日本でも4月1日は嘘をついても良い、エイプリルフールの日として有名ですよね。私もマレーシア留学中にエイプリルフールを迎えたので、どんな嘘をつこうかな~と思ってスマホを開いたところ、こちらの方の投稿を目にしました。
え、マレーシアでエイプリルフールってダメなの!?と思い、びっくりしました。
もしかしたら以前に中華系マレーシア人の方のことをチャイマレと呼んでしまっていたように、私の無知が原因でまた知らない間に誰かを傷つけてしまっているのかもしれない…
そこで、マレーシアにエイプリルフールはないのか?ということについてリサーチしてみることにしました。
マレーシアで嘘をついてはいけない理由
調べてみたところ、こちらは宗教的な理由が原因だそうです。
マレーシアでは私のような外国人を除くと、主に三つの民族が生活しています。
- マレー系マレーシア人:人口の7割
- 中華系マレーシア人:人口の2割
- インド系マレーシア人:人口の1割
マレー系の方は主にイスラム教を信仰している人が多く、そのため国全体としてはイスラム教となっています。
イスラム教のコーラン上の教えでは、「基本的に嘘はついてはいけない」とされているため、こういったイスラム教国家ではエイプリルフールという文化は取り入れられていないようです。日本では見られない他民族国家ならではの問題で興味深いですね。
他にも、マレーシアのお隣さんのインドネシアにもムスリムの方が多いためエイプリルフールはないそうです。
他にも、中国などは社会主義などの歴史から「自国の文化にそぐわないため」といった理由でエイプリルフールを取り入れていなかったりします。宗教以外にも様々な事情でエイプリルフールがない国もあるそうです。
でもぶっちゃけ、嘘をつく人もいる
といいつつ、私の周りの友達はみんな嘘をついていました。私の通っている大学のあるサンウェイシティには中華系の生徒が多いので、基本的に私の周りもチャイニーズマレーシアンだらけになるためです。
中国本土ではエイプリルフールの文化はないとは言えど、彼らは普通に嘘をついていました。
一応念のために「マレーシアにエイプリルフールってあるの?」と聞いてみたところ、全員「もちろんさ!」と言っていたので、嘘をついても大丈夫そうです。
あとはサンウェイ大学の公式インスタグラムのストーリーでも「クマが敷地内にいます」といったエイプリルフールの投稿がされていました。
金曜日にイスラム教の礼拝がある生徒は早く帰宅しても良いことになっていたりと、普段の大学では宗教的な事情もかなり加味されていますが、エイプリルフールは大学も乗っかってきていましたね笑。
ただ、一応先ほども書いたように国全体としてはエイプリルフールの文化はないそうなので、特にムスリムの友達がいる人などは要注意です。こちらはあくまで私の周りの環境での例です。
エイプリルフールOKな仲間内で楽しむ程度なら良いと思いますが、自分とは違った宗教の人もいるため、そういった背景の事情には配慮した行動が必要になります。
また、いくらエイプリルフールだからといって人を傷つけたり悲しませる嘘は考え物。
これは日本でもマレーシアでもそうですが、どちらにしろクスっと笑える軽いジョークを心がけていきたいですね。
嘘は午前中しかついちゃダメ?
話が少し逸れますが、エイプリルフールについて調べていると「噓は午前中しかついてはいけない」という情報を目にすることがありました。これについても初耳だったため調べてみましたが、日本ではそんなことはないようです。
これにはエイプリルフールの起源が関係しています。エイプリルフールの起源には諸説があり、イギリスで発生した説、フランスで発生した説、インドで発生した説…などの様々な考えがあるようです。
その中でもイギリス発祥の文化だとする説が現在有力だそうです。これはオークアップルデーというイギリスの王政復古の記念日があり、国王への忠誠を示すために午前中だけオークの実を身に着ける習わしがあったそうです。
こちらがエイプリルフールとして広まった結果、午前中だけ嘘をついてもよい、ということになったのではないかと言われています。
ですが、こちらはイギリスの文化の話ですので、それ以外の国では午後に嘘はダメ、といったルールはないそうです。
終わりに
こんな感じで、日本とはまた違った文化の国もあるんだな、ということを学んだ一日でした。
ちなみに、特に面白い嘘は思い浮かばなかったので私にとってはただの4月1日でした。
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