こんにちは、みやこです。
突然ですが、みなさんが「海外生活をしたい!」と考える際、環境選びにおいて重要視するポイントはどこでしょうか?
私の場合、気候、治安、物価などを考慮してマレーシアを選びました。 やっぱり生活に大きく関わる要素は気になってきますよね。 また生活といえば、周囲の人々が自分に合うかどうかも大切…
そこで、現地人の英語の訛り方、という視点はどうでしょうか。
実際に私が訛りを気にしてマレーシアを選んだのかというと全くそんなことはなかったのですが、それが実は重要だったのかもしれないなと感じた経験についてお話します!
この記事のライター:みやこ(インタビュー記事)
海外進学実績なしの公立高校出身の現モナッシュ大学ファウンデーションコース(MUFY)生です。
これまで海外経験はありませんでしたが美味しいご飯や良い天気に支えられて元気に頑張っています。お気に入りのマレーシア料理はチキンライス、雨が降っても傘はささないタイプです。
英語の訛りって?
我々の話す日本語ですら関西、東北、九州など地方によって話し方の癖があるのですから、世界規模の英語にももちろん訛りが存在します。
有名な訛りは
- アメリカ訛り(日本人には一番馴染みアリ…?)
- イギリス訛り(ハリーポッター字幕派の方は耳にしたことがあるはず)
- オーストラリア訛り(オーストラリア留学経験者の方はわかるかも…?)
- シンガポール訛り(マレーシア訛りも広い目でみればここに属しますね!)
など…
ちなみに、一般に日本の英語教育はアメリカ英語を基準として行われているそうなので、日本人にはアメリカ訛りが最も聞き馴染みがあるかもしれません。 なので私もマレーシアで生活するまでは自分の耳はアメリカ式の発音を最も聞き取れるものだとばかり思っていました。
いざ触れた!マレーシアの発音
留学や移住にあたって現地の生活について心の準備をするためのツールといえばやはり、留学・移住経験者の体験談。まさにみなさんが今読んでいるこれです。
体験談の具体的かつリアルな情報を通じて現地で気をつけたいことを学んだり、あるいは自分のこれからを思い描いてわくわくしたりしたこと、ありますよね?
渡航前は不安になっていた私。
体験談を読んではかっこいい話に自分を当てはめて自分を奮い立たせていましたが、大変そうな話ばかりが印象に残っていました。
そうする中で見つけた苦労話には「マレーシア訛りの英語(マングリッシュ)のリスニングに苦労した」というものがありました。
自分はアメリカ英語の耳だという思い込みや、そもそもの自分の英語スキルへの自信の低さなどがあったので「ただでさえ英語が聞き取れる自信がないのに、マレーシア訛りなんてどうしよう…」と不安に考えることもありました。
「もしも聞き取れなかったら、授業内容がわからないどころか、生活すらも成り立たないじゃないか…!」と心配は日に日に深まります。
が、しかし。
予想に反して、いざ学校が始まりオリエンテーションを受けてみると前で話す先生の英語に全く違和感はなく。
あれ??
めちゃくちゃ聞き取れる。
むしろIELTSや共通テストのリスニング問題よりもよっぽどわかっちゃう…!
かつてなく聞き取りやすい英文への驚き、それから、いままでにないほど耳に入ってすぐに話の内容を理解できてしまう爽快な気分。
そうして幸運にもリスニングへの抵抗が薄れ、やがて自分はリスニング能力がそれなりにあったのではないかと思い始めたりもしました。自惚れです。 しかし心配性で自信の低かった当時の私にはそれくらいがちょうどよく、自惚れの勢いで内容の理解にそれなりに困ることなく授業についていくことができました。
たまには調子に乗ることも大切かもしれません。
マレーシア英語、最高~!
では、調子に乗り続けていればよいものを、なぜ私は本当のリスニング能力に気づいてしまったのでしょうか。
気づいたタイミングは、履修しているcontemporary issuesという科目でアメリカの映画を観るという宿題が出たときでした。
その授業では当時「健康について」という議題を扱っていて、世界の保険制度についての討論という課題を控えていました。そこで「SiCKO」というマイケル・ムーア作のアメリカの医療制度問題に関するドキュメンタリー映画を観るという宿題が出されたのです。
いつも通り授業後に寮の自室へ帰り、宿題を片付けようとパソコンを開いて映像の再生を開始。すると数秒で「わかんない!」という感覚が頭を占めてしまい、数分経た頃には「だめだこりゃ!」と完全に心が折れてしまいました。
とはいえ、無視できるような無意味な宿題が出されているはずもなく、映画の内容を理解しなければ授業についていくことも課題に取り組むこともできません。 諦めたらそこで試合終了。
映画を観ることは諦めても理解することを諦めなかった私は、音を聞かずして映画を知るべくレビューサイトの口コミから断片的な情報を集め、頭の中でつなぎ合わせ、なんとなく知ったようなふりをして課題を切り抜けました。
これが英弱海外大生のリアルです。自惚れと機転でなんとかやっていくのです。
レビューサイトの口コミを見ながら「なんで今日の宿題は普段よりもわからなかったのか…」と考え、そこで私は気づいてしまいました。
アメリカ発音、苦手かも…!
ドキュメンタリー作品であることも相まって、映画に出てくる人々はかなりのアメリカ英語で話していたなと振り返り、そこに心が折れた原因を見つけたのです。 てっきりアメリカ英語は聞き取りやすいものだと思っていたのに、と不思議に思ったのですが、そこで「いや、むしろ私の耳はマレーシア訛りと相性が良すぎるのでは?」とさらに考えました。
振り返ってみれば偶然かもしれませんが、好きな先生の傾向はマレーシア訛りが強いと言われている先生でだったり他の国からの留学生よりもマレーシア人の生徒と友達になっていたり…
マレーシアの英語が他の英語に比べて快適に思う自分が確かにいました。
うわあ、留学先、マレーシアにしてよかった…!
マレーシア英語、最高~!
たらればに過ぎませんが、マレーシアでないところの学校へ進学していた場合、今ほど授業についていけたり友達を作ったりできていなかったかもしれません。私は本当に運がよかったです。
こういった経験から、もしも海外生活をしたくて行先を探している人がいる場合、自分の耳に合った訛りという観点もおすすめしたいなと思っています。
海外インフルエンサーの動画やサブスク配信での海外映画など、いろんなツールを利用してリスニングの練習をされている方は多いと思いますが、そこでさらに自分に合う訛りを探してみてはいかがでしょうか?