マレーシアの英語はマングリッシュと呼ばれており、非常に強い訛りがあることで有名です。発音だけでなく使われる英語表現にも独特なものがあり、渡航したての頃、私も困惑した記憶があります。
そのため、本記事ではこれからマレーシアに留学する人に向けて、日常でよく使うマレーシア英語をシーン別にいくつかご紹介したいと思います。
色々思い出し次第、随時追記していきます。
英語全般
Can(キャン)
皆さんご存じ、「できる」という意味のCanです。普通はYes, I canとかの形を習うと思いますが、マレーシアでは省略されてCan単体でやり取りが成立します。主語などを省きがちな日本語の感覚としては分かりやすいですね。
聞くところによると、「Can, can」などと複数回言われ、言われる回数が多いだけ「可能」という意味が強まるという使い方もあるようです。まあ私は複数回ver.のCanは聞いたことないんですけど。
使用例(質問側でも応答側でも使用されます。)
A: Can I follow you?
B: Can!
Cannot(カント)
キャンノット、キャントではなく、「カント」と発音されます。イギリス英語訛りの発音となっています。
こちらも省略されてこれ単体で使用されたりもします。
使用例
A: Can I join?
B: Cant.
Lah(La: ラ), Ya(ヤァ), Mah(マ)
マレーシア人は語尾に「ラ」「ヤ」「マ」を付けます。例えば「Ok, la」や「Thanks, la」という感じでなんでも使えます。噂によると中国系の了という漢字からLahは来ているとか…?
なぜわざわざひと手間増やして謎の語末音を付けるのか分かりませんが、非常に使用頻度が高いです。これをとりあえず言いまくっていればマレーシア人になれるんじゃね?ってくらい使います。
使用例
A: I will help you
B: Thank you, lah.
Already(オールレディー)
こちらはよく現在完了形などと共に使われる英単語かと思いますが、マレーシアでは完了を意味する文脈であれば時制などの文法を気にせずいつでもどこでも使われます。
使用例
I eat dinner already!
… or not?
○○しますか?しませんか?的な文脈で使用されます。こちらも単に長ったらしい文章を省略しているだけですね。
使用例
Do you want to join us, or not?
SNS
Ig(アイジー)
Instagram(インスタグラム)の略称(他の国でも使われているのかは知らない)。
マレーシア人はナンパとかでも何でもなく、初対面で30秒で「インスタちょーだい」と言ってきます。謎の面白くもないおもしろリール動画とかを送りつけてくる人がそこそこいるので注意(そういう文化なのは分かるけどちょっとめんどい)。
使用例
Can I get your IG?
lol, Imao
こちらはネット上でのスラングなので、発音の仕方は知りません。日本語でいうと、「笑」とか「www」「草」に該当する言葉です。他にもいろいろありますが、この2つが多く使われている印象です。
それぞれ
- Laughing Out Loud
- in my arrogant opinion
の略らしいです。
使用例
A: Oh, shit! I forgot to submit my assignment…
B: Lol😂
買い物
Members(メンバーズ)
Members Card、つまり会員証やポイントカードのことです。カードがあるかどうか会計の際に聞かれます。
丁寧な人だとレジで良く「Do you have a members?」などと聞いてくれますが、基本は「Members?」と、これ単体で聞かれます。Canの時と同じく、マレーシア人は何でも省略しようとする傾向があるのです。
使用例
A: Members?
B: Sorry, I don’t have.
Plastic(プラスティック)
Plastic Bag、つまりビニール袋の略です。
レジでMembers?の後に大体聞かれます。「袋要りますか?」という意味です。
使用例
A (買い物が終わって): That’s it.
B: Members?
Finish(フィニッシュ)
Sold Out、売り切れの意味です。
ご飯屋さんとかで欲しいものを言うと「Finish(もうないよ)」と言われます。マレーシアって、なぜかなんでもすぐ売り切れになっちゃうことが多いので、特定のものだけをあまり期待しないほうがいいのかもです。
使用例
A: Can I have this one?
B: Sorry, finish.
Take Away
食べ物をお持ち帰りするという意味です。同義表現としてTake outとかTo goを習ったかと思いますが、イギリス英語だとこういう表現になります。
Cant然り、マレーシアはイギリスの植民地だった関係でイギリス英語の影響を受けた表現が多く残っています。
使用例
A: Take away or here?
B: Take away, please.
お出かけ
Touch ‘n Go(タッチアンドゴー)
タッチアンドゴーは日本でいうSuicaのような交通系ICカードです。薬局、駅、空港、いろいろな場所で買えます。
スーパーの支払いや高速道路の通過料金の支払いに使える、メチャクチャ普及しているカードです。一枚は持っておくほうがいいかも。
学生は半額で電車に乗れる学割カードがあります。入手法はこちらの記事で👇
Top-Up(トップアップ)
お金をチャージするという意味です。主にタッチアンドゴーなどにお金を入れる時に使います。こちらもCanなどと同じく、「Top-Up?」と単語単体で聞いても成立します。
タッチアンドゴーの場合でいうと、コンビニとか駅とかでチャージできます。また、お金を管理するアプリでは「Balance」という単語もよく使われていますが、こちらは残高という意味です。
使用例
A(駅で): Can I top-up?
B: Yes, ok.