英語力が足りず学部入学が厳しい人

英語力が足りないだけの場合、ファウンデーションに通わずとも大学付属の英語コースに入学すればよいという条件付き合格を貰える場合もあるかと思います。英語コースだけのほうが期間も費用も掛からないことがほとんどなので、そちらをおすすめします。

また、学力に関しても言ってしまえばそうですが、ファウンデーションに通わずとも自宅でも英語力を向上させることは可能です。IELTSのスコアが0.5足りないとかのレベルであれば、入学時期を少し遅らせて独学でスコアを取得してしまったほうがコスパが良いかと思います。

成績や学力が十分にある人

学部に直接入学する道にチャレンジしたほうがいいと思います。ファウンデーションに通っても大したやりがいは感じられないと思います。

資金や時間に余裕がない人

ファウンデーションに通うということは、安くない金額と一年以上の歳月を使うということです。

個人的に時間に関しては一、二年程度社会に出るのが遅れたとしても何か問題があるの?とは思いますが、現実問題として最短で大学卒業を目指す方には向いていないと思います。また、お金に関しても馬鹿にはなりません。

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終わりに

今回はファウンデーションコースが向いている人といない人の特徴をまとめてみました。

私の場合はもうやりたいことがはっきりしていましたので、海外大学の授業に不安がある、などの甘えたことを言わずに直接入学すれば良かったと思います。

他の大学を目指すにしても、キャンパスを見るだけなら見学に来ればいいだけですし、自宅でオンライン英会話などで宅浪していたほうが費用的に良かったのかなと思っています。
そのような理由で私個人としては行かなくて良かったなとは思いますが、結局のところは人それぞれだと思います。

留学を検討している方の参考になれば幸いです。

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