以前からブログに度々書いていますが、私は高校を卒業してからマレーシアに渡航するまでの3か月間、短期ではありますがほぼ全職種のアルバイトを経験しました。具体的には、以下のような仕事を経験しました。
- 引っ越し
- 交通量調査
- ホテル, 婚礼サービス
- ポスティング
- 飲食(ホール・売り子, 盛り付け, 片づけ)
- イベントスタッフ
- 工場の製造ライン系
- 倉庫の仕分け
- 家具の荷運び
- タオルたたみ
とにかく「何でも経験だ」と思って、さまざまなアルバイトに挑戦しました。その結果、多くのことを学びましたが、最終的には「大学生はアルバイトを息抜き程度にして、別のことをしたほうが長期的に見て得である」という結論に至りました。
20歳を過ぎてもこのことに気づいていない大学生は多いです。そこで今回は、なぜ私がそう考えるのかを詳しく解説していきます。

この記事の要約
言いたいことをまとめるとこんな感じ。
- アルバイトの時給は安いので、目先のお金のために貴重な若い時間を使うべきではない
- 社会人になったらバイト代くらいすぐ回収できるので、大学生の間自己投資の時間に充てるほうが良い
- そして、誰でもできる作業に時間の切り売りをしているだけなので将来性のあるスキルも身につかない
- お金が欲しいのだとしても、有給インターンに励んだり、スキルを鍛えてフリーランスになるほうが良い
- 百歩譲ってガクチカのためだとしても、一般的過ぎて面白くない
- バイトで学べることもあるが、ちょっとだけ社会経験を積む程度で十分だと思う
- そのため、バイトは勉強の気分転換程度、もしくは必要最低限だけやるほうがよい
以下、詳細に解説していきます。
バイトで学んだこと
まず、私が短期間でさまざまなアルバイトを経験して学んだことを整理します。
色々な人生の形があることを知り、視野が広がった
バイト先では、学生だけでなく、フリーター、主婦、定年後のシニアなど、異なる価値観や人生観を持つ人々と接することができました。
私は高校を卒業するまでバイトをしたことがありませんでした。そして、母校が自称進学校だったため「ストレートに四年制大学に進学することが良いこと」などの価値観が無意識のうちに刷り込まれていました。
ですが実際にバイトで社会に出てみると、そんな進路に固執しなくても全然幸せに生きていけるのだということを再確認することができ、視野が広がりました。
社会には理不尽な年上がいることが分かった
年齢が上だからといって必ずしも賢いわけではありません。理不尽なルールや、非効率的な仕事の進め方を押し付けてくる人もいました。
それだけではなく、話すらまともにできない人もいました。論理的にどうこうじゃなく、「俺がこう思うんだからこう」みたいな。社会に出る前に、こういった「面倒な人との付き合い方」を学べたのは良い経験でした。
自分の適性、仕事に対する思いを客観視できた
仕事に対する適性をお試しで確認できたのは良かったです。例えば、自分は単純作業を延々とやる仕事には向いていないということが分かりました。
例えば、工場の製造ラインや倉庫の仕分け作業などは思ったよりも単調な作業で、数時間作業をすると飽きてしまうので精神的にも辛かったです。逆に意外と飲食が楽しかったので、新たな適性も把握できました。
また、お客さんから「ありがとう」と言われるとやりがいを感じました。特に引っ越しバイトはそういったやりがいを多く感じられたので楽しかったです。仕事をやる社会的な意味だったりも見直せました。
それでも大学生がバイトをすべきでない理由
上記のように学ぶこともありましたが、私はやはり「大学生はアルバイトを最小限にしたほうが良い」と思います。その理由を説明します。
正社員と比べて単価が安い
アルバイトの時給は、良くても一般的には1,500円程度。一方、社会人になれば月収20~30万円は普通に稼げます。大学生の間にバイトを頑張ったとしても、将来的に大した差にはならないと思います。
大学生からしたら1000円ちょっともらえるのは嬉しいことですが、正社員から見たら安くこき使われているだけの人材になると思います。
長期的には自己投資したほうが得
大学時代に必死でバイトをして貯めた50万円も、社会人になれば数か月で稼げます。それなら、今しかできない経験や勉強に時間を使うほうが価値が高いです。
というか、英語を勉強したり、プログラミングを学んだり、ビジネススキルを身につけたりして、将来年収の高い仕事に就いた方がどう考えても得です。
私が言いたいことは大体👇の動画にまとめられていますが、たかだか1000円ちょっとのために貴重な学生の時間を使ってしまうのはもったないと思います。
将来性のあるスキルが身につかない
言い方は悪いですが、アルバイトの多くは自分じゃなくても代わりはいくらでもいる「誰でもできる作業」です。だからお店側も特に条件を指定せずに色々な大学生を募集しているわけです。
なので、将来的に役立つスキルが身につきません。お前は短期バイトしか経験したことないから何もわかっていないんだろ!と言われればそうかもしれませんが、考えつく限りでは長期バイトだったとしても同じだと思います。
「バイトでコミュ力や継続力が身に着いた」などと言っている人もいますが、そんなものは別の場面でいくらでも学ぶ機会はあります。
自分が将来ハンバーガー屋さんになりたくてハンバーガー屋さんでバイトをする、といった感じで将来に直結する経験をしている場合はよいと思います。
みんなやっていることなのでガクチカとしても面白くない
ガクチカのために課外活動をするのはあまり好きではないのですが、百歩譲ってそのためのバイトだったとしても、ガクチカとして弱いと思います。
「大学時代に居酒屋でバイトリーダーをしていました」などと言っても、採用担当者からすると特に魅力的ではないと思います。ありきたりすぎて面白くないので、自分だったら積極的に採用したいとは思いません。起業やインターンのほうが圧倒的に評価されます。
バイトじゃなくてインターンをしよう
じゃあ何をしたら良いの?
じゃあどうするのかということですが、普通にバイトではなく自分の好きなこと、やりたいことに時間を使った方がいいと思います。
もしバイトがめちゃくちゃ好きで自分の生きがいなんだ!というのならば全然良いと思います。また、「映画が好きだから映画館で働いて、社員割引で映画も楽しむ」など、趣味と結びついたバイトをするのはアリだと思います。
ただ、バイトはいい気分転換になるのも事実ですし、人間関係も楽しかったりすると思います。なので、週に2回×3時間くらいだけやって、勉強の息抜きなどにするのは良いと思います。また、短期や単発で色々な職種を体験するのも、先述のように自分の適性を見極められるので面白いです。
でもお金は必要、という人へ
とはいえ、生活費を自分で稼がなくちゃいけないんだ!どうしても目先のお金が必要なんだ!という人もいると思います。
そういう人は、自分の将来の職業に生かせそうな職場で有給インターンシップをするか、趣味のスキルを伸ばしてフリーランスになりましょう。そっちのほうが将来的にもずっと有意義で、後になっても使える実践的なスキルが身に付きます。
私も複数社でインターンをした経験がありますが、普通に時給は1500円よりもらえる気がします(裁量労働だったり結果報酬制だったりするからかも)。
また、趣味の音楽のスキルを伸ばし、フリーランスとしてココナラで耳コピ楽譜制作をしていますが、時給5000円を超えることもあります。しかも好きなことなので楽しいし、やればやるほど能力が上がってもらえるお金も増えます。
「インターンの探し方が分からないし…」とか「私にはまだそんなスキルはないし…」などと思う人もいるかもしれませんが、やる気の問題です。ネットを使えば必要な情報や教材は手に入りますし、スキルがないなら勉強して身に着ければいいだけです。人生を変えることができるのは自分しかいません。

結論:インターンをするかバイトは最小限にしよう
この記事のまとめです。
- バイトは最低限にして、自己投資に時間を使うべき
- どうしてもお金を稼ぎたいなら、有給インターンやフリーランスを目指すほうが良い
- バイトをやるなら、趣味や息抜きとして楽しめる範囲にとどめる
大学生活は限られています。今しかできない経験に目を向け、自分の将来にとって価値のある時間の使い方をすることが重要です。バイト以外の選択肢を意識し、長期的に見て賢い決断をしていきましょう!