【徹底解説】ヘルプ大学とは?マレーシアからのアメリカ編入に強い?世界ランクや受験情報まとめ|HELP University

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マレーシアの私立大学の中でも特に学費が安いとされるヘルプ大学

マレーシアで初めて心理学部が設置された大学であり、日本人に人気のビジネス学部など文系に強い大学です。さらに、イギリスやオーストラリアへの編入が可能なトランスファープログラムも提供されています。

今回は、ヘルプ大学の基本情報、キャンパスの様子、学べる学問、受験プロセスなどを分かりやすくまとめました。

この記事のライター:きういインタビュー記事

小中高と授業以外で英語に触れることのない生活を送っていました。
2023年3月に公立高校を卒業後、「海外経験なし」「英語力なし」の状態でなんとか2023年9月からHELP大学のFoundation in Scienceにコースに入学しました。

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目次

基本情報

ヘルプ大学の基本情報はこちらです。

大学名ヘルプ大学(HELP University)
創立年1986年
キャンパス(位置)ダマンサラハイツ(クアラルンプール)、スバン2キャンパス(スランゴール州)
世界ランクランク外
学生数10,000人以上
留学生比率25%
学費(学部課程)年間80~110万円程度

世界大学ランキングにはランクインしていないものの、イギリス、オーストラリア、ドイツなどの大学に留学し、単位を取得できるトランスファープログラムがあり、これが高く評価されています。
また、世界中にパートナーシップを結んだ大学があり、留学や編入の選択肢が幅広いことも大きな利点です。(日本のパートナー大学には東洋大学が挙げられます。)

留学生は主にアジアから来ており、特に日本人や韓国人が多いです。現地生の割合は中華系マレーシア人が多い傾向です。

教師の構成は中華系、マレー系、インド系がほぼ同じ割合で、英語圏出身の教師はほとんどいません。(私が知る限り、1人もいませんでした。)マレーシアでは欧米圏の大学の分校でない限り、英語圏出身の教師はほぼいないのが一般的です。

一方で、現地生や教師の中には英語を第一言語とする人も一定数いるため、授業は基本的にスムーズに進みます。

この大学の魅力まとめ

マレーシアの私立大学の中でも学費が安い

年間の学費や施設使用料など諸々の費用を含めても、3年間で約300万円になります。年間500万円以上かかる欧米の大学と比べると、かなりリーズナブルな選択肢ではないでしょうか。

また、マレーシアの他の私立大学と比べても学費が安いため、コスト面でのメリットも大きいです。さらに、マレーシアは家賃や食費も安いため、他国の留学先と比べても卒業までの費用を大幅に抑えることが可能です。

ヘルプ大学特有の留学プログラム

マレーシアには名門校の分校や海外の大学への交換留学が盛んな大学が数多く存在します。その中でもヘルプ大学のトランスファープログラムは特殊で、留学期間を自身で決めることができます。

多くの大学では1年間などの期限がすでに大学側によって決定されています。しかし、ヘルプ大学では、留学期間を最大で3年間にでき、その間海外で学ぶことができます。

その他にも、以下のようなプログラムも用意されています。

  • 1年間ヘルプ大学+2年間他の大学に留学するプログラム
  • 2年間ヘルプ大学+1年間他の大学に留学するプログラム
  • 1年間ヘルプ大学+2年間他の大学に学部留学+1年間Postgraduate Diploma or Honours year(オーストラリア、ニュージーランドの大学院進学の前に進学するコース)=計3年間留学するプログラム

など幅広い選択肢が提供されています。

かなり珍しいプログラムなので、これを目的にヘルプ大学にくる学生もいるようです。

ただ、留学中の学費は留学する大学によって設定されており、上記の学費とは大幅に変わる可能性があるので注意が必要です。

生活がしやすい

これはヘルプ大学に限った話ではありませんが、マレーシアは生活費が安いことに加え、食べ物もおいしく気候も厳しくないため、学生生活を送りやすい国だと思います。

また、治安も日本並みに良く、実際に女性である私自身も一度も危険な目にあったことはありませんし、夜の21時頃なら問題なくに一人で外を歩けるくらいです。

その上、留学の醍醐味と言ってもいい日本のご飯が恋しくなる現象ですが、マレーシアにはドンキホーテも、業務スーパーもあり日本の商品が少し割高くらいの値段で購入できます
レストランで言うと、しゃぶ葉や星野珈琲もあり、クオリティーはかなり高く日本にいるのかと思うサービスを受けることができます。日用品や衣服であれば、クアラルンプール周辺のほぼ全ての大型モールにユニクロと無印良品の店舗があり、とても便利です。

マレーシアは日本人にとって他の国とは群を抜いて暮らしやすい国だと言えると思います。

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キャンパスと学生生活

ロケーションと施設

まず、ダマンサラハイツキャンパスはクアラルンプールに位置し、最寄駅はMRTカジャン線のスマンタン駅(Semantan駅)から徒歩で10分ほどです。

また、シャトルバスが大学、駅、アパートメント間を走っているのでより速く安全に移動できます。

ダマンサラハイツ(Damansara Hights)は道路のすぐそばに大学の建物があり、想像するような大学のキャンパスとは違い、運動できる施設やクラブ活動ができる場所はほとんどありません。

大学内には教室、図書館、食堂など最低限の施設が揃えられているキャンパスです。

大学生活という面で考えると少し不便かもしれませんが、MRTカジャン線には大きなモールがある駅や観光に人気な場所にもアクセスしやすい場所なので生活面では充実しています。

次に、スバン2キャンパスはクアラルンプールの郊外、スランゴール州シャーアラムに位置し、最寄駅はMRTカジャン線のクワサセントラル駅(Kwasa Sentral駅)

クワサセントラル駅からは公共のバス、もしくはダマンサラと同様に大学のシャトルバスを使って20〜25分ほどです。

スバン2は2016年に完成した比較的新しいキャンパスで、設備も充実しています。ダマンサラにはない体育館やコート、ジムに加えて広いホールなどがあり、設備はダマンサラよりも整っています。
カフェテリアの他にフードトラックや出店などでお昼ご飯やお菓子を買えます。また、大学全体での催しのほとんどがスバン2キャンパスで企画されています。

生活面ではダマンサラに比べると不便に感じるかもしれませんが、友達と大学生活を楽しんだり、勉強に専念する設備が整っているのはスバン2キャンパスです。

大学のキャンパスツアー動画を見ると、ある程度の雰囲気を掴むことができると思います。

学生寮について

HELP大学が所有している寮はありません。

しかし、大学が提携しているVW HOMEというアコモデーションに、留学生は最低1年間住む必要があります。家賃は光熱費を除いて約900リンギット、光熱費込みで約1000リンギットです。

このアコモデーションは正直、当たり外れがあるようです。私が住んでいた部屋は残念ながらハズレで、床に小さな穴が空いていて、そこから大量の蟻が(ちなみに退去時にテープを剥がしたら蟻がうじゃうじゃ出てきました…)。

つまり、虫が苦手な方にはマレーシアはおすすめしません!逆に、克服したい人にはもってこいかも…!?

ホームページもあるので、事前に内装をしっかり確認することをおすすめします!

イベントやクラブ活動

HELP大学では、ワークショップやハロウィンパーティーなどのシーズンイベントが頻繁に開催されています。

特にワークショップでは、ヨガ体験や韓国文化交流会など、幅広い内容のイベントが行われています。さらに、授業のグループワークの一環として学生がワークショップを開き、小物やスナックを販売することもあるため、実践的な経験を積むことができます。

イベントが多く、学業だけでなく学生同士の交流の場も充実しているのが特徴です。

ナイトパーティーやスポーツ大会などの規模の大きなイベントはスバン2キャンパスで開催されることが多いです。また、マレーシアは多民族国家ということもあり、春節(中国の旧正月)やインドに関連するイベントなど、さまざまな文化を反映したイベントが数多く開催されます。

それに加えて、留学プログラムが充実していることもあり、提携しているイギリスやオーストラリアの大学の説明会が年に数回開かれ、個別に説明を聞いたり、質問することができます。

ヘルプ大学はクラブ活動にも力を入れている大学で、中には大会で活躍している選手がいるクラブもあります。大学には100以上のクラブやサークルがあり、自分の入りたいクラブがなければ新しく作ることも可能です(私の友達もScrabbleのクラブを作っていました)。

また、新学期には、それぞれのクラブが紹介や説明を行うブースが設置されるので、気軽に参加できます。詳しいクラブ一覧は公式サイトで確認できます!こちらのサイトに一覧が載っています。

教育カリキュラム

ファウンデーションコース~博士課程までの豊富なプログラムが用意されています。授業は英語で履修することができます。

学べる学問

学部課程

費用(入学検定料、登録料、教材費、授業料を含む)は基本的に年間90~110万円程度です(コースによって異なります)。HELP大学を含む、マレーシアの大学の学部課程は基本3年間です。

  • 会計学(優等学士)
  • 国際ビジネス(優等学士)
  • マーケティング(優等学士)
  • 企業経営(優等学士)
  • ファイナンス(優等学士)
  • ホスピタリティ管理(優等学士)
  • 人材管理(優等学士)
  • ビジネス分析(優等学士)
  • ビジネス心理学(優等学士)
  • マーケティング・コミュニケーション(優等学士)
  • メディア学(優等学士)
  • 広報学(優等学士)
  • コンピュータサイエンス(優等学士)
  • 幼児教育(優等学士)
  • 経済学(優等学士)
  • 情報技術(優等学士)
  • 情報技術(データ分析)(優等学士)
  • 法学(優等学士)
  • 経営学(優等学士)
  • 心理学(優等学士)
  • 観光管理(優等学士)
  • マレーシア大学英語試験(MUET)準備コース
  • 英国学位転送プログラム(法学)

修士&博士課程

費用(入学検定料、登録料、教材費、授業料を含む)は基本的に年間150~190万円程度です(コースによって異なります)。コースによっては学部課程の卒業生、成績優秀者の場合は学費が安くなる場合もあるそうです。

  • 投資・資産管理学(修士)
  • 会計・財務学(修士)
  • 応用ビジネス分析学(修士)
  • 経営学(修士)
  • 臨床心理学(修士)
  • 企業統治学(修士)
  • データサイエンス(修士)
  • 教育学(教授法)(修士)
  • 起業学(修士)
  • 人材開発学(修士)
  • 哲学(心理学)(修士)
  • 哲学(心理学)(修士)
  • プロジェクト管理学(修士)
  • 経済犯罪管理学(修士)
  • カウンセリング学(修士)
  • 経営学(博士)
  • 哲学(経営・マネジメント・起業学)(博士)
  • 哲学(心理学)(博士)
  • 教育学(博士)

Pre-Universityコース

ファンデーションコースは基本的に特定のマレーシア国内の大学に進学するための準備コース(オーストラリアの大学に認められている場合もある)です。
理系、文系それぞれの学部に向けての科目が開講されており、大学で学ぶ科目の基礎(高校レベル)を1年かけて学びます。1年間の費用は70万円程度です。

A levelsは国際的に認められているため世界各地の大学に進学するためのコースであり、ヘルプ大学では1年半をかけて3~4科目を学習します。

  • Foundation in Arts
  • Foundation in Science
  • A-Level

受験情報

学部課程では、受験に当たって以下のものが必要になります。

  • 高校の成績証明書:ファンデーションコース経由の場合はファンデーションコースで全単位を取得していること
  • 英語力を証明する資格:IELTS 5.5(各バンドスコアは特に指定なし)以上、もしくはTOEFL iBT80以上 ファンデーションコース経由の場合はファンデーションコース内の英語の授業をパスしていること
  • 高校の卒業証明書:証明書類は日本語、英語どちらで書かれたものも用意すること。

交換留学について

ヘルプ大学はトランスファープログラムが充実しています。主に、オーストラリアやニュージーランド、イギリスなどの大学に留学できます。

学部によって受け入れのある国や大学は異なり、ホームページの各学部の説明からTransfer Optionsを確認することができます。おおよその提携校はこちらから確認できます。
また、具体的な内容を知りたければ大学側が手厚くサポートしてくれるので、大学の留学サポートに問い合わせることができます。

例えば、ヘルプ大学で人気な心理学部では、以下の大学に留学できます。

表記:ヘルプ大学で学ぶ期間+留学期間

オーストラリア

(1+2)

  • Queensland University of Technology
  • University of Adelaide
  • Macquarie University

(1+3)

  • Macquarie University
  • University of Queensland

(1+3.5, 1.5+2.5, 1.5+3)

  • University of Queensland

(2+1)

  • Murdoch University
  • Queensland University of Technology
  • University of Adelaide
  • Macquarie University
  • Edith Cowan University

(2+2)

  • Macquarie University

ニュージーランド

(1+2)

  • University of Otago

(2+1)

  • University of Otago

(3+1)

  • University of Otago

イギリス

(1+2)

  • Bangor University
  • Goldsmiths, University of London
  • The Queen’s University of Belfast
  • University of Essex
  • University of Leeds
  • University of Plymouth
  • University of Portsmouth
  • University of Sheffield
  • University of the West of England

(2+1)

  • Bangor University
  • Middlesex University
  • University of Northampton
  • University of Portsmouth
  • University of West England

このように、留学する期間は大学によってそれぞれ違います。たくさんの大学の中から自分が留学したい大学を考えることができるのも魅力の一つです。

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終わりに

今回はマレーシアのヘルプ大学の各種情報を徹底解説してみました。マレーシア留学を検討している方の参考になれば幸いです。

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