少し前にカナダのEuclid Mathematic Contestという数学コンテストに出たわけですが、またまた別のKangaroo Math Competitionというものに出てみることにしました。
実は最終テストも近かったので出るか迷いましたが、まあ何とかなるだろということで出場を決意しました。今回はこちらのコンテストについての紹介記事になります!
ちなみになんでそんなに課外活動とかコンテストに出場しまくっているのかというと、目の前にある面白そうなものには全部出てみたくなっちゃう性格だからです(バカ)。
前回の数学コンテストが気になる人はこちらの記事を見てみてください!
コンテストの概要
こちらのコンテストはマレーシアで開催される世界最大の数学コンテストだそうです。2023年だと世界98ヵ国から約 600万人もの参加者がいたようです。
参加条件
コンテストは学年によって以下のクラスに分かれており、自分の学年に該当する部門に出場できます。
- Pre-Ecolier: Pre-School, Year 1 & 2
- Ecolier: Year 3 & 4
- Benjamin: Year 5 & 6
- Cadet: Form 1 & 2 Year 7 & 8
- Junior: Form 3 & 4 Year 9 & 10
- Student: Form 5, 6 & Pre-U Year 11 & 12
私はPre-University(ファウンデーションコース)在籍なので、今回はStundentカテゴリーで出場しました。
賞
順位に応じて、それぞれ以下の賞が貰えます。
- 上位10%:金、銀、銅賞受賞者(メダルと賞状)
- 上位10~40%:佳作(賞状)
- 残りの50%:参加証明書
結果はコンテストの4ヵ月後に発表されるようです。
申し込み方法
こちらのコンテストは個人での申し込みはできませんので、学校の先生を通して申し込みをしましょう。
私の学校はメールで参加者募集のお知らせが来たので、それに返信する形で申し込みをしました。参加費は40RM(1200円ちょっと)かかりました。
どうでもいいですが、このコンペの運営元は私の出場した言語学オリンピックと同じ会社だったようです。
問題形式や難易度、対策方法について
問題形式
出題形式はこんな感じです。
- 試験時間は75分
- 24問の選択式問題で構成(PreEcolierとEcolierは20問)
- 1~10問目は3点、11~20問目は4点、21~24問目は5点
- 間違えた回答について減点はなし
- それぞれの問題は5つの選択肢からなる
- 英語、マレー語、マンダリン、タミル語から問題の言語を選択できる
- 当日は、解答用紙と計算用の白紙が配布される
- 鉛筆、消しゴム、幾何学的な道具(定規など)を持参する
- 電卓は使えない
前回の数学コンテストは電卓が使えたのに、こちらは使えないようです。マーク式なので必ず2Bの鉛筆を持っていきましょう。定規などは正直いらないと思います(図形問題の補助線を引く時に少し楽なくらい?)。
言語については、私は英語で受けました。同じ問題用紙に複数の言語で文章が記載されている感じでした。
出題範囲はこんな感じです。やはりこちらも前回同様、微分積分は出ないようですね。
- 各種計算
- 関数、多項式、方程式、不等式
- 数列
- 確率
- 各種平面、空間図形
難易度
問題そのものの難易度としては前回のEuclidの数学コンペのほうが高いと思います。ただ、時間配分としてはこちらの方が大変です。
問題としては、平面図形と整数の問題が多いです。ただ、どちらも高校数学が役に立つというよりはパズル的な問題が多いので、中学受験を経験している人はかなり解きやすいのではないかと思います。
75分という短い時間で24問を解く必要があるので、もしもなかなか解けない問題があった場合は、すぐに飛ばして後で解くということを心がける必要があります。
こちらのコンペでは解法が思い浮かべば特に計算量は多くないものが多いので、計算が大変なようであれば、解き方の方針を変えたほうがいいのかもしれません。
対策方法
先生のほうから過去問を配布してもらったので、それを3年分ほど解くつもりでした。ですが、もろもろの事情で忙しかったので、大会当日の数時間前に形式をチラっと見て確認した程度なので、実質ノー勉で出ました。
毎回こうなるって分かっているのに勉強しない癖は本当に良くないと思います。
ちなみに、公式のサイトからも過去問は発売されています。ストアを見てみると本媒体で購入しなくてはいけないようですが、お金かかるし本でもらっても置き場所に困るので、私は買わないことにしました。
あとは「Kangaroo Math Competition+過去問」的な感じで英語でうまい具合にGoogle検索すると、無料で過去問も見つかったので、そちらを利用するのでもよいかもしれません。一応マレーシア版のサイトもありますが、概要の部分で書いたように世界的なコンテストなので、問題が見つかるのだと思います。
当日の感想
コンテストは5月8日にあって、当日は午後4時30分から開始でした。会場には解答用紙に個人情報を書き込むために早めに来いとのことでしたが、早く来すぎたので昼寝をしていました。
時間が近くなると周りの人が着席を始めたのですが、自分はシャーペンしか持っていないことに気づいたので慌てて2Bの鉛筆を学校の文房具屋さんに買いに行きました笑。
試験会場はこんな感じのホールで、マークシートなどが配られました。
そんな感じで大会が始まったのですが、手ごたえはあまり良くなかったです。実際に手を動かして過去問を解いたことが無かったので時間配分が分からず、完璧に解こうとした結果最後まで解くことができませんでした。
解法が思い浮かばないものはどうしても無理なので、とっとと諦めて次に進むべきだったなと思いました。こういうタイプの地頭系の問題は苦手なのもありました。なんかやらかしたかな~という感じです…
大会が終わると、下の写真のようなしおりをもらいました(こんなモン要らん)。問題用紙は解答用紙と共に回収されましたが、1ヵ月後くらいに担当の先生に言えば受け取ることができるそうです。
結果発表ー!!
というわけで、割と時間がかかりましたが9月の中旬に結果が発表されました。
結果は…
銀賞受賞!!
やったね。なんで手応えが悪かったのに言語学オリンピックよりもいい賞が取れたんだろう…?
なんか11月の末ごろまでに紙の賞状とメダルが送られてくるらしいので、それを楽しみに待っていようと思います。