海外に行くと、日本とは違う文化に驚かされることが多いですよね。といってもマレーシアではそこまでカルチャーショックを感じることはなかったんですが、一つ思い出しました。
私がマレーシアに滞在したとき、特に衝撃を受けたのが食事に関する習慣でした。なかでも、「みんな平気でご飯を残す」ことには、日本人の私にとって驚きました。
今回はそれについて書こうと思います。
一応自分でリサーチした上で記事を書いていますが、文化的な考え方の間違いなどが含まれているかもしれませんので、そこだけご承知おきください。
いただきます文化がない?
「いただきます」に当たる言葉がない!?
日本では、食事の前に「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言うのが当たり前ですよね。
これは、食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちを表す大切な習慣です。私も子どもの頃から「残さず食べなさい」と教えられましたし、食べ物を大切にする文化が根付いていると言えます。神道や戦時中の貧困の影響もあるのかもしれません。
でも、マレーシアでは「いただきます」や「ごちそうさま」にあたる言葉がなく(というか海外だとそういうことも多い)、誰も何も言わずに食事を始めることに驚きました。食べ終わった後も、特に感謝の言葉を口にすることは少ないようです。
もちろん、彼らが食事に感謝していないわけではないのですが、日本とは食文化が違うことを改めて実感しました。
平気でご飯を残すことにびっくり!
マレーシアではみんなご飯を残す
さらに驚いたのは、みんな食事を残すことにあまり抵抗がないことです。
レストランや大学の食堂で食事をすると、周りのテーブルには食べきれずに残された料理が結構ありました。現地の友人も「お腹いっぱいなら、無理して食べなくていいよ」と普通に言います。他の人のブログでも似たようなことが書かれていたので、そういう傾向があるのだと思います。
最初は「もったいない!」と思ってしまいました。日本では、食事を残すのはマナー違反とされることが多く、特に家庭や学校では「食べ物を粗末にしてはいけません」と教えられますよね。だから、食べ残すことに罪悪感を覚える人も多いはずです。
でも、マレーシアの人はあまりそう考えていない傾向があるような印象を受けました。もちろん無駄にしていいとは思っていないでしょうが、日本人と比較すると相対的にそう感じます。
マレーシアのご飯は高カロリーなので、それを気にしてか割とこっちの日本人留学生(特に女子)もご飯を残す人が多い気がします。これは見ていてちょっと腹が立ちます。
なぜご飯を残すのか
なぜマレーシアの人は食事を残すことが気にならないのでしょうか?
色々考えてみたのですが、まず「南国なので食べ物が比較的豊富にあるから」なのではないかと思いました。
マレーシアは温暖な気候で果物や野菜、魚介類がたくさんとれますし、外食文化が発展しているため安くて手軽に食事ができます。
そのため、「食べ物はいくらでもあるし、食べきらなくても次の食事に困らない」という感覚なのかもしれません。実際のマレーシアの経済状況や賃金がどうとかではなく、そういった考え方そのものが先祖から引き継がれているのかもしれません。

実際、マレーシアのミックスライスの事を中華系の言葉で「エコノミーライス(経済飯)」と言ったりします。


また、宗教の影響もあるのかもしれません。
イスラム教では「食べ物は神様からの恵み」とされていますが、一方で「満腹を避けること」も推奨されています。そのため、無理して食べきるよりも、自分が必要な分だけ食べることを大切にしているのではないでしょうか。
同じように、中華系の分かでも「人から提供されたご飯は若干残しておくことがマナー」とされていたりすることもあります。
その他、マレーシアならではのご飯事情
まず特筆すべき点として、マレーシアは全体的にご飯が辛いです。最初はヒーヒー言うことになりますが、しばらくすれば慣れます笑。


多文化社会ならではの宗教関係で言えば、イスラム教の「ハラル/ノンハラル」の区別が新鮮でした。マレーシアでは豚肉と他の食品の販売エリアが分離されており、スーパーに行くとそれ専用のコーナーがあったり、お店の看板に「ハラル/ノンハラル」の表示があったりします。
また、ドリアン天国のマレーシアでは「ドリアン持ち込み禁止」の表示が駅などの公共の場所にあったりすることも。日本では考えられないですよね笑。


マレーシアのドリアン事情についてはこちらで詳しく解説しています👇


まとめ:視野が広がる経験ができた!
マレーシアの食文化を知ることで、自分が「当たり前」と思っていたことが、世界では「当たり前」ではないと気づきました。特にいただきますがないことなどは驚きでした。
別にどちらが良いとか悪いとかではないのですが、異なる文化を知ることの大切さを実感する良い機会になりました。
海外に行くと、こうした小さな違いから新たな気づきを得ることができます。食事を通して異文化を学ぶ面白さを、これからも楽しんでいきたいです!