日本の高校から海外大学に進学する場合、高校卒業の3月から大学が始まる夏までの空白期間(通称ギャップターム)が生まれます。
海外大進学者は、ギャップターム中に何をしているのでしょうか?今回は、9月に渡英予定の私のギャップターム生活を紹介します!
今回は、イギリスのサセックス大学のInternational Year One(ファウンデーションコース)に進学予定のぴょんさんに記事を書いていただきました。
別のギャップターム生活の記事もぜひご覧ください!

1週間のスケジュール
5月のある1週間のスケジュールを書いてみました。

色分けは次のようになっています。
- オレンジ:アルバイト
- 紫:インターン
- 赤:自動車免許
- 青:大学
- 黄色:語学学習
空白の欄は食事や移動、身支度などです。振り返って見てみると、いろんなことをやっていたなと思います。
それぞれの解説
スケージュールの各項目について、詳しく解説します。
アルバイト
平日の昼間はアルバイトをしています。チェーンのレストランでの接客ですが、ランチタイムで毎日忙しいです。
社会経験を積みながら貯金もできればいいなと思い始めました。様々なお客様と接するコミュニケーション能力とトラブルで鍛えたメンタルは、留学生活にも活きてくると思います。
バイト開始を急いでしまい、最初に合格した時給が低いところを選んでしまったことは少し後悔しています。
インターン
あるNPO法人のファンドレイジングに参画しています。基本的に個人でリサーチや資料作成を進め、週に1回30分〜1時間のミーティングで進捗報告するという形です。
NPOの業務に携わることで、社会課題を解決する難しさを実感しています。また、他のインターンや上司の方々とのコネクションも貴重だと感じています。例えばイギリスの大学院に留学していたインターンの方から、イギリス生活についてお話を聞きました。
自動車免許(教習所)
イギリス渡航後はタイミングが無いと思い、日本で免許を取ることにしました。週に3回ほど教習所に通っています。この週はちょうど仮免許(路上での運転練習に必要な免許)を取得するための検定が土曜日にありました。
運転試験、学科試験、加えて合格後の説明会などがあり、朝から夕方まで教習所にいなければなりませんでした。
実際に通ってみて、免許取得まで意外と長いなと感じています。私のとっている普通車AT免許は最低で57時間の教習が必要です。渡航が6月や7月など早い時期の場合、2週間前後に教習を集中させる免許合宿を検討しても良いかもしれません。
大学の授業
ある山梨の大学で、私が興味のある途上国における教育をテーマとした授業があったため、教授に頼んで聴講生として参加しています。授業後は、教授と一緒にお昼を食べながら、勉強の話をしています。
移動時間が長いので早朝から夕方までかかってしまいますが、その分の価値は十分にあると思います。各地域が抱える教育課題や教育政策の効率性の計算など、私がこれから学ぶことの導入になっています。授業も英語で開講されているので、文献のリーディング練習にも役立っています。
語学学習
趣味の外国語学習に時間を当てています。月曜日の朝に高校時代の友人2人とスペイン語を、日曜日の夜はネイティブの友人とドイツ語を、それぞれズームを繋いで勉強しています。その他は参考書を使った自習です。
継続した学習が、語学力の維持や向上に繋がっていると思います。友達との通話を約束することで、楽しみながら外国語に触れる機会を確保できています。特にドイツ語はネイティブとのスピーキングで一気に力がついていっています。
家族との時間
渡航後は会うのが難しくなるので、家族との時間を大切にしようと思っています。些細ですが、夜ご飯を一緒に食べ、テレビを見るなども、貴重なコミュニケーションの場です。この週の日曜日には、父と映画を見に出かけたりもしました。
家族に限らず、友人に会いに出かけることもあります。日本にいる友人と気軽に会えるのも残り短くなってきました。留学開始後も、通話などを通じて家族や友達とのつながりを保ちたいです。
私のギャップタームは楽しい?退屈?
私は自分のギャップターム生活にとても満足しています。レストランとNPOという全く違う社会経験を積んだり、大学や語学の勉強に励んだり、様々な活動を並行して行えるのが、ギャップターム期間だと思います。今しかできないことと留学準備、どちらもバランスよくできていると感じています。
一方で、取り組むことが多すぎて、スケジュールが詰まりぎみなことも事実です。もう少し空き時間があれば、より気軽に友達と遊んだり、旅行したりできるかもしれません。活動を充実させるか、スケジュールの自由度を高くするかは表裏一体なので、よく考えながらギャップターム生活を計画すると良いと思います。
終わりに
今回は、私の1週間を切り取って、ギャップターム生活について紹介してきました。私がギャップタームを楽しんでいることが伝わりましたでしょうか?
学業が必須でないこの期間は、新しいことにたくさん挑戦できます。これからギャップタームを迎える人は、自分だけの充実したギャップターム生活を作り上げてください!