今回は、マレーシア留学中に実際に起こったハプニングについて話していきたいと思います。
結論から言うと、住む家がなくなり、自分で見つけた話です。
マレーシアに来てからというものさほど大きなハプニングはなく過ごせていたので、これが最初にしてかなり大きめの事件…ということで、記事にしてみました。
これから留学する方はこんな問題は中々起きないと思うのでそこまで心配しないでくださいね。もし同じようなことが起こった場合は参考にしてみてください。
この記事のライター:きうい(インタビュー記事)
小中高と授業以外で英語に触れることのない生活を送っていました。
2023年3月に公立高校を卒業後、「海外経験なし」「英語力なし」の状態でなんとか2023年9月からHELP大学のFoundation in Scienceにコースに入学しました。ファンデーションコース終了後は日本に帰国する予定です。
来月から、住む家が、ない…?
ことの発端は、私がファンデーションコースの科目をいくつか落としてしまい、4セメスター目に突入することになったことです。
3セメスター目、6月ごろに寄宿舎側から8月以降、寄宿舎の契約を延長するか否かの連絡が届きました。私はファンデーションコースの後はそのまま学部に進まず、一旦日本に帰る予定でした。
そのため、追加のファンデーションコース1学期分だけ勉強することになった旨と、4ヵ月間契約を伸ばしたいということを寄宿舎のオーナーに伝えました。その時の寄宿舎側の回答はOKといった感じでした。
1ヵ月ほど時間が経った時、寄宿舎側から急に、「一年間の契約しか認められないので8月31日に出て行ってください」と連絡がありました。
てっきり前のやりとりで滞在を延ばせたと考えていた私は完全に寝耳に水状態でした。また、この時期はテストの勉強も忙しかったため、かなりのストレスにもなりました。
それに、「なんで1ヵ月も後になって言ってきたの?」「もう少し前だったら時間的にも精神的にも楽だったのに」と少し不満でもありました。
そのため、大学の留学生サポートセンターに相談しに行くことにしました。
救世主現る!???
留学生サポートに行ったところ、スタッフの方からは
- 大学の住居専門のスタッフに相談する
- 自分で住居を見つける
のどちらかしか方法がないと言われました。正直、自力で見つけられる自信が微塵もなかったので1しか考えられない状況です。
早速カウンターに行って趣旨を話すと、住居専門のスタッフ(Sさん)が出てきました。いくつか質問されたので、
• 急に9月から住む場所がなくなったこと
• ファンデーションコースがもう1セメスターだけあるから、4ヶ月間のみ住めるところを探していること
を伝えました。Sさんは、
- これはよく起こる問題であること
- 私のような生徒や数ヵ月だけ滞在したいという大学院生からもよく相談を受けていること
- これはオーナー側に不手際があり、本来起こってはいけない出来事であること
- 私が必ず対処してあなたのために大学近辺で住む場所を探してあげるから安心して欲しいこと
を丁寧に説明してくれました。ついでに、いつでも困ったことがあったら電話できるようにとWhatAppの連絡先を渡してくれました。
そして、「まずはオーナー側に事実確認するから、もしオーナー側が代替の部屋を提案してくれなかったら来週にでも連絡してね」と。
こんなに丁寧に対応してもらったのはマレーシアに来てから初めての経験でした。おかげで課題にも安心して取り組むことができ、Sさんはまさに救世主としか言いようがなかったです。
連絡が取れなくなるまでは…
救世主(仮)、まさかの音信不通
結局オーナーから特に連絡はないまま10日ほど経ち、WhatsAppを通してSさんにメッセージを送りました。
しかし2日経っても返信がないので、英語を聞き取れない不安を抱えつつ電話をかけましたが、それにも出ません。仕方ないので催促のメッセージを追加しておきました。
待てど暮らせど一向に既読がつく気配はなく、日にちだけが過ぎていきました。このとき、学期末試験の3日前だったこともあり、ストレスとイライラがピークだったと思います。一度完全に信頼していたこともあり余計に失望してしまいました。
痺れを切らして学期末試験が終わったその日に直接Sさんに会いに行き、そこで衝撃の事実を知ります。なんとSさんは休暇を取ってバカンスに行っていたのでした…。
他のスタッフが代わりに対応してくれるはずもなく、来週には帰ってくるから待ってと言われ帰されました。
次の週、帰ってくるかもという淡い期待はあっけなく打ち砕かれ、結局いつまで待っても連絡はありませんでした。このときすでに当時の家の契約終了まで2週間。マレーシアでの家なし生活が現実味を帯びてきていました。
この時焦っていたのにはもう一つ理由がありました。9月1日(引越し日になるであろう日)には家族がマレーシアに来て離島に観光に行く予定があり、航空券を取りたかったのですが、家も見つからないことには予約できなかったのです。
憂鬱ながらまた大学のカウンターを訪ねたものの、Sさんの姿は案の定ありません。この時も他のスタッフは対応してくれる雰囲気ではなかったのですが、流石にこれ以上待たされるのは困ると経緯を話したところ、一人のオーナーと繋げてくれました。
これでやっと住む場所が見つかると安堵した矢先、提示されたのは住んでいた寄宿舎のほぼ2倍の家賃の上、大学近辺どころか電車を一回乗り換えなければならないような場所でした。
他の部屋はないか訊いてみたものの、より高いところを紹介されただけでした。
ここに至り、全て大学内のサポートに頼ったことを後悔し、自分で家を探す決意を固めることとなったのです。
初めて自力で家探し on Facebook
こんな経緯があって自分で家探しを始めることになったのですが、「家探しなんて日本でもやったことないのにマレーシアでなんて、ハードル高すぎないか?」と思っていました。
日本で家探しとなると不動産などの家や部屋を探している人のためのお店が街中にたくさんありますよね。ですが、マレーシアにいて街中にそのようなお店を見たことはほとんどありませんでした。ローカル過ぎてマレー語対応のみ説まであります(無理すぎ)。
となると、自分で部屋を探すと言っても何から始めれば良いのかさっぱりでした。
そこで、なんとなく相手の素性が知りやすく、ビジネスでも用いられているイメージのあったFacebookをインストールしてアコモデーションのオーナーを探してみることにしました。
幸いこの判断のおかげでたくさんの情報を得ることができました。
とは言え、4ヵ月間だけ部屋を借りられるところはほとんどありませんでした。少なくとも6ヵ月、1年間の契約でないと貸すことはできないと、10件以上の物件から門前払い。
最終的に大学から電車と徒歩で45分のユニット(マンションの一室を数人と共有するタイプの物件)に決めました。
実はこの物件も最低6ヶ月からでないと借りられなかったのですが、6ヶ月分払うから借りたいとお願いしました。なぜなら、そのユニットは居住者が無料で使えるジムやプール、バドミントンコートなどの設備が充実している上に前の家よりも家賃が少し安かったからです。
これ以上にいい物件はないと思い、その日のうちに内見に行き、諸々の手続きを終えて無事契約することができました。
こうやって人は強くなる!
本来私はこんな経験を通して成長できた!と片付けられるほど心に余裕のある人間ではないのですが、今回の経験はさすがに成長できたのでは?と思えました。
日本にいたら1人でFacebookを使って住むところを探すなんて経験するわけもないし、1ヵ月後に住む家がないなんてありえないことだからです。
苦労した分、貴重な経験ができたと思いたい反面、やっぱりオーナー&大学のサポートの対応には納得はしていません。今回は運良く家を見つけられることができましたが、もし見つけられてなかったらと思うと少しゾッとします。
ちなみに私が救世主だと思っていたSさんはこの記事を書いている現在も音沙汰はありません。まぁ、今後もないでしょう。
余談ですが、問題解決後、無事ランカウイ島に家族と旅行に行くことができました。すごく自然豊かでステキな島でクアラルンプールとはまた違った魅力がありました。
まとめ
というわけで、今回はマレーシア留学中の私の身に起きた住居にまつわるトラブルについて書いてみました。
こんなトラブルが留学中に起きないことが一番なのですが、もし起きた際は、大学に助けを求めると同時に、全てを任せきりにするのではなく、万が一のために自分でもトラブルの解決策を考えておきましょう!
そして、どんなに信頼できそうな人であっても言われた言葉を鵜呑みにせず、常に様々な状況を見据えて行動をとるようにしてくださいね。